何人かからTPPの話があったので、ここで私見をまとめたい。
まずTPPの話になると必ず話題にのぼるのが、
「TPPって日本にとって良いの? 悪いの?」
ということだ。
報道を見るかぎりにおいては、いろんな人がいろんなことを言っていて錯綜気味な感じではある。
こういうときは原文をあたらないとホントのことは見えてこない。
ということで原文の仮訳を読んでみた。
環太平洋パートナーシップ(TPP)協定交渉 | 外務省
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/tpp/
ここでわかったこと。
日本がやたら非関税化を嫌っていて特に「聖域で断固死守!」といっていた米は、ほぼ断固死守そのもの。
「TPPが自由貿易とかいってるくせに、あんがい関税障壁残したままじゃん!」
という印象だ。
ただし、日本の農家にとって相対的にダメージが小さく、かつアメリカの農家にとって重要となる牛肉あたり、これはほぼ無血開城というほど譲歩。
いま肉用牛の畜産やってる人は今すぐ転職を考えたほうがいい。
アメリカにとっては工業製品の関税を合意した最終値になるのが25年も先である。
これ見たときは「なんなのさこれはwww」と思った。
コミケにかかわる著作権法関連は完全敗北。
どうなることやら・・・。
東南アジアの国有企業には適用外という項目がいくつかあった。
そいつらにとってはこれが聖域だったのね…というのがはじめてわかった。
原文を読んでわかったのはこんな感じ。
それぞれのケーススタディーでどういうのが望ましかったのかまでは我輩風情では知恵がまわらない。
しかし!
TPPの本質はそこではない。
では何なのか?
TPPとは、TPPの外側にいるヤツに対しての武器として行使できる力こそが本質である。
TPPとは、”米帝様とゆかいな仲間たち”が自分たちだけの仲良しグループをつくり、仲良しグループ以外のヤツらを排斥して自分らだけ儲けようというものである。
これはユーロ圏とおなじようなブロック経済化だ。
ユーロがあれだけ問題になっているくせに東欧諸国でユーロに加盟したがっている国がいまだにあり、我々からすると
「なんでギリシャ問題でムチャクチャになってるユーロにいまさら入りたがるわけ? こいつら脳ミソついてないの?」
と思うかもしれないが、それはブロックの外にいるのが問題だからというのもある。
TPPとは、そういう効果がある。
(ただしユーロの欠陥である通貨同盟は取り入れていない点だけいってもユーロよりマシ)
つまりだな。
TPPの外にいるヤツらに対し、自分たちのルールを押しつける交渉力ができたということだ。
たとえばロシアは、仲良しグループはあかんでしょと言ったり、TPPに対して軍事的脅威を感じたりという感想だ。
ただワルシャワ条約機構やってたあんたらがそれを言っていいのかwwwとも思うのだがね。
中国は、これは対中国経済同盟だとたぶんわかっているはずだ。
だが中国は都合がわるくなるとダンマリを決め込むのが常套であり、いまもそうしている。
韓国はあせっている。
これまで韓国は、アメリカと仲良くしつつも中国に取り入り、アメリカと中国の両方の威を借りて日本たたきしているつもりで大喜びしていた。
だがこの一件でアメリカは韓国よりはるかに日本と仲が良いことが韓国の国民にさえバレてしまい、あせっている。
しかし日本からすれば、たとえば日本のコンテンツの流通制限をしている韓国がTPPに加入すれば即裁判、しかも韓国がブッチすれば韓国政府の持つ米国債差し押さえという、対韓国ではびっくりするほど都合がいい条件がいくらでもそろっている。
だから韓国は
「ウリが加盟しようとしたら日本がジャマしてくるに違いないニダ!」
と、いつものように日本のせいにすでにしはじめた。
(上に書いたように、日本としては韓国にこっちのルールを強制させたうえで加入してもらうのが一番良いわけで、ジャマする意図は持たなくてよい)
周辺国の反応だけでもある程度わかろう。
対中・対韓・対露においてもTPPは日本が得るものは大きい。
我輩としては、よくここまでたどりついたものだと感じる。
音頭取りが民主党だと不安がいっぱいだが、いまなら不安が”いっぱい”というほどではない。
