You got a movie

自分が見た映画をきままに記録したブログです。もしまだ見ていない人が御覧になっても興味を損なわないようにしています。

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』

2017-05-29 19:30:10 | 映画[カ行]

                                                 

 マーベル・スタジオの誇るヒーロー達のなかでも異色の存在でかつ全く別の世界観を持つ宇宙で活躍するチーム「ガーディアン・オブ・ギャラクシー」の物語のパートⅡ。

 チームの戦力は5人?(3人と二匹?)なのだが、活躍はでかく、宇宙の危機を救う。いやはや奇想天外でユニークだ。

楽天的な賞金稼ぎピーターと緑色の美しい相棒ガモーラ、巨体のドラックス、利口なアライグマ ロケットそれに 最初は何なのかわからなかったが樹木が生を持ったベビー・グルート。このグルートが面白い。子供たちから大人まで文句なしに楽しめる。でもなかにはストーリーが突飛過ぎてついていけなくなる人も居るかもしれないけれど。

大人も疲れたときには、とてもいい安静剤的な映画だと思う。

                          

 

映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』日本版予告編


「家族はつらいよ2」

2017-05-22 20:55:27 | 映画[カ行]

                                                   

 

 国民的映画「男はつらいよ」最終作から約20年、この「つらいよ」シリーズが現代の家族版で蘇った。一作目に観客動員数120万人 、興行収入13.8億円を生み出したこの作品は山田洋次監督の真骨頂と言いたくなるようなそんな笑いあり、涙あり、人情有り、温かみありのシリーズに仕上がったと思う。今回は試写会で鑑賞。試写会場はペアー招待で年配者が多かったせいもあると思うけれど,一言ふたことあるたびに一斉に笑い声が巻き起こった。

それが20~30回は有っただろうか。一緒に笑っていて、この映画が人気のシリーズになりそうな予感がしきりだった。

             

 

「家族はつらいよ2」予告編(60秒)


「キングコング」 髑髏島の巨神

2017-03-21 19:00:01 | 映画[カ行]

                 

  舞台はベトナム戦争当時 太平洋のどこかで周囲が常に嵐で閉ざされるために存在すら隠されてきた絶海の孤島 髑髏島。ここに飛び込んだ調査隊のサバイバルアドベンチャー。

キングコングの最後までを描く、誰もがよく知るキングコングの物語と同じものではなく、その物語以前のキングコングを描く。キングコングの物語ではいつも絶世の美女がつきものだが今回は例外と言うとファンには失礼だが、今回のヒロインはワイルドという表現が合う。戦場を渡り歩く反戦カメラマンというキャラクター。

 試写会は吹き替えだった点が残念。GACKTと佐々木希という人気者のキャスティングなのにこの感想では申し訳ないけれど吹き替えでは臨場感が失われた。

ハリウッドではこのキングコングとゴジラを2020年には対決させるという構想があるとのことで、日本人は見逃せないシリーズになりそう。

          

 映画『キングコング:髑髏島の巨神』日本版予告編【HD】2017年3月25日公開


「海賊とよばれた男」

2017-01-15 11:23:06 | 映画[カ行]

                                              

  百田尚樹が第10回本屋大賞を受賞した同名作品を、『永遠の0』の山崎貴と岡田准一との同じコンビで実写映画化した。明治から昭和にかけて数々の困難を乗り越え我が国での石油販売会社を巨大にした男 国岡鐡造(字際の人物は出光佐三)の生きざまを、戦後の復興、そして世界の市場を牛耳る石油メジャーとの闘いを軸に描いた壮大な物語。

 原作をかなり前に読んでから見たのだが、要手要点はうまく描かれている。ただ、少しはし折り過ぎの感がある。原作を読んでないと解らないと思われる箇所が多くあった。しかし、飽きの来ない展開とスケールの大きさには満足。なお、この作品の完成度の高さは 岡田准一の気合の入った演技に尽きる。

                                               

 「海賊とよばれた男」予告


『この世界の片隅に』

2016-12-05 12:25:08 | 映画[カ行]

                                     

  原作 こうの史代の同名漫画の映画化。NHK「花は咲く」アニメ版を監督した片渕須直が再び こうの史代の世界を描きます。クラウドファンディングで原作の漫画を映画にしたい気持ちを持った3374人から集まった39121920円で この映画のプロモーション編を作り、映画化に漕ぎ着けたといいます。

