闘え!文庫魂

空手を愛する熱い仲間たち
金沢文庫木元道場生におくるメッセージ

昇段レポート

2008年10月10日 | 仲間たちへ

 文庫道場には「空手ライフ」を定期購読して下さっている方がかなりいますが、その方々から10月号に掲載されたセンセーの昇段レポートを読んで「泣いてしまいました」などの声をいただいたそうで・・・センセーからブログに原文を載せてくれとの指示がありましたので書きたいと思います。

 

 『昨年の6月、約1ヶ月間ほとんど歩けない状態になってしまったのは、体への過信からくるケア不足と、初期治療の判断ミスが原因でした。その間、あまりにも多くの方々に迷惑と心配をかけてしまいました。この出来事は、自分自身にとってもつらいものではありましたが、その後、毎日の体のケアを欠かさなくなりました。何よりつねに腰の周辺に意識を集め、再発のサインを見逃さないようにしているうちに、丹田や股関節への理解が高まり、腹圧を自覚できるようになりました。ケガの巧妙といえると思います。また、多くの人々に支えられている自分をあらためて実感できたのは、とても幸せでした。

 空手を始めて30年が過ぎました。大山総裁がおっしゃっていた「千日をもって初心とし、万日をもって極とする」の「万日」を過ぎても「極」のかけらも見えてきません。それでもわかってきたものはあります。自分は何者であるのか、これから誰に、何を、どのようにして生きていけばいいのか。それは「新極真会」の「木元道場」の「金沢文庫の地」で、「一生懸命稽古をして空手を伝えていく」ことです。

 受審のお許しをくださいました木元師範、師範のおかげで今の自分はあります。ありがとうございました。審査をしてくださいました緑代表、小林師範、三瓶師範、フィトキン師範、カルマン師範、外舘師範、ありがとうございました。いただいた段に恥じぬように稽古を積むことをお約束いたします。石井指導員、鈴木指導員をはじめ、組手の相手をしてくださった方々、ありがとうございました。今度はもっといい組手ができるよう、もっと稽古してきます。

 金沢文庫道場の黒帯のみんな、こんな自分を信じてついてきてくれてありがとう。絶対に一緒に強くなろうな。(文庫道場の稽古生のみんな、)みなさんとともに毎日流す汗が私の宝です。少年部のみんな、愛しています。少年部のお父様、お母様、空手を選んでくださって、道場を信頼してくださってありがとうございます。お父さん、お母さん生んでくれてありがとう。ユリ子、いつもありがとう。苦労をかけるけど、ずっと一緒にいようね。モモ、もっと一緒にいたかったけど、楽しい日々をありがとう。そして陸人、生まれてきてくれてありがとう。

 私を育ててくれたすべての方々に、稽古を続け、挑戦し続けることをお約束して、お礼の言葉に代えさせていただきます。本当にありがとうございました。』 吉岡智

 

 私も掲載されて初めて目にしました。素直なセンセーの日々の思いがつまっている文章だと思いました。「愛しています」あたりはまさにそのものです。あらためてもらったお礼の言葉は嬉しかったですが、私は基本家族が何かするのはあたりまえだと思っています。ときにはものすごく恩着せがましく文句言いますけど(笑)。空手を通じて家族以外の沢山の人たちとこんなにも深く関わっているセンセーを本当にうらやましいと思うし、ついてきてくださっている皆さんを本当に尊敬し、感謝しています。

 そして自ら選び、支えられ、大切にしてきた「空手」に出会えたセンセーは、本当に幸せだと思っています。

 これからも宜しく御願いします。押忍