箱根散歩で山のホテルに宿泊したベコ。
緑の美しい庭園に朝からテンションが上がりました。
ところが、朝食後に客室でくつろいでいると、いつの間にか周囲はすっかり霧の中!
ひゃー、これにはびっくり!
さすが標高800mだけあって、天候の変化が目まぐるしいのです。
幸い、チェックアウトの時間になると天候もやや回復。
さあ、お天気が気になりますが、本日の活動開始です!
で、まずやってきたのはホテルから歩いてすぐの箱根神社。
歴史の古い神社ですが、芦ノ湖畔に建つ朱色の鳥居が有名ですね。
てくてく石段を登ってお参りです。
丸い輪をくぐる参拝客は、順番待ちで長蛇の行列。
さすが若い人に人気の神社です。
ちなみに、朱色の鳥居は芦ノ湖側からよく見えます。
雲行きがとても怪しいですが、あれが神社の鳥居。
お天気が良ければ富士山も見えるのですが残念です。
ちなみにこの鳥居、建てられたのは戦後なのだそうです。
意外と新しいのですね。
さて、そんな芦ノ湖周辺の観光スポットといえば、まずは箱根の関所。
なんと、芦ノ湖のすぐそばにあるのです。
怪しい旅人がいないかどうか、厳重警戒です。
ここは遊覧船のコースにもなっているようです。
一方こちらはお隣の恩賜箱根公園。
建物は立派ですが、今にも雨が降り出しそうな雲行きになりました。
2階のバルコニーからは、やはり富士山の見えない芦ノ湖。
晴れていれば気持ちの良さそうな公園ですが、人気も少なくちょっと怖い感じでした。
そして、この公園の近くにあるのが箱根旧街道・杉並木。
歴史を感じる杉並木ですが、この先にある山越えの石畳はこれまた大変な悪路!
見た目はそれほどでもないですが、実際に歩くとかなりの悪路。
予想以上に足元が悪く、体力を消耗するので注意しましょう。
なんとかゴールの甘酒茶屋に到着です。
ということで、バスで芦ノ湖に戻り、最後は成川美術館のカフェでひと休み。
やはり悪天で富士山は見えないまま。
しかし、美術館のカフェのコーヒーセットでほっと一息です。
おかげでベコも生き返ったのでした。
山のホテルはまずまずでしたが、天候不順でどんよりな箱根散歩になったのは残念でした。
気を取り直して、ゆっくり帰りましょう!
おわり
<ベコたびinformation>
芦ノ湖周辺
芦ノ湖は背後にある「神山」の噴火によってできたカルデラ湖。標高は800mで、梅雨時のためか天候変化が目まぐるしい1日に。湖上に雲が垂れ込める様子はちょっと怖い感じでした。
当日まず訪れたのは「箱根神社」。最近人気の箱根神社ですが、調べてみるとかなり古い神社。社殿が建立されたのは奈良時代ですが、古代からの山岳信仰で神山をご神体としてお祀りしたのが始まりだとか。
かつては「関東総鎮守箱根大権現」と呼ばれ、坂上田村麻呂に始まり、源頼朝、北条泰時、徳川家康など歴代の権力者に信奉されたそうです。
ちなみに、有名な朱塗りの鳥居は「平和の鳥居」。戦後にサンフランシスコ講和条約締結と明仁親王(平成天皇)の立太子の礼を記念して作られたそうで驚きです。
続いて訪れた「箱根関所」は江戸を守る重要な関所の一つ。よく「入鉄炮と出女」と言われますが、こちらでは「出女」の確認をしていたようです。
訪れてみると時代劇のセットのような雰囲気ですが、2007年に大改修されたとのこと。江戸末期の大規模改修の資料に基づき「完全復元」されたそうです。
関所の隣に広がる「恩賜箱根公園」は芦ノ湖に突き出た塔ケ島にあり、もとは皇族や外国要人のための離宮があった場所。明治期に作られたものの、関東大震災や伊豆北地震で倒壊し、戦後に県の公園として整備されたそうです。
公園からは芦ノ湖、箱根外輪山、富士山などを見渡すことができ、神奈川の景勝50選に選ばれているそうです。広大な敷地には遊歩道も整備されており、晴れていれば気持ちよく過ごせそうな公園です。
「箱根旧街道」は、東海道の最大の難所であった箱根越えの街道。江戸初期に石畳となり随分と歩きやすくなったそうです。が、実際はゴツゴツの石畳で歩くのも大変。軽い気持ちで歩くと怪我をしそうなのでご注意ください。
最後に立ち寄った「成川美術館」は、芦ノ湖畔の高台に立つ日本画専門の美術館。実業家による個人美術館とのことですが、それほど混むこともなく、落ち着いて絵画鑑賞できる美術館です。
絵画に加えてガラス越しの芦ノ湖ビューも素晴らしく、カフェで一服しながら一休みするのはちょっとした贅沢。芦ノ湖周辺のカフェはどこも混雑して騒がしいですが、静かに過ごしたい時はおすすめです。