goo

キッコウハグマ・14~満開

 キク科モミジハグマ属の「キッコウハグマ(亀甲白熊)」。高尾山系では色々な登山ルートの道端で見ることができるが、キッコウハグマは閉鎖花が多くタイミング良く可愛い開放花を見られないこともある。その分、見つけた時の喜びは大きくこの時期の楽しみではある。写真は3号路のものでこの日は満開の開放花が見られた。
コメント ( 14 ) | Trackback ( )

ツメレンゲ・3~果実

 ベンケイソウ科イワレンゲ属の「ツメレンゲ(爪蓮華)」。暖地の陽当たりの良い岩場などに生育する多年草で、9~11月に花序を出し白い小さな花を多数咲かせる。雌蕊は5本あったが果実も長さ2ミリほどの細長いとっくり型が5つ確認できる。中の種子は微細で風によって散布される。
コメント ( 2 ) | Trackback ( )

ツメレンゲ・2~花

 ベンケイソウ科イワレンゲ属の「ツメレンゲ(爪蓮華)」。10~11月に高さ10~15センチの花穂を立ち上げ直径1センチほどの花を多数咲かせる。披針形の花弁は5枚で星形になり花序の下から咲き上がっていく。雄蕊は10本で葯は初めは赤く花粉を出すと黄褐色になる。雌蕊は5本あり先端は尖る。
コメント ( 6 ) | Trackback ( )

ノブドウ・4~長池公園里山

 長池公園"里山”の林縁に生育している「ノブドウ(野葡萄)」。ブドウ科ブドウ属のつる性落葉木本で初夏に淡黄緑色の目立たない花を咲かせ秋にカラフルな果実を稔らせる。果実の色が変化するのはノブドウタマバエなどが寄生して虫えい(虫こぶ)を作るためだと考えられているが、正常な果実は緑色から空色になり最後は白くなる。全てが虫えいになるわけではない。
コメント ( 10 ) | Trackback ( )

イヌツゲ

 長沼公園の林内に生育している「イヌツゲ(犬柘植)」。モチノキ科モチノキ属の常緑小高木で雌雄異株。6~7月に葉腋に白い小さな花を咲かせ果実は直径6~7ミリで秋に黒く熟す。ツゲの名前が付くがツゲとは全くの別物。ツゲの葉は対生するが本種は互生する。ツゲの材質は極めて緻密なため印材や数珠などの高級品に利用されるが、本種はツゲのようには役に立たないために名付けられている。
 ところで将棋の世界では先日藤井聡太八冠が竜王を防衛した。これでタイトル戦は19期連続となり故大山康晴十五世名人の記録に並んだ。将棋のタイトル戦は竜王戦、名人戦、王位戦、王将戦が7番勝負(二日制)で、叡王戦、王座戦、棋王戦、棋聖戦は5番勝負(一日制)になる。それぞれ全国各地の有名旅館や仁和寺などの名所で開催されるので、開催地では大いに盛り上がる。
 今回の竜王戦は『セルリアンタワー能楽堂(渋谷区)』『総本山仁和寺(京都市)』『旧安川邸(北九州市)』『銀鱗荘(小樽市)』で開催され藤井竜王が4連勝した。そのため第5戦以降の予定だった『ことひら温泉琴参閣(香川県仲多度郡)』『旧本郷家住宅(秋田県大仙市)』『常磐ホテル(甲府市)』は空振りになってしまった。藤井八冠が強過ぎると開催を待っていた街の方たちには残念なことになる。
 さて将棋盤の材はカヤ(榧)やヒバ(檜葉)が最高級とされているが、将棋の駒はツゲ(柘植・黄楊)が利用されている。ツゲは緻密で均一な材質であり駒材としては東京都の"御蔵島黄楊”と鹿児島県の"薩摩黄楊”が最高級品とされている。
コメント ( 4 ) | Trackback ( )

ツメレンゲ・1~開花

 ベンケイソウ科イワレンゲ属の「ツメレンゲ(爪蓮華)」。関東地方以西の陽当たりの良い岩場などに生育している。ロゼットの様子が仏像の蓮華座に似ており多肉質の葉の先端が獣類の爪のように尖っていることから名付けられている。10~11月にロゼットの中心から高さ10~15センチの花穂を立ち上げ直径1センチほどの星形の花を下から咲き上げる。
コメント ( 0 ) | Trackback ( )

キッコウハグマ・13~雌蕊

 高尾山"2号路”に咲いている「キッコウハグマ(亀甲白熊)」。開放花は雄性先熟で雌蕊は5本の雄蕊に囲まれているが、雄蕊が花粉を出し終えると雌性期になり集葯雄蕊の中心から雌蕊が伸びて柱頭が2裂し受粉態勢になる。写真の柱頭には花粉のような粒々が付いている。
コメント ( 10 ) | Trackback ( )

ヒマラヤスギ・13~雌花序3

 マツ科ヒマラヤスギ属の「ヒマラヤスギ(喜馬拉耶杉)」。枝に上向きの雄花序と雌花序を付け11月頃に開花する。雄花序は長さ5センチほどになりたくさん付くので良く目立つが、雌花序は小さく葉に隠れ更に高い枝に少ししか付かないので見つけるのはかなり難しい。写真は雌花序を拡大したものだが大きさは5ミリほど。ひとつの"への字”形の鱗片が1ミリほどでその中に見えるギザギザのものが雌蕊だろう。この姿を撮りたくて夏からずっと探していた。とても美しい。これがシダーローズの初めの姿になる。
コメント ( 12 ) | Trackback ( )

チャノキ

 晩秋に下向きの花をひっそりと咲かせる「チャノキ(茶の木)」。ツバキ科ツバキ属の常緑低木で原産地はインドや東南アジアと考えられている。日本では奈良時代には既に飲用の記録があることから、それ以前に中国から伝わっていたようだ。一方、山口県宇部市の古第三紀時代(4000万年前)の古い地層から茶の葉の化石が見つかっており在来種だとも考えられている。茶畑では新芽を常に刈りこむために花を見ることは少ないが、野山に生えている野生種では晩秋に美しい花を見ることができる。
コメント ( 10 ) | Trackback ( )

カワラノギク・3~可変性二年草

 キク科シオン属の「カワラノギク(河原野菊)」。関東地方の特定の河川に生育する一稔性二年草で環境省レッドデータブックでは絶滅危惧種に指定されている。東京都の生育地であった多摩川の河川敷では既に絶滅してしまった。先日、このカワラノギクの自生地復活に尽力されていた立川市の鈴木功氏を訪れ所有の果樹園の一角で育てられているカワラノギクを見せて頂いた。そして花、果実ロゼットの様子を記事にしたが、その後、鈴木氏から改めてカワラノギクの生態についてご教示頂いた。
 カワラノギクの生態調査は倉本宣氏(現明治大学教授)らによってなされて研究論文が発表されている。カワラノギクは10~11月に開花して結実し12~1月に種子を散布して枯死する。その後3~4月に種子が発芽してロゼットを作り翌年の秋に開花するというサイクルを繰り返している。倉本博士らは、カワラノギクは春に発芽してから夏から秋に掛けて開花する個体(一年草のような形態)とロゼットで冬を越す2つの生活史を持つ""可変性二年草”であるとしている。ロゼットは翌年以降の開花個体になり中には3年目に開花するものもあるという。
コメント ( 4 ) | Trackback ( )
« 前ページ 次ページ »