奴「なんかパナマ文書っての騒いでるね」
俺「そうね」
奴「あれ、違法なん?」
俺「そりゃあんた国によるわ」
奴「?」
俺「日本をふくむたいがいの先進国では、タックスヘイブンに秘密の口座を持つこと自体は違法ではない。けどその口座を使って脱税すると、ほとんどの国では違法になる」
奴「脱税が問題になってるのか…」
俺「それは半分も合ってない」
奴「?」
俺「リーマンショック前にさ、バンカーはすごい給料もらってたじゃん? それがリーマンショックが来てさ、お上に救済してもらったじゃない?」
奴「それは知ってる」
俺「そこまでは大前提としよう。でだ」
奴「うん」
俺「たとえばアイスランドでは、お上に救済してもらった銀行の債権の何十%って額をその国の首相が持ってたとしたらどうよ?」
奴「えっと…」
俺「破産したヤツがそこら中にいるっていうのに、俺たちは血税でおまえの財産を守ってただけなのかよ!ってなる」
奴「なるほど」
俺「で、大規模デモが発生して、結局そいつ辞任した」
奴「それって違法なん?」
俺「たぶん違法ではない。けどそんなんで次の選挙に勝てるわけないわな」
奴「それってわからなかったの?」
俺「んーとね、地球に存在している各国の資本収支を合計するとフシギなことになぜか必ず赤字になるらしい。この現象のことを経済の世界では”地球は火星に対して債務がある”という言いかたをする」
奴「だからなに」
俺「でだ。この現象は、ピケティーによると、先進国の銭がタックスヘイブン経由で先進国に再流入しているからってことで説明されている。だから今回のこの件で明らかになった分は”まあそんなもんだろ”ってくらい。ただ、だれがどこにどれくらい持ってるかってことを予想するのは不可能に近いけどね」
奴「タックスヘイブンに口座があれば脱税できるの?」
俺「その認識だと合ってるって感じじゃないな。じゃあどうやってやるかっていうと、例えば個人で事業してるヤツだと、事業体の会社から自分自身に給料を払うんだけど、ホントは自分自身に給料を1000万円払っているところを200万円だけ振り込んどいて、のこりの800万円はケイマンのなんだかわからない会社に費用として支払ったということにして、税金は200万円に課税された分しか払わないっていうふうにして脱税するわけ」
奴「あんたはやらんの?」
俺「なにを?」
奴「脱税」
俺「ああ。えっとね、たとえばケイマンにダミーのペーパーカンパニーを作ろうとすると、自分で現地に行くのはアホらしいから登記を業者に依頼するとして、その費用が30万くらいかかるんだよ」
奴「うん」
俺「でだ。その30万円がペイするほど脱税しようとするとして、しかも税務署にバレない程度の割合に控えるとして、それ考えると、それなりに持ってないとペイしない。たぶん数億くらいあればペイするだろうなってくらいだと思われる」
奴「俺もそれくらい欲しいわ…」
俺「えっとね。1代ですごい金持ちになったヤツってのは、どっかでとてつもないリスクを負って、たとえばリーマンショックが来たら破産する覚悟で何かやって、たまたま成功しないとそうはならんわけ。たとえばトランプとかね」
奴「そういえば1回破産したとか言ってたっけ」
俺「1回じゃなかったような。まあいいや。俺はそこまでリスクを負う気はないから、うまくいったら富豪の仲間入りを夢見られるほどポジションを築くつもりはない。あんたみたいにほんの少しでも財産が目減りするのが嫌だから銀行預金しかしません、国債だって危険だから10万くらいしか買いたくありませんってヤツは、そこからは最も縁遠いところにいるんだよ。ちなみにマジメにコツコツ貯金したら誰でもお金持ちになれるってのウソだから」
奴「え…」
俺「ふつうの人から見ると、このパナマ文書のニュースって、どう見えるもん?」
奴「なんか知らんけど大ニュースになってるねって」
俺「世間のニュースの情報量ってそれだけなのか… むしろ俺はそのほうにドン引きだわ…」
俺「そうね」
奴「あれ、違法なん?」
