闘え!文庫魂

空手を愛する熱い仲間たち
金沢文庫木元道場生におくるメッセージ

人生の経験

2006年07月14日 | 雑記

 ロックシンガーの忌野清志郎さんが喉頭がんだということを発表されて・・・「何事も人生経験と考え、この新しいブルースを楽しむような気持ちで治療に専念できればと思います。」とファンに向けてメッセージを送っている。ふと自分のことを振り返ってみると辛かったこと、悲しかったこと、大変だったことの方が今の自分の支えになっているなぁと。その度に何で自分にこんなことが起きるのかと嘆いたり、渦中は打ちひしがれていたりは勿論するのだけれど、そうゆう時の経験の方が後に自分や人を励ませたりするのも確かだ。闘病生活を全て報道させ、自ら「手術の前にはわくわくした」といって見せた鳥越さんという記者の人が、清志郎さんの生き方を表していると言っていたが、公人として皆に勇気を与える行為だと思うし、何より絶対に完治してやるという強い意志があるからこその言葉だと思った。
 去年の全日本のときに先生が、師範に推薦していただいたことへの思いやバイクの怪我が試合に間に合うかとの不安はあったけれど、指導者として出場することへの重圧や自分が恥をかくという気持ちは全くなかったと言っていた。皆の応援が本当に力になったと。この経験が役にたつと思うと嬉しかったと。

 人間にとって苦痛に負けることは恥ではないが
 快楽に負けることは恥である  ブレーズ・パスカル

義父の闘病をみているだけに大変なことだとは思いますが、ぜひ病気を完治させ、清志郎さんらしい生き方を見たいです。


好きこそ・・・

2006年07月14日 | 道場日記
 センセーって人はご存知の方もあろうかと思いますがB型の亥年で、自分の好きなことには周りの誰が何と言おうと、どう見ようとまさに猪突猛進。その逆にアンテナにかからないものには動かざること岩?の如しだ。自分では繊細で気にしすぎていた頃もあったというが私と出会った頃にはもうそのかけらもなく・・・変わったとしたら多分空手との出会いが大きかったのではないだろうか?というか「空手しかなかった」とよく話している。
 今日、少年部の初級クラスをドアの外から汗をかきかきのぞいていた男の子がいる。近所に住むユータだ。彼はほんとに小さい頃から他流で空手をやっていて、文庫道場に移ってきたときには、お世辞にもやる気のある少年では無かった。物心ついて気づいたらやっていたという感じ。それが最近やる気を出してるなぁと思っていたら日曜の午後近くをロードワークしていたそうで。「自主トレか?」ときくと「強くなりたくて」と先生に答えたらしい。今日も暑いので中に呼び入れると初級の小さな子供達を見ていたら、昨日もみっちり稽古したはずなのに「自分もやりたくなった」と頬を赤らめてそう言った。ちびちゃんから空手をやっていると恐くって痛くって辛いばっかりの時期もあったはずだけど、彼にとって空手が好きなもの、大切なものに変わっていったんだろうと思う。「こうゆう変化って嬉しいよね~」と先生と話した。自分も含めて外にいるとなんでなんだか??本当に理解がしがたかったのですが・・・今は自分にむいていようが、弱かろうが説明できないけど好きなんだよね~。(実は昔はこの世から空手なんてなくなってしまえ!と思っていたときも正直ありました^^;)
 いろいろあっても好きというのが、原動力なんじゃないだろうか。長い人生ずっと同じ温度で空手に向かうことは難しいけれど・・・皆が必要と思ったときにそこにあるのが文庫道場でありたいと先生は今日も大好きなその場所を守っています。