2017年5月24日
奈良歩き三日目。最終日。
一昨日は大和三山巡り、昨日は二上山登山から當麻寺と歩き回ったが、今日はその予備日にしていた。
さすがに気温30度を超す炎天下を二日間歩き回ったので、やや疲れ気味。
歩き回った疲れと言うよりは、昨夜、生ビールとハイボールの後に飲んだ「奈良の地酒」で身体が重い。
そこで、今日は雨対策に考えていた仏像見学に切り替えた。
駅のコインロッカーに荷物を預け、コンパクトカメラと傘だけを持って、まずは「快慶展」が開催されている「奈良国立博物館」へ。
≪奈良国立博物館≫
9時30分の開館と同時に入場。
醍醐寺の「弥勒菩薩坐像」と、清水寺奥ノ院の秘仏「千手観音坐像」は特に圧巻でした。
「特別展 快慶 日本人を魅了した仏のかたち」は、6月4日まで。
快慶の仏像を十分に堪能した後は、テクテク歩いて興福寺へ。
≪興福寺≫
≪興福寺 仮講堂の特別展 「天平乾漆群像展」≫
興福寺には何度も来ているし、お目当ての阿修羅像も仮講堂に安置されているので、今日は「仮講堂の特別展」だけを拝観。
阿修羅像をはじめとする八部衆が揃っていて、なかなか素晴らしい。
係の方にいろいろ質問していたら、今朝開場前にNHKの「日曜美術館」の撮影があったそうだ。
「それじゃあ、放送日の後は大混雑になって大変ですね!」と言ったら、「もうすぐ特別展は終了なので大丈夫です」と笑っていた。
仮講堂の春の御開帳は6月18日まで。
この後は「西ノ京」でもブラつこうかと思ったが、天気があやしくなって来たので京都に移動することにした。
新幹線の時間が19:05なので、京都でもどこか見られそうだ。
≪臨済宗相国寺派大本山 相国寺≫
京都駅前の地下街でブラブラと時間をつぶした後、思いついて「相国寺(しょうこくじ)」に向かった。
昨日は、奈良の大寺院で唯一訪れていなかった「當麻寺」に行ったが、期待していた三重塔や仏像が修復工事中だった。リベンジのつもりで、京都の大寺院でまだ行っていない「相国寺」に行くことにした。
相国寺の塔頭、金閣寺や銀閣寺には行ったことがあるが、大本山は何故かまだ参拝していなかった。
地下鉄烏丸線・今出川駅を出たところで、目の前の同志社大学の学生さんに相国寺の場所をたずねたら、近道を教えてもらった。
広大な境内の真横から入ったようで、自分が今どこに居るのかがわからず、シバシ呆然。
雨も降り出してきたので、取りあえず一番大きな建物を目指して行ったら、そこが「法堂(はっとう)」だった。
≪法堂(はっとう)≫
法堂の正面は閉じられており、どうしたものか・・・と思いながら裏手に回ったら、ナント、春の特別拝観が行われており、あの超有名な鳴き龍「蟠龍(ばんりゅう)図」が見られるようだ。
昨日行った「當麻寺」は下調べが疎かで、期待していたものが見られなかったが、突然思いつきで訪ねた「相国寺」は超ラッキー。
午後3時を過ぎているということもあるのか、受付にいたのは3組ほど。しかも、先に方丈に案内されていたが、御朱印をいただかない私は、ひとりだけ法堂に案内された。
早速、天井を見上げれば、ド迫力の「鳴き龍」が私を睨みつけてくる。「蟠龍(ばんりゅう)図」を仰ぎ見ながら、正面に回ってご本尊にお参。
須弥壇の脇の「特定の場所」という所に移動して、思いっきり手を叩いてみる。
「ギーン~」と言う感じで、龍の鳴き声が下りて来た。
たった一人しかいない(係員はいるが)広い法堂で、神秘の体感をしてきました。
特別拝観は6月4日まで。
方丈を拝観して外に出ると、雨が本降りになっていた。
しかし時間はまだあるので、相国寺から一番近い「御陵神社」に行ってみる。
≪御陵神社≫
地域の氏神神社ということだが、境内は広い。
本殿に参拝したあと、境内を隈なく歩いて期待していたものを探す。
見つけられず、諦めて出てきたところにそれはあった。
≪応仁の乱勃発地の碑≫
鳥居脇の分かりにくいところに、小さな石碑。
京の都を焼き尽くした「応仁の乱」は、ここから始まったのだ。
しかし、神社にとっては迷惑な話だろうから、説明書きのようなものは何もなかった。
雨も強くなって来たので、京都見物はこれで終了。地下鉄で京都駅に向かう。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます