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野鳥・22~カワセミ雌1

 湖沼や清流など水辺に生息する「カワセミ(翡翠・川蝉)」。カワセミ科カワセミ属の留鳥で当地では公園や川沿いなどで時々見られる。水質汚染のために一時期数が減っていたが最近は水質改善で都心部でも目撃されている。この姿を見るとバードウォッチャーでなくてもカメラで追いかけたくなる。昨冬は見なかったのでこの美しい姿は2年振り。嘴の下がオレンジ色なのでこれはメス。
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ツルニンジン・4~果実

 奥高尾“もみじ台南巻き道”で蔓を伸ばしていた「ツルニンジン(蔓人参)」。キキョウ科ツルニンジン属のつる性多年草で9~10月に釣鐘状の花を下向きに咲かせる。果実は蒴果で熟すと裂開して中から翼のある長さ5~6ミリの種子を零す。同属のツルギキョウの果実は液果になる。
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サルトリイバラ・2~果実

 野猿峠付近の林縁に蔓を伸ばしている「サルトリイバラ(猿捕茨)」。シオデ科(←ユリ科)シオデ属のつる性落葉木本で雌雄異株。春に目立たない花を咲かせ秋に赤い果実を稔らせる。果実は直径8~9ミリの液果で中に種子が1~3個入っている。サルトリイバラには“サンキライ(山帰来)”の別名があるが中国に生育するサンキライは在来種のサルトリイバラとは別物になる。“山帰来”はその昔中国で山に捨てられた病人や高齢者がサンキライの根、つまり生薬のドブクリョウ(土茯苓)を食べて元気になって戻ってきたことで名付けられているが、いつの頃からかサルトリイバラと混同されてしまった。
 さてこの時期にはサルトリイバラの冬芽観察が面白い。これまで『阿波踊り』『赤ずきんちゃん』『赤いドレスの女』『指揮者』『走る人』などを見ている。
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イタドリ・2~草もみじ

 タデ科ソバカズラ属(イタドリ属)の「イタドリ(虎杖)」。北海道~九州の陽当たりの良い山野や河原などに生育している多年草で雌雄異株。春の新芽は柔らかく酸味があって食べられる。折ると『ポコン』『カポン』と折れるので酸っぱい『カポン』が転じて“すかんぽ”と呼ばれている。写真は浅川土手一面に拡がっていたイタドリの“草もみじ”。
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野鳥・21~メジロ1

 柿の枝に止まった「メジロ(目白)」。メジロ科メジロ属の留鳥で全国の平地や低山に生息している。体長は10~12センチと小型で目の周りの白い縁の毛が名前の由来。身体は鮮やかな“ウグイス色”なのでこれをウグイスと勘違いされる方も多い。ウグイスは枝葉に隠れなかなか姿を見せないが、メジロは人前に現れることが多い。
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クサボタン・7~痩果

 奥高尾“一丁平”付近の登山道に生育している「クサボタン(草牡丹)」。キンポウゲ科センニンソウ属の落葉低木で、同じ仲間のセンニンソウやボタンヅルがつる性になるのに対して本種は茎が直立する。9~10月に萼片がカールした可愛い花を咲かせ晩秋にセンニンソウに似た果実を稔らせる。果実は痩果で長さは3~4ミリ。花後に花柱が羽毛状に伸びる。
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野鳥・20~キセキレイ1

 天野公園付近の舗装道路で見掛けた「キセキレイ(黄鶺鴒)」。セキレイ科セキレイ属の留鳥もしくは漂鳥で体長は20センチほど。住宅地でも良く見られるがハクセキレイに比べると警戒心は強い。私は初めての出会いだったが、ハクセキレイのように尾羽を上下に振っているのですぐにその仲間のキセキレイだとわかった。ちなみに“標鳥”とは“渡り鳥”のように長距離を移動することはないが季節により日本国内を移動をしたり、山地と平地などの間を移動する鳥を指す。一方“留鳥”は移動することなく同じ場所に留まっている。
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クチナシ

 アカネ科クチナシ属の「クチナシ(梔子)」。5~6月に芳香のある白い花を咲かせ果実は冬にオレンジ色に熟す。この果実を乾燥させたものが生薬の梔子(しし)或いは山梔子(さんしし)で古くから消炎や止血剤として利用されている。またその果肉は染料や食べ物の着色料として利用されており“たくあん”や“栗きんとん”の着色はクチナシによる。
 さて将棋界では今、20歳の藤井聡太5冠とタイトル通算99期の羽生義治九段との王将戦7番勝負が行われており、先日の第1局は藤井王将が勝利した。藤井王将の全冠獲得(8冠)を早く見たいし羽生九段のタイトル通算100期も応援したい。藤井王将の実力なら数年のうちに必ず8冠保持は達成すると思われるので『1期くらい羽生さんに譲ってよ。』と言いたいところだが、それは俗人の考えで実際は真剣勝負。世紀の名局を期待しよう。
 将棋盤や碁盤の4つの脚の部分を“くちなし”と呼ぶ。これはクチナシの果実を象ったものであり対局者以外は『口出しするな!』という意味にも通じている。昨年11月のA級順位戦永瀬拓矢王座と佐藤天彦九段の対局で佐藤九段が30分以上マスクを外し永瀬王座が『マスク不着時間が長過ぎるので反則ではないか』と指摘した。連絡を受けた日本将棋連盟は規定により佐藤九段に“反則負け”を言い渡した。この処置に対して『途中で誰かが注意してあげれば良いのに』と言う人がいるが、それはいわゆる“助言”“口出し”に当たるのでこの裁定は正しいと思う。佐藤九段は不服申立書を提出しているが裁定は覆らないだろう※。実際のクチナシの果実は6角形をしているが将棋盤の脚は縁起の良い8角形に作られている。
※13日夜のニュースで、12日の日本将棋連盟常務会で佐藤九段の不服申立が却下されたと伝えられた。
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キョウチクトウ・3~種髪

 キョウチクトウ科キョウチクトウ属の「キョウチクトウ(夾竹桃)」。インド原産で葉が竹に花が桃に似ていることから名付けられている。乾燥や排気ガスなどに強いため街路樹として各地で利用されているが度々剪定されるので果実を見ることは少ない。果実は袋果で長さは10センチほど。裂開すると中から種髪の付いた種子を飛ばす
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オヤマボクチ・1~葉

 キク科ヤマボクチ属の「オヤマボクチ(雄山火口)」。9~11月に茎頂に直径4~5センチの暗紫色の頭花を咲かせる。葉身は10~20センチで葉裏は細かい毛が密生していて白く見える。“火口(ほくち)”とは、火打石で出した火を移す綿毛のことで、この葉裏の細かい綿毛を集めて作ったことに由来する。
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