モルドバでルーマニアとの統合交渉をしはじめたヤツがいるらしい。(※1)
…という話をとある男にしたところだな。
そんなものに興味はないということである。
そりゃーそんなもんだろう。
しかしだな。
その理由に驚愕したのだ。
その理由とは?
「時事問題ではないから」
というのだ。
これが時事問題ではない?
なぜ???
ということを問い詰めたところだな。
時事問題とは、自分に関係があることだというのだ。
どうやら時事問題とは、近所の人のことくらいがせいぜいで、芸能ネタとかはいっさい含まないらしい。
定義はそれでいいのか?
直感的に反してる気がするが???
…という話をしたところだな。
アメリカとか中国とかは時事問題に含むらしく、ロシアとかは時事問題に含まないらしい。
いったいどうやったらそんな絶妙なところに線引がなされる?
アメリカとか中国とかは自分に関係があり、ロシアとかは自分に関係ががない??
両方関係あるか両方関係ないかならまだしも、そこに線引がなされるのはなぜなんだ???
…という話をしたところだな。
どうやらYahoo!のトップニュースになるかどうかが時事問題であるかどうかの閾値らしい。
こいつは驚いた。
時事問題であるかどうかの閾値を決めるにあたり、他人が知っているかどうかが最大の評価ポイントだということになるが……?
…という話をしたところだな。
どうやらそのとおりらしい。
朝だれかと出会って会話になるような話題、それを時事問題というそうな。
その定義によると、けものフレンズのたつき監督が降板というニュースも時事問題に含めるわけだが、本当か?
…という話をしたところだな。
それはYahoo!のトップニュースになっていて、自分も知っているから、時事問題であると定義した。
どうやら重要度というのは評価尺度ではないらしい。
芸能人のAさんとBさんが結婚したという話より、モルドバとルーマニアが統合しそうかどうかというほうが、どう考えても重要度は高いだろう。
重要度でそうなるのは先の男も同意するところだが、しかしながら時事問題であると定義できるかどうかについては意見は対立したままだった。
我輩はこれを聞いて戦慄を憶えたよ。
Yahoo!のトップニュースになりそうなくらいのニュースかどうかという評価軸で記事を摂取するかどうかを決めるその自称「一般的な社会人の姿」というものに。
その男の主張に沿うならば、たとえば全盛期のAKB、その総選挙の上位者の順位と名前と顔は一致できるくらい暗記しなければ社会人として片手落ちだということになるわけだ。
その思考に戦慄を憶えないわけがなかろう!
これは目的と結果をはき違えている。
皆が関心を持っているからYahoo!のトップニュースになるのであって、
Yahoo!のトップニュースになっているから皆が関心を持たなければならないのという意味でとるのとは全く違う。
それはとてもファシズム的(全体主義的)だ。
いま冷静に考えてもやはり戦慄を憶えるに値するイデオロギーだ。
私のほうは、人の顔色を見ながらなるべく人にあわせるように注意して生きていく人生、そんなもの犬にでも食わせろという自由主義的な立ち位置のイデオロギーである。
わたしはこの男のような人生は送りたくないと考えているが、どうやらその男も私のようにはなりたくないと思っているらしいのであった。
【※1】
Побочный эффект: Молдавия нечаянно вступила в НАТО
https://www.pravda.ru/world/formerussr/moldova/23-03-2018/1377158-moldavia-0/
タイトルを日本語訳すると「副次的な効果:不注意にもモルドバがNATOに入った」となる。
記事を意訳すると、
モルドバでルーマニアとの統合交渉をしはじめたヤツがいて、NATOに入っているルーマニアと統合されると自動的にモルドバもNATOに入ることになる、といっている。
ちなみにモルドバ国内にはモルドバ政府の統治できないロシアが裏で手をひいている沿ドニエストルという自称国家があり、ようはウクライナ国内におけるドンバスみたいなあれだ。
で、ロシア人によると、アメリカがそこまでやるんならまたウクライナみたいなメチャクチャなことになりまっせと記事は言おうとしているってところだろう。
…という話をとある男にしたところだな。
そんなものに興味はないということである。
そりゃーそんなもんだろう。
しかしだな。
その理由に驚愕したのだ。
その理由とは?
「時事問題ではないから」
というのだ。
これが時事問題ではない?
なぜ???
ということを問い詰めたところだな。
時事問題とは、自分に関係があることだというのだ。
どうやら時事問題とは、近所の人のことくらいがせいぜいで、芸能ネタとかはいっさい含まないらしい。
定義はそれでいいのか?
直感的に反してる気がするが???
…という話をしたところだな。
アメリカとか中国とかは時事問題に含むらしく、ロシアとかは時事問題に含まないらしい。
いったいどうやったらそんな絶妙なところに線引がなされる?
アメリカとか中国とかは自分に関係があり、ロシアとかは自分に関係ががない??
両方関係あるか両方関係ないかならまだしも、そこに線引がなされるのはなぜなんだ???
