DALAI_KUMA

いかに楽しく人生を過ごすか、これが生きるうえで、もっとも大切なことです。ただし、人に迷惑をかけないこと。

風(38)

2020-04-11 15:01:55 | ButsuButsu


大学閉鎖となり、グラウンドに学生はいない。
桜並木だけが、春の風を受けている。

差し迫った危機感は感じない。
あるのは脱力感だけだ。

思い立って、新型コロナウィルス感染者の増減率をプロットしてみた。
1.0で収束、1.25を超えるとオーバーシュートに向かう。

この図から面白いことが分かる。
韓国は完ぺきに収束に近づいている。
フランス・アメリカ・イスラエルも収束しつつある。

滋賀県の変動は大きい。
感染者数が少ないので測定誤差が大きく出るのだろう。

興味深いのは、京都が安定的に収束に向かっていることだ。
恐らく府政の熟度と診療体制がしっかりしているのだろう。
このままでいけば4月中には収束するだろう。

問題は、東京と大阪だ。
オーバーシュートの目安となる1.25に近づいている。

今回の感染症で多くのことを学習した気がする。
今後に生かせればと思う。

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風(37)

2020-04-06 18:11:35 | ButsuButsu


びわ湖トラストが実施しているジュニアドクター育成塾の3期生募集が、なんとyahoo newsに載った。
早速、数名の応募者があった。
さすがyahoo newsだ。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200406-00000027-minkei-l25

ぜひ多くの小中学生に参加して欲しい。
そして、近い将来、人類共通の課題である地球温暖化や感染症などの諸問題を解決して欲しいと思う。
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風(36)

2020-04-04 11:59:11 | ButsuButsu


新型コロナウィルス感染者数に関する速報!
いよいよ京都府・滋賀県でも指数関数的に感染者数が増加し始めた。
これは非常にまずい。
数値的に見ると、東京都と大阪府はPCR検査数を制限している雰囲気がある。
おそらく現段階で利用可能な病床数が限界に近付いているのだろう。
本来は緊急事態宣言を出すべき時期を逸した感じが強い。
各自が自己防衛に入る必要性がある。
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風(35)

2020-04-03 17:43:51 | ButsuButsu


4月になって、やはり桜の花が気になりだす。
大学へ通う道筋に眺めては、一人悦に入る。
やはり春はいい。

今年は新型コロナウィルスのせいで、学生たちも可哀そうだ。
卒業式も、入学式も吹っ飛んで行った。
桜の花は関係ない。

ソメイヨシノは一斉に開花する。
同じクローンでも、ウィルスよりずっといい。
酒がないのが残念だが。

おっと、びわ湖の話をしよう。
深呼吸が十分でなかったようだ。
これが今回の本題だ。



びわ湖トラストでは、ジュニアドクター育成塾の生徒たちと、琵琶湖湖底における溶存酸素濃度を継続的に測定しています。
現在(3月22日現在)、溶存酸素濃度は飽和濃度の60-80%付近を変動しており、完全に上下混合していません。
通常は、この状態から冷水(融雪水など)が密度流となって供給され、急激な水温低下が起こらなければなりません。
しかし、本年の暖冬ではそれも期待薄だと思われます。
したがって、湖底の水温も上昇したままです(8.8℃前後)。
50年前と比較すると2~3℃程度上昇しています。
今年、全循環が発生するかどうかについては4月中旬頃の測定結果を待たなければ確定的なことは言えません。
ただ、おそらく難しいのではないでしょうか。
生態系への影響については、単に酸欠による生物の死亡だけではありません。
低酸素状態や高濃度な重金属などに長時間暴露されている底生生物へのストレスという観点からも議論しなければなりません。
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風(34)

2020-04-01 17:05:50 | ButsuButsu
桜の木の下を春の風が吹いている。
今年の花びらは、何か悲しそうだ。
コロナウィルスの猛威が暮らしを変えていく。
世界は一体、どうなってしまったのだろう。

新年度に向けて仕事が手につかない。
つれづれに、東京の感染者数を調べてみた。
すると面白いことが分かった。
おそらく東京の感染者数は、今週中に千人を超すだろう。



自然に存在する様々な現象が急激に変化するとき
それは多くの場合、指数関数に従う。
3月24日ころから、東京の感染者数は指数関数の上に乗りはじめた。
もう止まらないのではないだろうか。

