トスカーナのオルチャ渓谷を訪問中のベコ。
今日のお天気はドン曇り。
朝は日が差していましたが、徐々に雲が出てきました。
せっかくのオルチャ渓谷ですが、ドン曇りでは意味がありませんね。
緑の丘も心なしかくすんで見えます。
さて、あそこに見えるのは有名なアグリツーリズモ。
SR2号線沿いにある糸杉の風景で有名な宿です。
ちょっと近くまで行ってみましょう。
ほー
なるほど、こういう感じなのですね。
とてものっぽの糸杉です。
入り口付近には、記念撮影の観光客がわんさか。
けど、あいにくのドン曇りは残念。
さて、今日の目的地はSP40号線沿いにあるラ・フオッチェ庭園。
丘の斜面を利用して作られた庭園で、1900年代初頭の造園だそうです。
見学するにはツアー参加が必須とのことで、受付で申し込みました。
ところが!
ツアー開始を前にして、ついに雨が降り始めてしまいました。
残念ですが、雨の庭園を見学です。
うーん、こりゃ本降りの雨ですな。
雨雲が垂れ込めてます。
ガイドさんの後をついて庭園内を巡ります。
とはいえ、雨に濡れた草花も意外といい感じ。
たっぷりと雨を浴びて草花も生き生き。
水玉もいい感じです。
庭園はいくつかのエリアに分かれているのですが、ここはレモンの庭。
雨にぬれたレモンもみずみずしいですね。
けど、取って食べてはいけません。
こちらは藤棚のエリア。
みんな傘とカッパで完全武装。
雨に打たれながらの見学です。
そして、階段を上がると藤棚の小道を歩くことができるのです。
小道が丘の斜面に続いています。
あちらに進むと渓谷側の斜面に出ます。
相変わらず本降りの雨。
けど、藤の花は淡い紫です。
気が付くと足元には可憐な花が。
小道を進むと斜面の周辺部に出ました。
本来であれば、この細道からオルチャ渓谷が見渡せるのでしょう。
残念ながら、この雨で視界は今ひとつ。
…と、その時でした。
雨雲が通り過ぎて、うっすらと日が差してきたではありませんか!
ん?
むむむむ…
目を凝らしてよく見てみると…
おー!
昨日見た糸杉のクネクネ道ではありませんか!
しかも
そう、これです、これ!
イメージの中にあったオルチャ渓谷の糸杉の風景。
まさにこれだったのです!
昨日見た風景は今ひとつシックリ来ませんでしたが、微妙に撮影アングルが違っていたようです。
そう、有名なクネクネ道の風景は、ラ・フオッチェ庭園からの風景だったのです!
まだ少しけぶっていますが、糸杉の風景がクッキリと見えてきました。
いやー、モヤモヤした気分もスッキリ爽快。
昨日からの謎が解明されたその時、雨雲が切れて日が差し始めました。
気が付くと雨もあがって、庭園もスッキリ。
いやはや、そういうことだったのですね。
幾何学模様の植え込みにお日様の光が射してきました。
赤いお花も元気いっぱいです。
いやー、ベコも感無量。
ベコ 「意外な発見でスッキリだべこ!」
さあ、見学ツアーの時間もそろそろ終了。
今日は最後に夕飯を食べてホテルに帰りましょう。
ということで、最後に立ち寄ったのはサン・クイリコ・ドルチャの町。
オルチャ渓谷の西側に位置する小さな町です。
なるほど、ここも中世の町並み。
観光客もけっこういますね。
意外と賑わっているのでちょっと驚きです。
町の端にある教会もなかなか立派。
お店を探して歩いていたら、裏通りにトラットリアを見つけました。
トラットリアは気軽に入れるレストランのこと。
ここでいただいたのはペンネアラビアータとモッツァレラチーズのサラダ。
家庭料理のような味付けで、ほどよい辛さのパスタとあっさりしたサラダでした。
お腹もいっぱいになってお店を出るとすっかり夜です。
雨雲もすっかり消えた様子。
今日はお天気に恵まれませんでしたが、明日はいよいよオルチャ渓谷最終日。
再び絶景ルートを走ります!
つづく
<ベコたびinformation>
ラ・フオッチェ庭園
オルチャ渓谷の南東部のはずれ、山越えルートの途中にある庭園です。山の斜面に作られているため、オルチャ渓谷を一望できるスポットでもあります。
訪問前は英国式庭園かと思っていたのですが、実際に訪れてみるとまったく違いました。人工的に作り込まれた幾何学模様のイタリア式庭園でした。
とはいえ、渓谷の斜面を利用して作られた庭園で、いくつかのエリアに分かれた構成など、そこそこ楽しめる庭園です。
そして、最大の見所はやはり糸杉のクネクネ道の風景。後になって気づいたのですが、なんと庭園のロゴマークにもなってました。当日は雨降りで残念でしたが、晴れていれば最高のショットが撮影できたのではと思います。
なお、開園日は水、土、日のみ。また観覧は見学ツアーのみで、開催時間が決まっているので事前の確認を忘れずに。予約不要で、時間までに受付に行けばOK。オルチャ渓谷訪問時にうまく予定が合えば立ち寄られてはと思います。
サン・クイリコ・ドルチャ
オルチャ渓谷の北西部にある小さな町。オルチャ渓谷東側の拠点がピエンツァだとすれば、西側の拠点がここサン・クイリコ・ドルチャです。有名なピエンツァに比べて無名のサンクイリコですが、オルチャ渓谷滞在では重要な町になります。
もともとは、ローマからはるかイギリスまで続く巡礼の道が通っていたことから栄えた町のようです。日本でいえば宿場町でしょうか。町の雰囲気はやはり中世の巡礼の町。旧市街の端にある教会は外観だけでもなかなか印象的です。
また、手ごろなお店やレストラン、カフェなどがあるため生活面でも便利。特に旧市街のすぐ近くに大きめのco-opがあるので、買い出しには欠かせたせん。
なお、co-opには駐車場あり。また旧市街の北側、教会裏の階段を降りたところにも駐車場あり。いずれも食事や買い物の際に利用すると便利です。