You got a movie

自分が見た映画をきままに記録したブログです。もしまだ見ていない人が御覧になっても興味を損なわないようにしています。

『重力ピエロ』

2009-05-29 22:39:30 | 映画[サ行]
監督   森 淳一
キャスト 加瀬 亮
     岡田将生
     小日向文世
     鈴木京香
     渡部篤郎 ほか
 
 
 アヒルと鴨のコインロッカーや死神の精度の伊坂幸太郎が書いたベストセラーミステリーの映画化。仙台のある町で起こった連続放火事件に絡むある兄弟に起こること、そしてその家族に隠された事実から、兄弟と父親との繋がり、家族の人間模様を描く。個性派の配役が難しい題材を観せるものにしている。とても辛い運命に見舞われた家族だけれどとてつもなく強い。弟の春は本当なら自暴自棄になってしまいそうだが、クールで落ち着いている。それは暖かい兄や両親に囲まれた環境で育ったせいだろうか。でも内心では兄が近くに居てくれることを望んでいる。映画化が難しいと言われていたらしいけれどそれはモラル的にと言う意味なのか?結末を見てそう思った。「春が二階から落ちてきた」と言う印象的な文句が映画の中でも生きる。謎解きやミステリーらしさはかなり薄れているので、人間ドラマとして見るとよいと思う。配役が皆合っていて、それに魅了されるし、原作に豊富に散らばめられたように、所々に出て来る「言葉」が心に残る。そんな映画です。
 
ファミリー度 70点 カップル度 75点 映画好き度 75点

映画『重力ピエロ』予告編




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2 コメント

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Unknown (yoko)
2009-06-04 08:47:34
過去の生い立ちにこれほどまでにクールであれた春は 家族の愛があったからですね。そしていつも兄が側にいてくれることを願っている。犯人も放火のことも最初から知ってほしくて犯人探しを誘った。辛い過去も重力をなくするくらいの強い絆で結ばれた最強の家族ですね。

配役がどれもぴったりで 伊坂ワールド 映画でもありました。
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yokoさん、ありがとう (boby101)
2009-06-06 11:27:57
 渡部篤郎のあの憎々しいところはぴったりでしたね。配役として狂気さでは佐野史郎が思い浮かびますが、この役は狂気と言うより冷血の方が強く渡部篤郎を選んだ所はすごい。もちろん他のどの役もベストと思います。
 物語が配役でさらに息を吹き込まれたと言えるような作品でしたね。
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