恐らく、多くの人が感染して抗体ができるまでブレーキがかからない気がする。
高齢者や体の弱い人は気を付けたほうが良い。
この国の統計は改竄されることが多いので信頼できないが、
指数関数的に増え続けるウィルスを誤魔化すことはできない。

多くの自治体ではPCR検査の要望に応えられていない。
現場の人の話だと、マスコミに取り上げられているよりはるかに多いらしい。
ニュースになるのは、氷山の一角なのだ。
東京都の潜在感染者数は、すでに5万人くらいという推測もある。

春だと言うのに、桜の花も薄汚れてしまった。
びわ湖を渡る風が、かろうじて滋賀県の感染を押さえている。
東京の次は、大阪が指数関数に乗っている。
気をつけろ、そう春の風が騒いでいる。
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風(33)

2020-03-19 16:14:25 | ButsuButsu


びわ湖トラストから届いたうれしいニュース

ジュニアドクター育成塾のSさんが、膳所高校に合格した。
2年間一緒にびわ湖の勉強をしてきたので、なんだか自分のことのようにうれしい。
他の塾生も、それぞれに希望の進学ができた。
もちろんこれが最終ではないが、一つの区切りをきちんと終えれるのも、子供たちにとって大切な経験かと思う。

新型コロナウィルスのせいで、最悪の学年末となった子供たちだった。
誰彼が悪いということもないが、政府も、もう少し上手に対処できた気がする。
これからはこんな感染症や、大規模な災害が続くのだろう。
政治家や官僚が信用できなくなった昨今、科学者だけでも脅威ときちんと向き合いたい。

四月から新しい生徒を迎える。
今年は、一歩進んで、研究に近いことをさせてあげたい。
この子らの直線的な思考は、ねじ曲がった大人にはないものだ。
そんな純粋な気持ちを、できるだけ汚れた発想から遠ざけたい。

AS ASという語句がある。
『同じくらい』という意味なのだろうか。
いや Abe Suga Aso Sagawa なんだそうだ。
同様であってはいけない典型だ。
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風(32)

2020-03-12 11:51:57 | ButsuButsu
いま、びわ湖には、春の風が吹いている。
どうやら、新型コロナウィルスも、湖上まではたどり着けないようだ。



この問題を見てすぐに解ける大人が、何人いるだろうか。
今年の京都大学入試 理系数学の一問である。

昨日、ジュニアドクター育成塾に通う小中学生と、卒業生である高校生に宿題として送信した。
きっとコロナウィルスによる休校で退屈していると思ったからである。

早速、数名の小学生、中学生、高校生から返信があった。
それぞれに楽しんでいるようだ。

一番最初に正解を送ってきてくれたのは、洛南高等学校附属中学校に通う1年生の生徒だった。
次に正解したのは、膳所高等学校理数科の1年生だった。

問題にとりかかった時間が違うので、正解の順番には意味がない。
ただ、驚いたのは、中学1年生が正解したことだった。

数学の問題が解けるかどうかというのは、センスの問題である。
なぜ京都大学がこの問題を入試で出したのかはわからないが、きっと、センスの良い学生が欲しかったのだろう。

その意味で、びわ湖トラストのジュニアドクター育成塾には、センスの良い生徒がいるということだ。
頼もしい限りである。

コロナウィルスに見舞われている日本の未来も、そう悲観したものではないな。
春の風を感じながら、そんなことを実感した朝だった。
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風(31)

2020-02-15 16:40:08 | ButsuButsu


ここしばらく、暖かい日が続いている。
はっきり暖冬だね。
でも風は結構強いようなので、びわ湖は戸惑っているかもしれない。

イスラエルに送るボートの準備が、やっとできた。
春山さん、大活躍。
でも、持ち込んだ運送屋で荷物がストップしてしまった。

知らなかったな、木材梱包材の燻蒸処理。
早く言ってよ。
イスラエルも、このISPM NO.15の適用国だって。

おかげで来週、燻蒸処理をすることになった。
でもどこで?
誰か知ってますか?こんなサービスをしてくれるとこ?

