「アベノミクスは失敗した!」
「2016年にアベノミクスは失敗する!」
…という記事が年末にたくさん登場した。
はたしてこれは本当なのか?
いや。
記事が言うほど失敗してはいない。
では本当のところは?
実はこれ、統計を恣意的に引用したことで失敗したように見せているだけだ。
その1。
アベノミクスでは物価が2%上昇するはずのところ、マイナスになってしまったから失敗したという記事。
この手の記事では、ノーマルのCPIか、コアCPIを引用して、
「物価がマイナスになった! デフレ脱却に失敗した!」
…と言っている。
しかしこれら2つはエネルギーを含む消費者物価指数である。
エネルギーは2014年の秋から劇的に原油が安くなったので、エネルギーを含むCPIではマイナスになるのは当然である。
そして日銀が指標として用いているのはエネルギーを含まないコアコアCPIであって、そのコアコアCPIは最近はプラス1%くらいで推移している。
つまりデフレではないともいえるし、まだ失敗したとはいえない。
わたしはアベノミクス当初から
「2%のインフレなんてできるわけない。せいぜい目標2%で結果1%ってのがいいとこじゃね?」
と言っていたのだが、それが見事に的中したともいえる。
エネルギー安でデフレになるのは日本としてはむしろ歓迎するところであり、
エネルギーを含むCPIではマイナスで、エネルギーを含まないCPIではプラスというのは、実は望外に望ましい。
インフレ率からのアベノミクス批判は実はおかしなところのほうが多いのだ。
その2。
アベノミクスでは賃金が上昇するはずのところ、マイナスになってしまったから失敗したという記事。
この手の記事では、実質賃金を引用して、
「賃金がマイナスになった! デフレ脱却に失敗した!」
…と言っている。
しかしこれは名目賃金と実質賃金を意図的にごっちゃにして書いているだけだ。
アベノミクスは金融政策で円の為替レートを下げることで日本人の労働者のコストを下げて輸出競争力を増すというのもある。
これは政府が公言するとまずいので公式見解には記されていない。
だが公然の秘密というものだ。
でだ。
とうぜん円の為替レートを下げると同じ給料でも実質賃金が下がる。
しかしそれで景気が回復するかインフレになるかすれば名目賃金は上がる。
しかも失業率は下がっている。
アベノミクスは失敗したどころかむしろ意図通りに機能してすらいる。
わたしはアベノミクス当初から
「アベノミクスで賃金を上げると言っているが、名目賃金が微増で、実質賃金は微減になるってところを目指しているんじゃね?」
と言っていたのだが、それが見事に的中したともいえる。
しかもここ最近は原油安のおかげで実質賃金すら微増になりつつある。
その3。
当初のアベノミクス批判者は
「アベノミクスで国債の金利が暴騰してハイパーインフレになり財政破綻する!」
…と言っていたのを覚えておられるだろうか?
最近こんなことを言ってるヤツはほとんど絶滅した。
それはなぜか?
アベノミクス前より金利が下がっているからだ。
わたしはアベノミクス当初から
「ハイパーインフレ? ならねえよwww」
と言っていたのだが、それが見事に的中した、というか、それくらい命中して当然である。
もはやハイパーインフレ説がはずれたがために、いまは”その1”と”その2”でリクツをこねているんじゃないかとすら思えるほどだ。
現状ではアベノミクスはまだ失敗していない。
ただこれはアベノミクスがうまくいったからではない。
ラッキーにも原油安になったのがアベノミクスに都合よく機能したというのに過ぎない。
それに、金融政策でわたしが思っていた程度よりはるかに円安誘導できたようにも見えるが、これもアメリカ起因でドル独歩高になった面がしめる割合も大きい。
ラッキーにもアベノミクスはまだ失敗していないというのがたぶん正しい。
追伸:
この記事だけ読むと、我輩の予想的中率が異常に高いようにも読めてしまうが、そうでもない。
ここまでカンタンに円安誘導できるとは思っていなかった。
なので株高を予想していなかった。
儲けそこなった。
毎度のことながら、わたしは為替予想だけは外れまくる。
とはいえガッツリしこんだ投資不動産のほうは含み益が出ている。
株の機会損失を悔やんで夜も寝られないほどではないかな。
「2016年にアベノミクスは失敗する!」
…という記事が年末にたくさん登場した。
はたしてこれは本当なのか?
