DALAI_KUMA

いかに楽しく人生を過ごすか、これが生きるうえで、もっとも大切なことです。ただし、人に迷惑をかけないこと。

道(83)

2017-09-20 12:53:31 | ButsuButsu


ジュニアびわ湖塾の開始

昨日は、大型台風18号(935hPa)が日本列島をかけ抜け、各地に大きな災害をもたらしました。
また、アメリカではハリケーン・ハービー(938hPa)やハリケーン・イルマ(916hPa)が次々と大都市を襲っています。
いま、地球環境が大きく変化しようとしています。
特に、海洋や陸水の急激な変化と気象の変化が同調しており、各地で未曽有な災害をもたらしたり、生態系の異変を引き起こしたりしています。
このような事態は、今後さらに拡大することが予測されています。
これらのことを克服するためにsustainable action(持続可能な行動)やsurvival capability(生存能力)に関わる教育が必要だと考えられています。
しかしながら、こうした取り組みは既存の学校教育では十分にカバーできないのが実状です。
そこで、びわ湖トラストでは、さまざまな自然環境に関連した問題の解決に貢献できる国際的な地球科学者の卵を育てることを目的としたジュニアびわ湖塾を開催することとしました。

今回選抜された中高生は12名です。
8月に、はっけん号に乗船してびわ湖に出かけました。
湖上でサンプルを採取したり計測機器を操作したりする技術を身につけ、地球の自転によってできる渦巻き流れ(環流)や、琵琶湖で固有の生物(プランクトン)などの基本的な学習をしました。
また、クルーレス・ソーラーボート大会にも参加し、入賞(1位と3位)しました。
9月からは、地球の環境変動を科学的に捉えるために必要な基礎力を身につける座学がスタートしています。
毎月1回の開催で来年3月まで、びわ湖という自然の教材を対象として、物理・化学・生物・地学・工学、経済学などの学際的な視点から地球科学の基本を学習します。
また、科学者として必要な文章力や英語力の向上に役立つ指導も行い、将来国際的に活躍できる力を養います。

教授陣は、びわ湖周辺の大学・企業などの専門家です。
集まった青少年が、一線の指導者と直接対話することによって、この地を地球科学研究のメッカにしたいと考えています。
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