教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

三菱自動車と東芝の不正の共通点

2016-08-10 00:48:00 | 経済/経済/社会
燃費不正問題に関する調査報告書
http://www.mitsubishi-motors.com/content/dam/com/ir_jp/pdf/irnews/2016/20160802-02.pdf



三菱自動車の燃費不正問題に関する調査報告書がwebに上がっていたので読んでみた。

所感。
おもしろくない。

東芝のはおもしろかった。
黒とグレーのギリギリ境界線上にあるような粉飾まがい会計をどうやったらやれるのかという点において、大変よくできた教科書だと思った。

しかし三菱自動車のはそうではない。

なぜか?

まず、自動車メーカー特有の事情を読者が理解できるように配慮した前提についての話が長すぎ。とちゅうで読むのをやめようかと思ったほど。
それから、会計テクニックを駆使した東芝とは違い、不正のメカニズムが単純すぎて事件モノとしての感動がない。
だからおもしろくない。

しかし。
1つだけ読んでわかったことがある。

不正がはびこる条件が東芝と三菱自動車で共通なのだ。

それは何か?

モノができちゃった後に親分がどうにかしろと命令し、部下が忠実にどうにかしちゃったのがこの結果だよ!というやつだ。

これは考えてみればあたりまえのことだ。
企業活動が終わったあとになって決算を良くしようとすれば、数字をいじるしかないだとか。
自動車の設計がほぼ完了したのに目標性能が突然変更になり、しかも全面的な改良も発売延期も認められないなら、申告する測定値をいじるしかないだとか。



実生活にあてはめると、たとえばどういうことかというとだな。

体重75kgの若い女性がいたとしよう。
この人が何らかの理由で痩せなければならなくなったとしよう。
それはたとえば、好きな人ができたんだが、その好きな人はじつはぺったんこなおっぱいが好きな上級者だったとか。

そのときどうするよ?

たとえば1年かけて体重を20kg落とすというのが現実的な選択肢であろう。

ところがどっこい。

あと1週間で20kg落とせと言われたらどうするよ?

たとえば親に来週からは体重55kg以下になるまではおやつ禁止かつ小遣いなしと言われるとか。

そのとき人はどうする?

そんなん我輩なら家にある体重計を分解し、たとえば75kgが55kgと測れるよう改造するに決まってるだろ!

たとえばいちばん手っ取り早い改造方法は、液晶パネルの10の位の表示を殺すことで、75kgの物体を置いても5kgと表示させるようにすればいい。
そうすれば70kgの減量に成功したように見えるわけだ。
まあ、これほど単純な改造ではばれるに決まっているので、もし我輩がガチでやるならもう少しうまくやるつもりではあるが、まあそれはおいといてだな。

これ、不正したヤツが悪いのは間違いないところだが。
1週間で20kg落とせと言うほうも気が狂っているとする弁解の余地はあるはずだ。

だがこれには反論があるかもしれない。
「ふつうの人が体重計を分解して改造するなんてできるわけない!」
と。

だが事の本質はそこではない。
不正を働いたのは名門東芝の会計であり、名門三菱グループの自動車部門のエンジニアである。
我輩が体重計を分解して改造するのと同等の不正くらい軽くやってのけよう。