今日は節分ですね。「鬼は外~福は内~」・・・目をつむると、今でも郷里(茨城県)の節分祭の、あの「夜の匂い」を思い起こすことが出来ます。
当時は節分の、そう2週間ほど前に地区の役員が自宅まで「神社の寄進」の催促に来ていましたよ。いくらかのお金を払い、代わりに当日「人社で祈祷を受けた豆」を受け取ることが出来ると言う仕組み。
自分が幼小のころは、母がその「豆の引き換え」に神社まで行っていたのですが、いつからか(小学3年ぐらいだったか?)自分がその役を引き継ぐようになりました。
最初は母に言われてのお使い気分でしたが・・・いや楽しかったな~。学校が終わってから、3km近く冬の宵のなかを歩いて、目指す神社に行きます。引換券を渡し代わりに豆をもらった後、ガラポン(分かる人には分かりますね!)を一回だけ引くことが出来ました!。景品は洗剤やら日本酒の二合瓶だったな・・・。
いつもは恐ろしくて近づくことすら出来ない夜の境内に、知らないオトナ達と混じって焚火にあたってみたり。またそのオトナに焚火の中に石を入れ、後にそれを取り出して「湯たんぽ」代わりにするコトを教えてもらったり・・・。
焚火の爆ぜる音、真上からのしかかって来る様な冷気。焚火の明かりの届かないその境内の奥の、あの闇の濃さ・・背中を向けられず、また目を合わすことも出来ない圧倒的な闇の濃さ恐ろしさ・・そしてこの場の重たくのったり動かない空気の匂い、冬の夜の匂い・・・・・・。
自分らが子供のころには、この「恐ろしくとも楽しいコト」がたくさんありましたね。
さて我が家の節分です。
節分の豆まき「イマイチ盛り上がりにかける」と感じた私、数年前から一緒に現金もまくことに
金とはかくも恐ろしいもの。兄弟とはいえ情け容赦無しの現金争奪バトル、阿鼻叫喚の地獄絵図です。毎年のこのバトル、やはり2歳年長の長女に分があるようで・・・今年も弟は半泣き、半べそ。末っ子はせっせと菓子を拾い集めて御満悦
しかし日本古来よりのこの風習、節分の豆まき。我が家では金までまくようになりましたが・・・後20年経ってコノ子供たちが自分たちの家庭でやはり、現金まいちゃうのでしょうか?そのうち「豆は潰れて掃除機かけるの面倒だから、現金だけにすっか!」なんてことに。「おらっ、銭まくど。今を忘れて風流せいぃ~」・・・これでは節分とは言えませんね。まったくの別物、あやしいイベント
あらあら可愛い鬼ですこと
今年は合計¥4,000投げましたが、来年は倍にしちゃいますか子供達?うふふ、学校で今夜のコトを話してはいけませんよ。文部科学省あたりから、この「非国民」と指をさされますからね!・・・それではお休みなさい、せめて夢の中では心穏やかに!