闘え!文庫魂

空手を愛する熱い仲間たち
金沢文庫木元道場生におくるメッセージ

踏み込んでくる!!

2006年09月28日 | 道場日記

 最近審査モードだった中上級少年部だけど、昨日は受けから久々組手を皆でやって最後5級以上が残されて・・・その中で私が対戦したリュージが本当に強くなっていて驚いた。彼は以前記事に書いたユータ同様、幼児の時から他流で空手をやっていた子で身体が細く、柔らかさは群を抜くものをもっていたけど、学年が高くなると彼なりに空手への思いも変化していたのか、こちらがはがゆいほど抜いていた時期があったりした。少年部といえども心の中にはいろんな葛藤があるんだと思う。でも心の奥底の火は消えていなかったんだね。合宿にも毎回参加するようになって、食が細かったのを少しずつ改善し、組手コースで他の指導員の皆さんにも渇を入れられ、強化クラスにも毎回参加し、新人戦で惜敗し、全日本ジュニアに初挑戦。こないだの日曜の少年部合同クラスで一通りの稽古の最後に、全員の目の前で5級以上が移動稽古と腕立てを披露する事となった。なかでも話題のリュウジが最もきっちり腕立てをこなしていてセンセーに誉められた。以前との差は歴然だった。自主トレでこなしていなければ絶対にありえないことだった。で昨日の組手にそれが現れていたというわけ。性格もおっとりしていて、自分をどんどん押し出してくる子ではないけれど、どんどん前に出て自分の技をおもいっきり出してくる。それを必死(汗)で受けながら、本当に自分自身の思いから頑張っているのが嬉しくってしかたなかった。結果に結びつかなくていやになっちゃったときもあっただろう。投げやりになってたときもきっとあったと思う。でも踏ん張って、踏み込んできたんだなと。
 これには、センセーの一番の長所である気の長さと見てない振りをして、本人の自力を信じることが時間をかけて形になったケースだと思う。そしてなによりリュウジ本人の頑張りとそれを見守り続け、協力してきてくれたご家族のおかげだと思います。私が歯がゆかったって事は、ご両親からしたらどんなにかだろうかと子を持つ親として考えるし、どんな状況でもわが子を信じ、待ってあげることの大切さを学ばされる思いだ。じりじりすることもあるかもしれない、でも思い通りにならない時間を一緒に過ごしてこその家族であり、道場でありたいと思っています。
これからもご理解・ご協力をお願いいたします。

 昨日の強化もメンバーがよくって、皆さんの熱い思い伝わってきてます。怪我とかしてないかなぁ~。仕事いけてるかなぁ~。ありがとう!ありがとう!