2017年6月29日
四日間乗り放題の「JR大人の休日クラブパス(¥15,000)」を購入。
梅雨時ではあるものの、アジサイが見ごろの鎌倉を歩く二泊三日の旅。
今回は特に「鎌倉七口」と言われる、鎌倉幕府防衛の拠点「切通」を見たい。
とは言うものの、旅に出ることを決めたのが出発の二日前なので、ほぼ無計画。
アジサイの季節の鎌倉は以前にも来ているので、何とかなるだろうと考えて家を出た。
10:35 東北新幹線と横須賀線を乗り継いで、北鎌倉駅に到着。
列車の中で歩く計画を立てるつもりだったが、爆睡してしまい北鎌倉駅に着いてもノーアイデア。
駅の出口脇にたたずんで、ガイドブックを開く。
≪北鎌倉駅≫
しかし、北鎌倉駅前は次々電車から吐き出される観光客で大賑わい。
こんなところで計画を練るなどというのは無理なので、コース取りは歩きながら考えることにして、近場のお寺から見て歩く。
10:55 まずは駅から徒歩一分、「円覚寺」を参拝して旅の安全を祈る。
≪円覚寺≫
円覚寺を出た後は、すぐ近くに「アジサイ寺」として有名な「明月院」があるが、前回来た時も凄い混雑だったので今回は避け、横須賀線の踏切を渡って向かいの「東慶寺」に参拝。
≪JR横須賀線≫ ≪東慶寺≫
二か所のお寺を散策しながら、「切通巡り」のコース取りを決定。
このまま歩いて「亀ヶ谷坂(かめがやつさか)切通」「仮粧坂(けわいざか)切通」「大仏切通」を巡り、帰りは「葛原岡・大仏ハイキングコース」を歩いて北鎌倉駅に戻るルート。
ガイドブックなどにはない、オリジナル・ハイキングコースだ。
青点線が往路、赤点線が復路 コース拡大図
≪亀ヶ谷坂(かめがやつさか)切通≫
東慶寺からは建長寺、鶴岡八幡宮方面に向かって歩き、長寿寺を右に折れるとすぐに「亀ヶ谷坂切通」があった。
現在も使われている道のようで、現在は舗装されていて歩き易いが、想像していたものとはチョット違う。アジサイがいたるところに咲いていて美しい道だ。
小学生のグループとたびたびすれ違う。遠足でしょうか?
この辺りは、アジサイもほぼ満開。
亀ヶ谷坂切通を下って住宅街に入り、岩船地蔵堂のところで右折。「海蔵寺」を目指す。
≪海蔵寺≫
海蔵寺を参拝した後は、少し戻って右折。「仮粧坂(化粧坂)切通」を目指す。
遠足なのか修学旅行なのか、小学生から高校生まで大勢の子供たちが歩いている。
アジサイ寺に行かなくても、道端にはいろいろな種類のアジサイが今が盛り。
本日二か所目の切通、仮粧坂(けはいざか)切通に到着。化粧坂(けわいざか)切通とも言うようだ。
≪化粧坂(けわいざか)切通≫
「化粧坂切通」は亀ヶ谷坂切通とは違い、かなりの道悪。転ばないように慎重に歩く。
鎌倉の切通の中では、最も傾斜がキツイそうだ。
難所の化粧坂切通を抜けた後は、源氏山公園で本日初めての休憩。自販機で冷たい飲み物を買ってクールダウン。
≪銭洗弁財天宇賀福神社≫
13:20 「銭洗い弁天さん」に到着。暗い隧道を抜けて、境内に参拝。
≪右本宮、左奥宮(銭洗水)≫
本宮をお参りした後、左の洞窟(奥宮)に入ってさっそく銭洗い。ポケットの小銭を全部ザルに入れて、セッセと御神水で洗う。
洗った小銭をしまいながら洞窟を出たところで、ふと考え直し、再び洞窟に戻って一万円札を洗う。
神社の休憩所で、持参したオニギリのランチタイム。
≪長谷大谷戸交差点≫
銭洗弁財天からコースに戻り、ソコラジュウに掲げられた「大仏への矢印」に導かれて住宅街を歩く。
先に長谷寺に行こうとしたが、物凄い数の観光客が長谷寺に向かっているのを見て断念。
≪鎌倉大仏(高徳院)≫
「鎌倉大仏(高徳院)」に到着したころには青空も見えてきて、暑さと湿気で汗だく。
大仏さまを参拝した後は、ソフトクリームでクールダウン。
