最近プラウダがおもしろい。
プラウダといっても、ガルパンのプラウダ高校のことではない。
ソ連時代からあるロシアの御用新聞プラウダのことである。
現地語のスペルはправдаで、意味は真実とか本当とか。
つまりこいつは「本当新聞」という名前なのだ。
しかもソ連時代からある御用新聞だけあって、政権側に都合のいいことしか書いてない。
それを皮肉って
「プラウダ(御用新聞)にプラウダ(真実)なし」
と言われる有様だ。
Новости и аналитика - Правда.Ру
https://www.pravda.ru
公式サイトは↑こんな感じだ。
で、なにがおもしろいかというとだな。
オリンピック期間中。
日本では誰がメダルとったとか、そんなのがニュースの中心だった。
日本人ならそうなるのは当然というところ。
だがロシアはそうではなかった。
「国際オリンピック委員会に何度もロシアの事情を説明しにいったのに、全然聞き入れてくれなかった! この欧米の手先どもめ!」
なんてのばっかり。
このまえイギリスでロシア人二重スパイの毒殺事件があったわけだが。
日本人なら
「まー、ロシアって怖いわねぇ」
というところだが、一方ロシアではそうではなかった。
「我が国は何もしてないのに、毒殺事件の主犯だと言いがかりをつけられて外交官を追放させられた!」
これ関連でアメリカが追加制裁したときも
「アメリカの国内事情でまた俺たちが悪者にされた!」
なんて感じだ。
これは正しいのか?
……なんて聞くまでもない。
「そんなんロシアの自業自得じゃん。全く同情できんわ!」
というのが一般論だろう。
そこにどれくらい真実が含まれるかというと、韓国人が書いている中央日報の日本関連記事と同じくらいいってもよかろうて。
だがな。
ここで重要なのは、ロシアの公式見解がそうだということである。
ひいてはロシア国内の世論はある程度そっちのほうを向いているということだ。
つまりこれはどういうことなのか?
ロシア人は、国際政治的な話題ではあんがい被害妄想的だということだ。
ベトナム戦争のころ、アメリカは
「アメリカは悪の共産主義者の国に囲まれつつある」
と国内向けに宣伝したが、当のソ連も
「ソ連は資本主義者の国に囲まれつつある」
と考えていた、なんていうあれですわ。
実際、ソ連が崩壊してロシアは酷い目にあった。
日本では平和的な人物だと評価が高いゴルバチョフだが、ロシアでは無茶苦茶にした張本人としてつるし上げられている。
その無茶苦茶を収拾したのがエリツィン。
だがこいつはこいつでオリガルヒ(新興財閥と訳されることが多い)のやりたいほうだいに手をつけられなかったし、
国際政治の舞台でもほとんどその他大勢の扱いにまで落ちぶれていくのをそのまま座して眺めていただけだった。
ロシアはもうダメなのか?
ソ連時代もひどかったが、ソ連がなくなってもひどいままなのか?
そこでプーチン颯爽登場。
プーチンはオリガルヒを政府の支配下に抑えた。
クリミア問題でもうやむやのままロシアの言い分が通った感で落ち着いたし、国際政治の舞台でも影響力を示せるようになった。
2014年の原油安にも耐えられた。
そりゃーあんた、ロシア人からみたら、善人ではないかもしれんが、ゴルバチョフやエリツィンより遥かに職務遂行能力の高いヤツだと思うだろう。
一部のアメリカのメディアが報道しているような人権を蹂躙する悪玉の親分といったようには大半のロシア人は見てはいないようだ。
韓国を見ていればわかるように、職務遂行能力のないヤツが大統領を務める国は悲惨である。
我輩がロシア人でも消去法でプーチンに入れるかもしれん。
あんがい被害妄想的なロシア世論からすればなおさら強靭なプーチンに入れたくなるのもわからんでもないところ。
追伸:
一部のアメリカのメディアが報道しているような人権を蹂躙する悪玉の親分といったようにプーチンを見ているロシア人もなかには一定数いるようだ。
なぜなら、プーチンのtwitterには、プーチンへの個人崇拝が一定数あるのと同様、一定数そういうところで氏ねみたいなレスがついているからだ。
しかしだな。
逆にいえば、その程度の書き込みは許される程度にロシアは民主的だと自ら示していることに気がついていないのもまた滑稽である。
中国なんて熊のぷーさんが検索不可になるくらいアレな国だし、韓国でも大統領批判したblogを書いた主婦が逮捕されるくらいアレな国なんだから。
プラウダといっても、ガルパンのプラウダ高校のことではない。