平成 19年公開の「夕凪の街桜の国」http://blog.goo.ne.jp/bobby101/c/dfd40d2247c03b7e20b702bedbfb7105  はこのブログでも書きましたが、原爆のあと10年も経たないうちに広島で生まれた私は「夕凪の街桜の国」でこうの史代を知り、その作風にも内容にも、心に訴えるものを感じてその後ずっと気になっていました。

「この世界の片隅に」を映画にするためのクラウドファンディングが、もう少し早く分かっていれば私も応募したに違いありません。

 主人公すずが何もわからないまま18歳で広島から呉に嫁ぎ、戦争という時代に翻弄されながらも、健気に逞しく生きる姿をたんたんと追ってゆきます。激しく訴えるのではなくたんたんと描いた描写のあちこちに訴えかけるものを感じる映画です。

 涙を流さずに居られないのは、悲しい出来事が起こったあとで様々なことが有ってから。

どれほど辛いことが起きたのか、自分のことは微塵にも出さずに・・・・。

能年玲奈あらため のん がすずを素晴らしく表現していて(広島弁もすごく出来ています)

感情が引き込まれてゆきます。

エンディングロールのあとでは画面で右手のイラストが手を振ってくれますが、すずの人間性を素晴らしく感じながら自然とにじむ涙とともにこれを見ていました。

                                    

映画『この世界の片隅に』予告編


GODZILLA ゴジラ

2014-08-06 19:38:48 | 映画[カ行]

                                                                                                                                

 多くの東映のゴジラ映画を見た私は1998年のハリウッド版も見たが 今回の映画ほど度肝を抜かれたゴジラ映画は無い。内容をあまり紹介されなかったこともあって、見るまではここまでの出来だとは判らなかったが、私はとても満足したし、監督に敬服した。

日本のゴジラ映画に対するオマージュが多分に盛り込まれているばかりか、ゴジラ自体をとても大事に思う気持ちに拍手したくなった。そして最新のVFXを駆使してここまでリアリティにあふれたゴジラを見せてくれたことに感謝したい。

 なお、蛇足だがこのゴジラの「咆哮」が凄すぎるので か弱い(?)女性や子供には耳栓を用意してあげた方が良いかも。

 

「GODZILLA ゴジラ」予告3


「清須会議」

2013-11-28 19:59:15 | 映画[カ行]

                    

 三谷幸喜  の前作 「素敵な金縛り」が好きで、今回もとても見たかった。初めのころにこの素敵な金縛りで主役になった落ち武者「更級六兵衛」が登場したのには拍手。ここでは六兵衛は亡霊では無くまだ生きてた(笑)。

 この清州会議も相変わらず豪華な配役人だったが、主役は最後まで見ると大泉洋の秀吉か?。もちろん柴田勝家役の役所広司を中心にして物語は進む。マジックアワーで素晴らしい主役を演じた佐藤浩市も少しおどけた役回りに徹している。丹羽長秀役の小日向文世もいつもの語り口調で脇を固めている。驚いたのは秀吉の妻、寧役の中谷美紀。いままでにない一面を覗かせる役で、ファンにとってはもっと中谷美紀らしい役をやって欲しかったと思ったが、良く考えるとそんな役は無かった。鈴木京香のお市様役も、剛力彩芽の松姫役も両方とも打算的で人間的に嫌な役だった。中谷美紀がやはり人間的には一番素敵な役だった(笑)。

 とても面白い展開の中で 最後には現代の社会とオーバーラップして考えさせられるような結末とで良かった。終始、ゆったりと安心して面白く見られる時代劇はとても珍しいし、三谷幸喜らしい映画だ。

「清須会議」予告


カールじいさんの空飛ぶ家 

2009-12-12 00:20:53 | 映画[カ行]
監督    ピート・ドクター
製作総指揮 ジョン・ラセター 
      アンドリュー・スタントン

 
ディズニー&ピクサースタジオでは初めての3Dデジタルアニメ。とてもカラフルな映像で見ていて楽しく、笑えるところ、泣けるところがふんだんな冒険もの。主人公がお爺さんと言うのはうまい。普通のアニメなら子供を連れたお母さんが多いのだけれど、本作は年輩客やカップルが多く、孫とみられる子供を連れたおじいちゃんまで。これは観客動員数が上がるはず。
 いつも最初にある短編アニメにも今回は涙腺がゆるんだ。もちろんとても楽しい笑いの連続なのだけれど、温かいものがあって、それがさりげなくちりばめてある。本編も同じ。奥さんとの子供の時の最初の出会いから、亡くなるまでをさっと描いた映像も良かったが、その中にあとへの伏線も含まれていて、物語が進んでいったある時に、そっと訪れる静かなシーンで、亡くなった奥さんの気持ちが初めて伝わってくるときに温かいものがどっと込み上げてくる。
そんなさりげない、静かな心の高揚がとても心地よく、素晴らしく感じられた。