いや。
記事が言うほど失敗してはいない。
では本当のところは?
実はこれ、統計を恣意的に引用したことで失敗したように見せているだけだ。
その1。
アベノミクスでは物価が2%上昇するはずのところ、マイナスになってしまったから失敗したという記事。
この手の記事では、ノーマルのCPIか、コアCPIを引用して、
「物価がマイナスになった! デフレ脱却に失敗した!」
…と言っている。
しかしこれら2つはエネルギーを含む消費者物価指数である。
エネルギーは2014年の秋から劇的に原油が安くなったので、エネルギーを含むCPIではマイナスになるのは当然である。
そして日銀が指標として用いているのはエネルギーを含まないコアコアCPIであって、そのコアコアCPIは最近はプラス1%くらいで推移している。
つまりデフレではないともいえるし、まだ失敗したとはいえない。
わたしはアベノミクス当初から
「2%のインフレなんてできるわけない。せいぜい目標2%で結果1%ってのがいいとこじゃね?」
と言っていたのだが、それが見事に的中したともいえる。
エネルギー安でデフレになるのは日本としてはむしろ歓迎するところであり、
エネルギーを含むCPIではマイナスで、エネルギーを含まないCPIではプラスというのは、実は望外に望ましい。
インフレ率からのアベノミクス批判は実はおかしなところのほうが多いのだ。
その2。
アベノミクスでは賃金が上昇するはずのところ、マイナスになってしまったから失敗したという記事。
この手の記事では、実質賃金を引用して、
「賃金がマイナスになった! デフレ脱却に失敗した!」
…と言っている。
しかしこれは名目賃金と実質賃金を意図的にごっちゃにして書いているだけだ。
アベノミクスは金融政策で円の為替レートを下げることで日本人の労働者のコストを下げて輸出競争力を増すというのもある。
これは政府が公言するとまずいので公式見解には記されていない。
だが公然の秘密というものだ。
でだ。
とうぜん円の為替レートを下げると同じ給料でも実質賃金が下がる。
しかしそれで景気が回復するかインフレになるかすれば名目賃金は上がる。
しかも失業率は下がっている。
アベノミクスは失敗したどころかむしろ意図通りに機能してすらいる。
わたしはアベノミクス当初から
「アベノミクスで賃金を上げると言っているが、名目賃金が微増で、実質賃金は微減になるってところを目指しているんじゃね?」
と言っていたのだが、それが見事に的中したともいえる。
しかもここ最近は原油安のおかげで実質賃金すら微増になりつつある。
その3。
当初のアベノミクス批判者は
「アベノミクスで国債の金利が暴騰してハイパーインフレになり財政破綻する!」
…と言っていたのを覚えておられるだろうか?
最近こんなことを言ってるヤツはほとんど絶滅した。
それはなぜか?
アベノミクス前より金利が下がっているからだ。
わたしはアベノミクス当初から
「ハイパーインフレ? ならねえよwww」
と言っていたのだが、それが見事に的中した、というか、それくらい命中して当然である。
もはやハイパーインフレ説がはずれたがために、いまは”その1”と”その2”でリクツをこねているんじゃないかとすら思えるほどだ。
現状ではアベノミクスはまだ失敗していない。
ただこれはアベノミクスがうまくいったからではない。
ラッキーにも原油安になったのがアベノミクスに都合よく機能したというのに過ぎない。
それに、金融政策でわたしが思っていた程度よりはるかに円安誘導できたようにも見えるが、これもアメリカ起因でドル独歩高になった面がしめる割合も大きい。
ラッキーにもアベノミクスはまだ失敗していないというのがたぶん正しい。
追伸:
この記事だけ読むと、我輩の予想的中率が異常に高いようにも読めてしまうが、そうでもない。
ここまでカンタンに円安誘導できるとは思っていなかった。
なので株高を予想していなかった。
儲けそこなった。
毎度のことながら、わたしは為替予想だけは外れまくる。
とはいえガッツリしこんだ投資不動産のほうは含み益が出ている。
株の機会損失を悔やんで夜も寝られないほどではないかな。