早く送らないと、あのガリラヤ湖での調査に間に合わない。
ああ忙しい時に!
それにしても新型コロナウィルスも凄いな。突然世界中をマヒさせている。

目論見が計画通りいかなくてイラつく内閣
大丈夫かな?
国家と国民を欺罔するスキャンダルの数々

日本国民は、よほど情報から隔離されているようだ。
知らなくてもいいけど
一緒に洪水に流されるのは嫌だな。せめて子供たちだけでも箱舟に乗せてよ。
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風(30)

2020-02-13 17:23:27 | ButsuButsu


びわ湖トラストでは、ジュニアドクター育成塾3期生を募集しています。
2018年度から始まったこの取り組みは、小学5年生から中学3年生までを対象として、理科好きの子供たちに特別な授業を提供し、研究者の卵を育成するものです。
いろいろな研究分野の先生から、ワクワクするような話を聞いて、自分の好奇心を満たすような研究活動をするのです。
しかも、文部科学省の予算で実施しているので、生徒が負担する経費は会場までの交通費だけです。
まさに無料の超学習塾です。

びわ湖トラストが募集している3期生は、約40名。
月1~2回の大学の先生による座学と、実験調査船はっけん号によるびわ湖の調査、夏休みのソーラーボート合宿、そして東レなどの企業研究所の見学。
いずれも貴重な経験となります。
写真は、去年の夏休みにびわ湖で行ったソーラーボート製作合宿の風景です。
ここで作るのは、自律型水上ロボットです。
こんなロボットは、決して学校では教えてくれません。

1年目の基礎学習が終わると、2年目から研究課程に進みます。
これには高いハードルがあって、研究に対する好奇心があふれた生徒だけが進級できます。
と言っても、教える内容はとても自由で楽しいものです。
2月16日に予定されている、藤井達哉先生の授業を覗いてみましょう。
先生は、とても有名な小児科医です。
現役のお医者さんが、小中学生に医療の現場について話してくれます。

テーマ すっごく理科だけど、すっごく理科でない医療の世界をのぞいてみよう
第一部:病気の診断と治療(お医者さんはどうやって診断し治療してるんだろう?)
 見てみよう、体験してみよう:体の仕組みと診察の方法
 考えて見よう:原因不明の病気や、原因は分かっているが治療法がない病気に対してどうすれば良いだろう?
第二部:ミトコンドリアの世界
 どうして息をしてないと死んじゃうの?
 細胞の中を動き回るミトコンドリアは寄生生物?それとも細胞の器官?
第三部:医の倫理
 理科ではない医療の世界(常に理科=科学が正しいとは限らない世界)
 グループで考えよう


面白そうですね。
こんなジュニアドクター育成塾に参加したい人は、ホームページからアクセスしてください。
きっとあなたにも良いことが起こるでしょう。
待っています。
締め切りは3月9日です。
http://www.biwako-trust.com/?p=2779
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風(29)

2020-02-05 18:20:46 | ButsuButsu


2月3日、節分の日は久しぶりに穏やかで、風も弱かった。
この日、イスラエルに持参する自律型水面ロボットの試験航行を行いました。
まずまずの出来に、一安心。
春山さん、平山さん、藤井さんの努力の賜物です。
おっと、西先生も忘れてはいけない。
私も含めて、老人たち(西、春山、熊谷)が頑張って若者たち(平山、藤井)と協働しています。

去年の3月から琵琶湖の湖底に設置している酸素計のデータも回収しました。
まだ、湖底の溶存酸素濃度は1mg/L付近です。
長い間、貧酸素状態に被曝していると、なかな回復しないのかもしれません。
同じように全循環がしにくかった2007年のデータと比較すると、その差は歴然としています。
今年は暖冬だから、全循環が起こりにくいのかな。
こんなことは初めてだし、これからは頻繁と起こるのかもしれません。

傲慢な心を遠ざけて、
自然の変化に謙虚に耳を傾けたいと、改めて思いました。
ジュニアドクター育成塾の小中学生たちも、とても興味を持っています。
みんながもっと琵琶湖のことに関心を持って欲しいと思っています。
そうしないと、全然違った湖になるのも遠くないのかもしれません。
それは、琵琶湖だけでなく、地球全体にも言えるのかもしれません。

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風(28)

2020-01-01 00:22:33 | ButsuButsu
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風(27)