高徳院を出て右に折れ、「大仏切通」に向かう。
≪大仏トンネル 右側の石段が大仏坂口≫
15:10 大仏坂口の階段を上がる。ここからは、山道のハイキングコースとなる。
階段途中で右に折れると大仏ハイキングコースの本道。真直ぐ上がると大仏切通に出る。
≪大仏切通≫
本日三か所目の切通「大仏切通」に到着。昔の姿が良く残っている。
騎馬軍の侵入を防ぐ大岩が、今も苔むして転がっている。
≪やぐら群≫
大仏切通を降りたところにある「やぐら群」。
本来はここから大仏切通に戻る予定だったが、冷たい水などを補給しようと思い、「火の見下バス停」まで抜けてコンビニを探す。
いくら歩き回ってもコンビニがないので、自販機で飲み物を買って切通に戻ろうとしたら、今度はコースの入口が見つからない。完全に方向を見失ってしまった。
夕方の貴重な時間を大幅にロスしてしまった。
バスで鎌倉駅に向かおうか・・・などと考えていたら、偶然入口を見つけた。あまりにも細い路地なのと、コース案内の道標がかなり高いところにあるので分からなかった。
再び大仏切通を通って、大仏ハイキングコースの本道を歩く。
往路は住宅街の舗装道路だったので、地道を歩くのはうれしい。
夕方でひと気はあまりないが、ビジネスマン風の男性や買い物帰りのオバサンなど近所の人も歩いていた。車道を歩くより気分が良いのだそうだ。
佐助稲荷や銭洗弁財天に向かうわき道を右に見ながら、ひたすら大仏ハイキングコースを歩く。一か所だけ、鎌倉の市街地と海が見えた。
≪葛原岡神社≫
大仏切通から45分ほど歩いて、「葛原岡神社」に到着。縁結びの御利益は今更必要ないが、休憩を兼ねてお参り。
山の上にあるせいか、アジサイはこれからが本番のようだ。
ここから浄智寺までは、葛原岡ハイキングコースとなる。
市街地に近いハイキングコースのわりには、けっこう本格的なトレッキングコース風だ。
≪天柱峰の碑と石塔≫
≪浄智寺≫ ≪北鎌倉駅≫
山を下り切ったところで、鎌倉五山第四位の浄智寺に到着。以前に一度訪れている。たしか、大きな布袋尊像のあるお寺さんだ。
すでに閉門しているので、山門を眺めただけで素通り。
この後は、渋滞している車の脇を歩きながら、本日のスタート/ゴール地点の北鎌倉駅に向かう。
今日から大船駅近くのホテルに二泊予定。
【コースタイム】
北鎌倉駅-(1')→円覚寺-(5')→東慶寺-(13')→長寿寺角-(5')→亀ヶ谷坂切通-(12')→岩船地蔵堂-(7')→海蔵寺-(10')→仮粧坂切通-(4')→源氏山公園-(1')→銭洗弁財天-(15')→長谷大谷戸交差点-(10')→鎌倉大仏-(5')→大仏坂口-(12')→大仏切通-(6')→やぐら群-(6’)→火の見下バス停
※ここから大仏切通を戻り、復路は葛原岡・大仏ハイキングコースに入る。
火の見下バス停-(15')→大仏切通・葛原岡分岐-(40')→葛原岡神社-(10')→天柱峯-(10')→浄智寺-(11')→北鎌倉駅
歩いた時間:3時間18分
歩いた距離:約10km
(広い境内を歩いた距離や道を間違えて戻った距離は含まない)
所要時間:約6時間30分
(お寺や神社の拝観で時間をかけた。2度ほど道を間違えた)
【歩いた感想】
北鎌倉駅に着いてから考えたコース取りなので、無駄が多かったが、変化があってけっこう面白かった。
往路の源氏山公園から大仏ハイキングコースに入れば、もっと効率的に歩けた。銭洗弁財天から大仏までの市街地歩きは、意味がなかったかも・・・。
地元の人に道をたずねると、みんな親切に途中まで一緒に歩いて教えてくれた。鎌倉の人は親切だ。やはり、鎌倉に住んでいる人は人生に余裕があるようだ。
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