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野鳥・27~カワセミ雄1

 カワセミ科カワセミ属の「カワセミ(翡翠・川蝉)」。先日メスを見たところなのでやはりオスも見ておきたい。当地では長池公園、大平公園、小山内裏公園、東京都立大学、由木めぐみ野公園などで見られるがこの日はカワセミが良く現れるという湯殿川に行ってみた。しばらく遊歩道を進んでいると枯れ木の枝に宝石のような美しい色。嘴の下は黒いのでこれはオスだ。
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セイヨウイボタノキ

 清水入緑地の林縁で見られる「セイヨウイボタノキ(西洋疣取木・西洋水蝋木)」。モクセイ科イボタノキ属の落葉低木でヨーロッパ原産。春に芳香のある小さな花を多数咲かせる。以前この株は冬には葉を全て落としていたが、今冬は緑色の葉がほとんど残っている。セイヨウイボタノキは暖地では常緑性になる。
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野鳥・26~ヒヨドリ

 センダンの果実を食べに来た「ヒヨドリ(鵯)」。日本国内ではごく普通に見られる留鳥で体長は25~30センチ。当地では公園や緑地に多く生息し『ヒーヨ、ヒーヨ』とか『ピー』などと甲高い鳴き声が良く聞こえる。センダンは核果で果肉はわずかしかなく、当地ではガマズミサンシュユの果実が食べ尽くされると次はセンダンの果実に群がる。
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ヒヨドリジョウゴ・5~向山緑地

 正月の箱根駅伝は駒沢大学の完全優勝で終わったが古豪の中央大学は往路、復路とも2位となり総合2位は素晴らしい躍進だった。来年の100回大会では間違いなく優勝候補の一角に挙げられるだろう。その中央大学“多摩キャンパス”に隣接して東南側に向山緑地がある。鬱蒼とした雑木林や竹林で面積はざっと10万平米はありそうだ。緑地内の山道は細くアップダウンが多いので訪れる人はほとんどいない。この日も緑地内では誰とも出会わなかった。春のスミレが咲く頃にまた来てみよう。
 写真は向山緑地の林縁に生育してる「ヒヨドリジョウゴ(鵯上戸)」。ナス科ナス属の多年草で8~9月に集散花序を出し直径1センチほどの花を咲かせる。果実は晩秋に赤く熟しモビールのように垂れ下がる。ヒヨドリが群がり酒に酔ったように好んで食べるということで名付けられたが実際は毒があるためか野鳥が食べることは少なく冬でも残っていることが多い。
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野鳥・25〜ハシブトガラス

 鑓水板木の杜緑地付近の野原にいた「ハシブトガラス(嘴太烏)」。時々『カーカー』と澄んだ高い声で鳴いている。ハシブトガラスはカラス科カラス属の留鳥で本来は森林に生育していたが近代化によりビル街などで多く見られるようになった。都心の繁華街でゴミ袋の残飯を漁っているのはこのハシブトガラスがほとんど。肉食傾向でピョンピョンとジャンプするように歩き獲物は高く安全な場所に運んでから食べる。その額は出っ張り上嘴との境が滑らかな曲線にならず嘴は太く先端は大きく曲がっている。
 カラスと言えば童謡“七つの子”が思い浮かぶが作詞家の野口雨情が見ていたのは山に古巣があるこのハシブトガラスのようだ。その“七つの子”の歌詞について、昔からそれが“7歳の子”なのかそれとも“7羽のヒナ”なのかと論争が繰り返されてきた。そもそもカラスは7歳になればもう大人だし、一度に7羽のヒナを育てることもないのでどちらも当てはまらない。野口雨情は息子が7歳の頃にこの歌を作りまた野口雨情自身も7歳の頃に母親と別れたということがあり“7歳の子”説が有力視されたが、野口雨情は当然この論争を耳にしており後年『歌詞をどう理解するかは歌う人の勝手でしょう』と言ったとか。

♪♪からす なぜなくの
  からすは 山に
  かわいい 七つの子があるからよ
  かわい かわいと からすはなくの
  かわい かわいと なくんだよ
  山の 古巣へ 行ってみてごらん
  まるい目をした いい子だよ
(『七つの子』作詞:野口雨情 作曲:本居長世 大正10年)
(JASRAC許諾第J210129422号)
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トケイソウ・3~果実

 トケイソウ科トケイソウ属の「トケイソウ(時計草)」。熱帯アメリカ原産のつる性常緑多年草で6~8月にまるで時計のような花を咲かせる。英名は“passion fruit”でこの仲間から品種改良されたものがパッションフルーツとして中南米などで栽培されている。写真は上柚木地区の民家の生け垣のもの。ここでは何回か花を見ていたが、ブログ読者からの情報で初めて果実を見ることができた。
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野鳥・24~ハシボソガラス

 河川や農耕地など開けた環境に生息している「ハシボソガラス(嘴細烏)」。カラス科カラス属の留鳥で日本全域に分布している。良く似ているハシブトガラスが都市部に進出してきて個体数を増やしハシボソガラスの個体数が減っているようだ。名前の通り嘴はハシブトガラスよりは細く額は出っ張らずに頭部は滑らかな曲線になる。鳴き方は『ガァーガァー』とやや濁った声になり足を交互に動かして地面を歩きながら主に植物を食べることが多い。このカラスも富士見台公園の地面を突きながら歩いていた。植物にはカラスウリ、カラスノゴマ、カラスザンショウなどカラスの名が付くものが多い。
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ガマズミ・1~長池公園

 長池公園“築池”畔で真っ赤に輝いている「ガマズミ(鎌酸実・莢迷)」の果実。ガマズミ科(←レンプクソウ科←スイカズラ科)ガマズミ属の落葉低木で初夏に枝先から散房花序を出し直径5ミリほどの小さな花を多数咲かせる。果実は直径5~6ミリで秋に赤く熟して食べられる。
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野鳥・23~キセキレイ2

 東京薬科大学の“たにしヶ池”は半分ほど凍りその上を「キセキレイ(黄鶺鴒)」がトコトコと呑気に歩いていた。セキレイ科セキレイ属の留鳥もしくは標鳥で平地や山地の水辺に生息している。写真は30~40メートル先のものを望遠レンズで撮ってトリミングしているのでピントが甘いが、実際の足と氷面に映る足はくっついて見えるので氷の厚さは数ミリしかないだろう。
 さて戦国武将の伊達政宗はセキレイの姿を意匠化して“花押”にしていた。1591年(天正19年)、政宗は天下統一目前の豊臣秀吉に奥州一揆の首謀者としての疑いを掛けられたが、その証拠は一揆を企んだ文書に政宗の花押があったことだった。しかし謁見前に側近・片倉小十郎の知恵で秀吉に見せる文書の花押のセキレイの目に針で穴を開けておいた。薄氷を踏む思いで秀吉に謁見した政宗は、前年の小田原攻め遅参の弁明時に次いで2度目の覚悟の死装束。このあたりが“伊達男”の真骨頂だろう。持参した花押を見せながら『私の直筆のセキレイの目はこのように針で穴を開けている。証拠品のセキレイの目には穴が無いので花押は偽物でござる。』と弁明した。秀吉がこれを本心で信じたとは思えないが政宗を罰することはなかった。
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ヤマウルシ・4〜冬芽

 ウルシ科ツタウルシ属の「ヤマウルシ(山漆)」。全国の山地に生育する落葉小高木で雌雄異株。春の葉の展開とともに円錐花序を出し直径4~5ミリの小花を多数咲かせる。寒冷地では秋には綺麗に紅葉するが暖地などでは黄色くなることもある。写真は冬芽と葉痕の様子。
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