 ストーリーは冒険もので、終始楽しく見れる中でこんな温かいものが詰め込まれた、大人が観たくなるアニメだ。

ファミリー度 90点 カップル度 90点 映画好き度 85点


カールじいさんの空飛ぶ家



Disney's クリスマス・キャロル

2009-11-20 00:08:33 | 映画[カ行]
監督   ロバート・ゼメキス
キャスト ジム・キャリー
     ゲイリー・オールドマン
     コリン・ファース
     ロビン・ライト・ベン

「ロマンシング・ストーン秘宝の谷」「バック・トウ・ザ・ヒューチャーシリーズ」「フォレスト・ガンプ」「コンタクト」など名作、話題作を送り出してきたロバート・ゼメキス監督の注目の最新作。
 「ポーラー・エクスプレス」や「ベオウルフ」で斬新な映像を見せた、俳優の顔や体にセンサーを付けそれをCGに取り込むパフォーマンスキャプチァーを使ってディケンズの不朽の名作に挑んだ。
 アニメだけれど主人公や登場人物の表情は細部まで本物そっくり。ジム・キャリーは主人公スクルージの若い頃から老いるまでや、クリスマスの亡霊達など7役を演じ、ゲイリー・オールドマンが主人公の仕事のパートナーだったマーレーの亡霊、スクルージの下で働く事務員ボブ、そしてその息子の3役を演じている。
 人物以外の背景や幻想、亡霊と共に訪れる過去、現在、未来の世界はCGで自由な描き方ができるから、3D映像とも組み合わせてこのクリスマス・キャロルという題材は最適な題材で、まさしく映画のひとつの新しい世界の絶頂の到来をも思わせる。
 映像は全体的に暗いトーンに仕上げてある。どちらかと言うと、小さな子供達は観客の対象から外したとも思える。それ程、これまでのアニメとは映像が違っていた。主人公スクルージが心を入れ替えた後を明るい、温かいものにするためのギャップも考えたのだろうが、それらをよりリアルな映像にするために全体が暗くなったのか。もう少し明るいトーンにすれば子供たちにも3D映像も際立ったと思うのだが。
 これからいろんな題材で同じような新しい映画が作られるだろうが、もっと夢の溢れた、明るく華やかなストーリーも是非見て見たい。


ファミリー度 80点 カップル度 85点 映画好き度 85点


映画「 クリスマス・キャロル」 予告



きみがぼくを見つけた日

2009-11-01 08:54:47 | 映画[カ行]
監督   ロベルト・シュペンケ
キャスト レイチェル・マクアダムス
     エリック・バナ

 アメリカで大ベストセラーとなった純愛小説を映画化したもので、脚本を『ゴースト/ニューヨークの幻』のブルース・ジョエル・ルービンが担当。原題は「タイムトラベラーズ・ワイフ」。この原題はまさしくそのままだけれど、邦題の「君がぼくを見つけた日」の方が女性受けしそう。「タイムトラベラーズ・ワイフ」だとSFっぽくて合わないかもしれない・・でもこちらの方が話題性は増したかも。
 
 やはり脚本がいいのだろう、ずっとストーリーに引き込まれっぱなしになってしまった。ブラット・ピットがこのストーリーを気に入って製作総指揮をしているのもよく判る気がする。
 幼い頃、母親が運転する車で事故に遭う寸前に主人公ヘンリーはその場から時空の彼方へ飛んでしまう。それからと言うもの自分では制御できない「飛行」を繰り返すようになる。
 この物語とタイムトラベル=「飛行」とは切り離せないのだけれど、主軸はラブストーリー。むしろタイムトラベルは彼の運命。一体どこが始まりという疑問も出てくるわけで、SFとしてこれを考えて突っ込むのはよそう。

 彼女クレアとの愛、そして娘アルバとの愛。ヘンリーの運命を受け入れて包み込んでくれる彼女、そして娘の心情がとても胸を打つ。
 最後の方では周囲からすすり泣く声が聞こえてきて・・。でも最後のシーンではせつなさによる涙よりもうれし泣きに似た涙に変わる。柔らかい感動が訪れるラストシーンだった。

 ファミリ-度 75点 カップル度 85点 映画好き度 80点


「きみがぼくを見つけた日」予告