2019-12-25 18:48:55 | ButsuButsu


さて、続きの話をしよう。
相変わらず、びわ湖の底の溶存酸素濃度は低い。
今年は暖冬らしいから、この厳しい状況はしばらく続くのかもしれない。

酸素の多い水面の水を湖底に送り込む新しい方法を思いついた。
一度動き出したら、自然がエネルギーを供給してくれる。
実用化できたら夢のような話だ。

海で同じようなことを考えた人がいる。
Perpetual salt fountainと言うのだそうだ。
日本語では永久塩泉と訳されている。

こちらは栄養塩の豊富な深層水を自動的に組み上げる方法だ。
ちょっと聞くと眉唾な話のように感じる。
しかし、これはストンメルという著名な海洋学者による提案だから、あながち夢の話ではない。

Perpetualというのは永遠に続くという意味だ。
永久機関のようにも思えるが、エネルギー源は自然だから、元を辿れば太陽エネルギーということになる。
太陽と地球が存在する限り、この噴水は動き続ける。

私が提案しているのも、同じような原理だ。
種を明かすと何だと思われるだろうが、世の中というのはそんなものだ。
この仕組みで、びわ湖の全循環が回復できるのなら、こんなハッピーな話はない。

ということで、来年は忙しくなりそうだ。
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風(26)

2019-11-18 17:37:59 | ButsuButsu


最近の政治家や官僚を見ていると、どうしてこんなに傲慢であり続けられるのかと、驚いたりあきれたりするばかりである。
自然を相手の仕事をしていると、そんな人間の矮小さがよくわかる。
特に、台風や地震のエネルギーは想像を絶するものがある。

先週の日曜日に、小中学の子供たちと一緒に琵琶湖に出かけた。
秋晴れの一日、伊吹山がきれいに見えた。
これからは琵琶湖の秋が深まり、私の好きな季節が訪れる。

湖底の溶存酸素濃度は、相変わらず低いままだった。
ただ面白いのは、10月14日に一時的に酸素濃度が2mg/L程度まで上昇した。
10月12日に上陸した台風19号の影響だろう。

強い風が吹くと表層の水が吹き寄せられる。
風が止んで、元の状態に戻る時に内部波が発生する。
このことによって、深い場所の水がはげしく混り合う。

問題は、再び酸素の低下が起こるかどうか、と言うことである。
もうしばらく、注意をもって観察したい。
琵琶湖の呼吸は、いつ回復するのだろうか。
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風(25)

2019-10-28 13:03:42 | ButsuButsu


今年は、琵琶湖深底部の溶存酸素が激減しています。
すでに湖底に棲む多くの生物が窒息死しているようです。
かつてない規模なので、生態系に大きな影響が残るかもしれません。

台風と言い、地震と言い、自然は時折、強烈に理不尽になります。
もちろん人間にとって、という意味ですが。
今、地球が、バランスを失いつつあります。

私がまだ登山家だった頃、山はいつも友達でした。
猛烈な吹雪の中でも、山の友の暖かさが助けてくれました。
その時思っていたことは、自然の怖さを感じた時が自分の死ぬときだろうな、と言うことでした。

最近、自然が、怖くなってきました。
あと20年たつと、制御すらできない状態がやってくるようです。
今できることを、真剣に考える時なのかも知れません。
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風(24)

2019-09-03 17:09:49 | ButsuButsu


台風が去り
秋風が吹くようになってきた

うるさかった蝉の声が消え
キリギリスの声に代わった

昼下がりに大学を抜け出し
膳所公園へと向かった

古老の漁師が
面白い話をしてくれるという

この場所は昔、水泳場だったのや
そう老人は語った

ここいらで、師範学校の生徒が
二人溺死したのや

水草が生い茂る湖岸の一画に
ポッカリ空いた水面を指さす

あそこはな冷たい水が湧くのや
地下水が湧いてるんや

可哀そうに心臓麻痺やった
と、90歳の老人は続けた

すぐ近くにある彼の家には
井戸があるという

この辺りではもうほかにないな
自慢気に語る

いつからだったろう
湖岸を埋め立て水脈を変えたのは

好奇心で自宅まで押しかけ
地下から湧き出す水を触ってみた

鮮烈な水が手に余る
無色透明な冷水だった

彼の奥さんは
この水を使って鮒ずしをつけるらしい

うちのは美味いで
男の目元がうれしそうに笑った



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