…という話をしたところだな。
どうやらYahoo!のトップニュースになるかどうかが時事問題であるかどうかの閾値らしい。
こいつは驚いた。
時事問題であるかどうかの閾値を決めるにあたり、他人が知っているかどうかが最大の評価ポイントだということになるが……?
…という話をしたところだな。
どうやらそのとおりらしい。
朝だれかと出会って会話になるような話題、それを時事問題というそうな。
その定義によると、けものフレンズのたつき監督が降板というニュースも時事問題に含めるわけだが、本当か?
…という話をしたところだな。
それはYahoo!のトップニュースになっていて、自分も知っているから、時事問題であると定義した。
どうやら重要度というのは評価尺度ではないらしい。
芸能人のAさんとBさんが結婚したという話より、モルドバとルーマニアが統合しそうかどうかというほうが、どう考えても重要度は高いだろう。
重要度でそうなるのは先の男も同意するところだが、しかしながら時事問題であると定義できるかどうかについては意見は対立したままだった。
我輩はこれを聞いて戦慄を憶えたよ。
Yahoo!のトップニュースになりそうなくらいのニュースかどうかという評価軸で記事を摂取するかどうかを決めるその自称「一般的な社会人の姿」というものに。
その男の主張に沿うならば、たとえば全盛期のAKB、その総選挙の上位者の順位と名前と顔は一致できるくらい暗記しなければ社会人として片手落ちだということになるわけだ。
その思考に戦慄を憶えないわけがなかろう!
これは目的と結果をはき違えている。
皆が関心を持っているからYahoo!のトップニュースになるのであって、
Yahoo!のトップニュースになっているから皆が関心を持たなければならないのという意味でとるのとは全く違う。
それはとてもファシズム的(全体主義的)だ。
いま冷静に考えてもやはり戦慄を憶えるに値するイデオロギーだ。
私のほうは、人の顔色を見ながらなるべく人にあわせるように注意して生きていく人生、そんなもの犬にでも食わせろという自由主義的な立ち位置のイデオロギーである。
わたしはこの男のような人生は送りたくないと考えているが、どうやらその男も私のようにはなりたくないと思っているらしいのであった。
【※1】
Побочный эффект: Молдавия нечаянно вступила в НАТО
https://www.pravda.ru/world/formerussr/moldova/23-03-2018/1377158-moldavia-0/
タイトルを日本語訳すると「副次的な効果:不注意にもモルドバがNATOに入った」となる。
記事を意訳すると、
モルドバでルーマニアとの統合交渉をしはじめたヤツがいて、NATOに入っているルーマニアと統合されると自動的にモルドバもNATOに入ることになる、といっている。
ちなみにモルドバ国内にはモルドバ政府の統治できないロシアが裏で手をひいている沿ドニエストルという自称国家があり、ようはウクライナ国内におけるドンバスみたいなあれだ。
で、ロシア人によると、アメリカがそこまでやるんならまたウクライナみたいなメチャクチャなことになりまっせと記事は言おうとしているってところだろう。
ただこれ、幸せに育てばそうなりやすいのかな、とも思います。
若い頃に人生で困難な状況になると、世間や常識の価値観を疑い、自らの見方や価値観を作る方向に作用しやすいと。まあ人間万事、塞翁が馬というか(笑)
人様にまでそうあるべきという規範が存在する件には戦慄を憶えたのでした。
おや、人にも「そう考えるべき」と押し付けてきたのですか…そこまで行くと変わり者かも(笑)
「まっとうな社会人なら時事問題で世間話でもできるようにYahoo!のトップニュースになるくらいのは必ず知っておくべき。Yahoo!のトップニュースには絶対ならないようなネタを話題にするのはおかしい」
みたいなお考えの方でした。もうね。。。
そこまで強く主張されたら、
『「まっとうな社会人」とは?また「まっとうな社会人」であるべき理由は何ですか?』
みたいに、その人の価値観の第一原因を徐々に明らかにしていく質問をするかなぁ…他人が「理屈なしに信じる概念」=寄って立つ基盤が何なのかは興味があるので。
それはともかく、個人的には「自分の好み」こそ、自分の価値観の根源・大前提という人が好きですね(笑)
実際には、ここまででもう議論おなかいっぱいみたいな(笑)。
戦時中の「天皇陛下万歳」な先生方が、終戦直後にいきなり「民主主義は素晴らしい」と180度態度を変えて、子供たちが人間不信になった、という逸話を思い出しました。
くだんの方は、こういった多数派の状況に応じてカメレオンのように価値観を取り換えられる、意外と世の中に多いタイプの、先鋭化・頑固バージョンという感じですね…まあお付き合いはご遠慮したいですが(笑)
たしか県会議員の親子か何かだったような。
それ読んだときは、顧客(有権者)満足度を追及するために職業上の理由で確信犯でやってるのだろうと思いました。
それとの比較でいいますと、
選挙のために大衆に迎合することをもって大衆迎合主義というだけでなく、
大衆に迎合することが正しい生き方であるという主義も存在するのだということを新たに発見したというところでしょうか。