俺「そりゃあんた国によるわ」
奴「?」
俺「日本をふくむたいがいの先進国では、タックスヘイブンに秘密の口座を持つこと自体は違法ではない。けどその口座を使って脱税すると、ほとんどの国では違法になる」
奴「脱税が問題になってるのか…」
俺「それは半分も合ってない」
奴「?」
俺「リーマンショック前にさ、バンカーはすごい給料もらってたじゃん? それがリーマンショックが来てさ、お上に救済してもらったじゃない?」
奴「それは知ってる」
俺「そこまでは大前提としよう。でだ」
奴「うん」
俺「たとえばアイスランドでは、お上に救済してもらった銀行の債権の何十%って額をその国の首相が持ってたとしたらどうよ?」
奴「えっと…」
俺「破産したヤツがそこら中にいるっていうのに、俺たちは血税でおまえの財産を守ってただけなのかよ!ってなる」
奴「なるほど」
俺「で、大規模デモが発生して、結局そいつ辞任した」
奴「それって違法なん?」
俺「たぶん違法ではない。けどそんなんで次の選挙に勝てるわけないわな」
奴「それってわからなかったの?」
俺「んーとね、地球に存在している各国の資本収支を合計するとフシギなことになぜか必ず赤字になるらしい。この現象のことを経済の世界では”地球は火星に対して債務がある”という言いかたをする」
奴「だからなに」
俺「でだ。この現象は、ピケティーによると、先進国の銭がタックスヘイブン経由で先進国に再流入しているからってことで説明されている。だから今回のこの件で明らかになった分は”まあそんなもんだろ”ってくらい。ただ、だれがどこにどれくらい持ってるかってことを予想するのは不可能に近いけどね」
奴「タックスヘイブンに口座があれば脱税できるの?」
俺「その認識だと合ってるって感じじゃないな。じゃあどうやってやるかっていうと、例えば個人で事業してるヤツだと、事業体の会社から自分自身に給料を払うんだけど、ホントは自分自身に給料を1000万円払っているところを200万円だけ振り込んどいて、のこりの800万円はケイマンのなんだかわからない会社に費用として支払ったということにして、税金は200万円に課税された分しか払わないっていうふうにして脱税するわけ」
奴「あんたはやらんの?」
俺「なにを?」
奴「脱税」
俺「ああ。えっとね、たとえばケイマンにダミーのペーパーカンパニーを作ろうとすると、自分で現地に行くのはアホらしいから登記を業者に依頼するとして、その費用が30万くらいかかるんだよ」
奴「うん」
俺「でだ。その30万円がペイするほど脱税しようとするとして、しかも税務署にバレない程度の割合に控えるとして、それ考えると、それなりに持ってないとペイしない。たぶん数億くらいあればペイするだろうなってくらいだと思われる」
奴「俺もそれくらい欲しいわ…」
俺「えっとね。1代ですごい金持ちになったヤツってのは、どっかでとてつもないリスクを負って、たとえばリーマンショックが来たら破産する覚悟で何かやって、たまたま成功しないとそうはならんわけ。たとえばトランプとかね」
奴「そういえば1回破産したとか言ってたっけ」
俺「1回じゃなかったような。まあいいや。俺はそこまでリスクを負う気はないから、うまくいったら富豪の仲間入りを夢見られるほどポジションを築くつもりはない。あんたみたいにほんの少しでも財産が目減りするのが嫌だから銀行預金しかしません、国債だって危険だから10万くらいしか買いたくありませんってヤツは、そこからは最も縁遠いところにいるんだよ。ちなみにマジメにコツコツ貯金したら誰でもお金持ちになれるってのウソだから」
奴「え…」
俺「ふつうの人から見ると、このパナマ文書のニュースって、どう見えるもん?」
奴「なんか知らんけど大ニュースになってるねって」
俺「世間のニュースの情報量ってそれだけなのか… むしろ俺はそのほうにドン引きだわ…」
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