ソ連時代からあるロシアの御用新聞プラウダのことである。
現地語のスペルはправдаで、意味は真実とか本当とか。
つまりこいつは「本当新聞」という名前なのだ。
しかもソ連時代からある御用新聞だけあって、政権側に都合のいいことしか書いてない。
それを皮肉って
「プラウダ(御用新聞)にプラウダ(真実)なし」
と言われる有様だ。
Новости и аналитика - Правда.Ру
https://www.pravda.ru
公式サイトは↑こんな感じだ。
で、なにがおもしろいかというとだな。
オリンピック期間中。
日本では誰がメダルとったとか、そんなのがニュースの中心だった。
日本人ならそうなるのは当然というところ。
だがロシアはそうではなかった。
「国際オリンピック委員会に何度もロシアの事情を説明しにいったのに、全然聞き入れてくれなかった! この欧米の手先どもめ!」
なんてのばっかり。
このまえイギリスでロシア人二重スパイの毒殺事件があったわけだが。
日本人なら
「まー、ロシアって怖いわねぇ」
というところだが、一方ロシアではそうではなかった。
「我が国は何もしてないのに、毒殺事件の主犯だと言いがかりをつけられて外交官を追放させられた!」
これ関連でアメリカが追加制裁したときも
「アメリカの国内事情でまた俺たちが悪者にされた!」
なんて感じだ。
これは正しいのか?
……なんて聞くまでもない。
「そんなんロシアの自業自得じゃん。全く同情できんわ!」
というのが一般論だろう。
そこにどれくらい真実が含まれるかというと、韓国人が書いている中央日報の日本関連記事と同じくらいいってもよかろうて。
だがな。
ここで重要なのは、ロシアの公式見解がそうだということである。
ひいてはロシア国内の世論はある程度そっちのほうを向いているということだ。
つまりこれはどういうことなのか?
ロシア人は、国際政治的な話題ではあんがい被害妄想的だということだ。
ベトナム戦争のころ、アメリカは
「アメリカは悪の共産主義者の国に囲まれつつある」
と国内向けに宣伝したが、当のソ連も
「ソ連は資本主義者の国に囲まれつつある」
と考えていた、なんていうあれですわ。
実際、ソ連が崩壊してロシアは酷い目にあった。
日本では平和的な人物だと評価が高いゴルバチョフだが、ロシアでは無茶苦茶にした張本人としてつるし上げられている。
その無茶苦茶を収拾したのがエリツィン。
だがこいつはこいつでオリガルヒ(新興財閥と訳されることが多い)のやりたいほうだいに手をつけられなかったし、
国際政治の舞台でもほとんどその他大勢の扱いにまで落ちぶれていくのをそのまま座して眺めていただけだった。
ロシアはもうダメなのか?
ソ連時代もひどかったが、ソ連がなくなってもひどいままなのか?
そこでプーチン颯爽登場。
プーチンはオリガルヒを政府の支配下に抑えた。
クリミア問題でもうやむやのままロシアの言い分が通った感で落ち着いたし、国際政治の舞台でも影響力を示せるようになった。
2014年の原油安にも耐えられた。
そりゃーあんた、ロシア人からみたら、善人ではないかもしれんが、ゴルバチョフやエリツィンより遥かに職務遂行能力の高いヤツだと思うだろう。
一部のアメリカのメディアが報道しているような人権を蹂躙する悪玉の親分といったようには大半のロシア人は見てはいないようだ。
韓国を見ていればわかるように、職務遂行能力のないヤツが大統領を務める国は悲惨である。
我輩がロシア人でも消去法でプーチンに入れるかもしれん。
あんがい被害妄想的なロシア世論からすればなおさら強靭なプーチンに入れたくなるのもわからんでもないところ。
追伸:
一部のアメリカのメディアが報道しているような人権を蹂躙する悪玉の親分といったようにプーチンを見ているロシア人もなかには一定数いるようだ。
なぜなら、プーチンのtwitterには、プーチンへの個人崇拝が一定数あるのと同様、一定数そういうところで氏ねみたいなレスがついているからだ。
しかしだな。
逆にいえば、その程度の書き込みは許される程度にロシアは民主的だと自ら示していることに気がついていないのもまた滑稽である。
中国なんて熊のぷーさんが検索不可になるくらいアレな国だし、韓国でも大統領批判したblogを書いた主婦が逮捕されるくらいアレな国なんだから。
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