まずTPPの話になると必ず話題にのぼるのが、
「TPPって日本にとって良いの? 悪いの?」
ということだ。
報道を見るかぎりにおいては、いろんな人がいろんなことを言っていて錯綜気味な感じではある。
こういうときは原文をあたらないとホントのことは見えてこない。
ということで原文の仮訳を読んでみた。
環太平洋パートナーシップ(TPP)協定交渉 | 外務省
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/tpp/
ここでわかったこと。
日本がやたら非関税化を嫌っていて特に「聖域で断固死守!」といっていた米は、ほぼ断固死守そのもの。
「TPPが自由貿易とかいってるくせに、あんがい関税障壁残したままじゃん!」
という印象だ。
ただし、日本の農家にとって相対的にダメージが小さく、かつアメリカの農家にとって重要となる牛肉あたり、これはほぼ無血開城というほど譲歩。
いま肉用牛の畜産やってる人は今すぐ転職を考えたほうがいい。
アメリカにとっては工業製品の関税を合意した最終値になるのが25年も先である。
これ見たときは「なんなのさこれはwww」と思った。
コミケにかかわる著作権法関連は完全敗北。
どうなることやら・・・。
東南アジアの国有企業には適用外という項目がいくつかあった。
そいつらにとってはこれが聖域だったのね…というのがはじめてわかった。
原文を読んでわかったのはこんな感じ。
それぞれのケーススタディーでどういうのが望ましかったのかまでは我輩風情では知恵がまわらない。
しかし!
TPPの本質はそこではない。
では何なのか?
TPPとは、TPPの外側にいるヤツに対しての武器として行使できる力こそが本質である。
TPPとは、”米帝様とゆかいな仲間たち”が自分たちだけの仲良しグループをつくり、仲良しグループ以外のヤツらを排斥して自分らだけ儲けようというものである。
これはユーロ圏とおなじようなブロック経済化だ。
ユーロがあれだけ問題になっているくせに東欧諸国でユーロに加盟したがっている国がいまだにあり、我々からすると
「なんでギリシャ問題でムチャクチャになってるユーロにいまさら入りたがるわけ? こいつら脳ミソついてないの?」
と思うかもしれないが、それはブロックの外にいるのが問題だからというのもある。
TPPとは、そういう効果がある。
(ただしユーロの欠陥である通貨同盟は取り入れていない点だけいってもユーロよりマシ)
つまりだな。
TPPの外にいるヤツらに対し、自分たちのルールを押しつける交渉力ができたということだ。
たとえばロシアは、仲良しグループはあかんでしょと言ったり、TPPに対して軍事的脅威を感じたりという感想だ。
ただワルシャワ条約機構やってたあんたらがそれを言っていいのかwwwとも思うのだがね。
中国は、これは対中国経済同盟だとたぶんわかっているはずだ。
だが中国は都合がわるくなるとダンマリを決め込むのが常套であり、いまもそうしている。
韓国はあせっている。
これまで韓国は、アメリカと仲良くしつつも中国に取り入り、アメリカと中国の両方の威を借りて日本たたきしているつもりで大喜びしていた。
だがこの一件でアメリカは韓国よりはるかに日本と仲が良いことが韓国の国民にさえバレてしまい、あせっている。
しかし日本からすれば、たとえば日本のコンテンツの流通制限をしている韓国がTPPに加入すれば即裁判、しかも韓国がブッチすれば韓国政府の持つ米国債差し押さえという、対韓国ではびっくりするほど都合がいい条件がいくらでもそろっている。
だから韓国は
「ウリが加盟しようとしたら日本がジャマしてくるに違いないニダ!」
と、いつものように日本のせいにすでにしはじめた。
(上に書いたように、日本としては韓国にこっちのルールを強制させたうえで加入してもらうのが一番良いわけで、ジャマする意図は持たなくてよい)
周辺国の反応だけでもある程度わかろう。
対中・対韓・対露においてもTPPは日本が得るものは大きい。
我輩としては、よくここまでたどりついたものだと感じる。
音頭取りが民主党だと不安がいっぱいだが、いまなら不安が”いっぱい”というほどではない。