夏本番を迎えた日本列島。
と思いきや、すっかり天候不順なお盆となってしまいました。
そんななか、今回からご紹介するのは以前訪れた火の国・熊本。
そして目指すは熊本のシンボル、阿蘇山です!
それでは、張り切ってまいりましょう!
まずは熊本空港でレンタカーを借り、一路阿蘇を目指します。
驚いたことに、空港から20分も走ると周囲は早くも緑いっぱいの風景。
周囲は不思議なモコモコ大地。
これはいったい何でしょう?
車はグングン高度を上げていきます。
青い空が広がってきましたね。
そして、森林帯を抜けると周囲は緑の草原に。
ほーっ、これまた気持ちのいい草原じゃないですか!
バイクの旅人も気持ちよさそう。
いやー、これにはビックリです。
これが阿蘇の大地なのですね!
ふと脇を見ると、風力発電のプロペラが連なっています。
うーむ、なるほどこれが阿蘇でしたか。
そして、車で走ること30〜40分。
かぶと岩展望台に到着です!
これは入口にある案内板。
ふむふむ、なるほど。
阿蘇の左上に位置する展望台のようです。
こじんまりした展望台ですが、ここからの景色がこれ!
ベコ 「ひょえー、阿蘇を一望だべこ!」
そう、あれが
天下の阿蘇山なのです!
真っ青な空の下、悠然と横たわる山並みです。
うーむ、これはいきなりの絶景にベコも度肝を抜かれました。
ふむふむ
ふむふむ
いやー、雄大のひとことですね!
しかも不思議なのは阿蘇独特の地形。
阿蘇山の周囲はお皿の底のような平らな盆地。
町や田畑が広がっています。
そう、これが世界に誇る阿蘇のカルデラなのです!
そんな盆地の周囲は断崖絶壁で囲まれています。
ベコがいるかぶと岩展望所も断崖絶壁の上。
この断崖はなんと阿蘇の外輪山。
おーっ、ものすごい断崖絶壁です。
完全に大地が切れ落ちてますね。
いやー、これが噂の外輪山なのですね!
よく見ると、あの崖の上には人がいるような気がします。
こんなに巨大なカルデラは初めてです!
いきなり感動の阿蘇ですが、さらに雄大な風景を堪能しましょう!
つづく
<べこたびinformation>
阿蘇山
阿蘇は火の国・熊本のシンボルで、世界最大級のカルデラを有する活火山。実は「阿蘇山」という山があるわけではなく、中央にそびえる火山群と周囲の外輪山、そしてカルデラ盆地を合わせた総称なのだとか。
中央にそびえる山々は「阿蘇五岳」と言われ、最高峰の高岳(1,592m)を筆頭に、根子岳(1,433m)、中岳(1,506m)、烏帽子岳(1,337m)、杵島岳(1,321m)が連なります。
一方、外輪山は南北25km、東西18km、周囲128kmもある広大なもので、日本では屈斜路湖に次いで第2位の大きさ。外輪山の要所要所には展望台があり、巨大な阿蘇の光景を一望できます。
そして驚くのが阿蘇のカルデラ。火山活動によってできた広大な盆地には約5万人が暮らし、阿蘇市をはじめ町や田畑が広がる風景はちょっと驚き。訪問前に地図を見たときに「何で阿蘇山の中に町があるのだろう」と不思議でしたが、訪れてみると合点しました。
そんな阿蘇山の形成につながったのは、過去の4回の大噴火。最初の大噴火は27万年前で、4回目の大噴火が9万年前。
噴火によって周囲に大規模な火砕流台地が作られるとともに、地下のマグマだまりが空洞になり、地盤の陥没でカルデラが形成。現在の姿になったのは数千年前だそうです。
ちなみに、4回目は最大規模の噴火で、火砕流は九州中央部にとどまらず、四国や中国地方の一部にも及んだそうです。想像を絶する噴火だったことが分かります。
全体的にモコモコした草原地帯が広がる阿蘇の外輪山は、一見すると異様な風景。なるほどあれは噴火による溶岩台地なのですね。
阿蘇へのアクセス
熊本は初訪問でしたが、阿蘇へのアクセスは意外と簡単で驚きました。まず熊本空港に到着したら、そこからレンタカー利用で大観峰まで約1時間。こんなに簡単に来れるのかと驚きました。
また、阿蘇周辺の観光スポットはいずれも1〜2時間でアクセス可能。今回宿泊した黒川温泉へも1時間かからない程度。これは行動するにも大変便利です。
ちなみに、公共交通機関を利用する場合は、熊本空港から別府まで「九州横断バス」が運行。熊本空港→阿蘇→黒川温泉→湯布院→別府と走るバスで、主要な観光地を経由し旅行客には大変便利。
ただ、1日3本と便数が少ないことと、バス停で降りたあとの交通機関が無いため、行動の自由が利かず利用は断念しました。