闘え!文庫魂

空手を愛する熱い仲間たち
金沢文庫木元道場生におくるメッセージ

お帰りなさい

2009年03月09日 | 道場日記
 山梨県で行われた2泊3日の強化合宿から戻った沓澤指導員から、大きな怪我をすることなく、沢山の収穫を得られたと昨日報告のお電話をいただきました。水曜日の昼間も道場に自主トレに来ていらっしゃいましたが、「かなり緊張していますが頑張ってきます。」と心強い言葉をいただきました。ワールドカップ出場選手とウエイト制大会強化選手の皆さんと過ごし、生身で感じた経験をご自身の空手に生かされ、道場の皆さんにも伝えて下さることでしょう。本当にお疲れ様でした。また合宿開催にご尽力いただきました新極真会の関係各位の皆様ありがとうございました。
 沓澤指導員は今回のようなチャレンジ精神とともに仲間を思う気持ちの強い人です。先日昇段された田中指導員が腰痛で道場に来れない間、時間を見つけては田中指導員のお宅を尋ねていらっしゃいました。空手ライフ(当時極真魂)を届けてくれたり、道場の話をしたりしてさりげなく励まし続けて下さっていたようです。お仕事復帰できず苦しんでいた田中指導員にとっては心強かったことでしょうね。長い間共に稽古してきた仲間の絆は本当にうらやましいかぎりです。
 帰ってきたといえば・・・もうひとり先週帰ってきた人がいます。リョウちゃんです。色々あったリョウちゃんですが、もうどこにも行かないでよね~。
 この嬉しい帰還にも一人の立役者がいると思っています。リョウちゃんの実の兄である木村指導員です。息子さんのユウキもそうですが、大変なときも木村指導員が辞めずにずっとつないでくれていた道場との絆があったからこそだと思います。
 復帰すると簡単に言いますが、これまた簡単ではありません。もう一度との思いがあっても何もかも初めてで出来なかったことがひとつひとつできていく入門当初とあれもこれも忘れてしまったと自分を責めてしまいがちな稽古復帰とはモチベーションが違います。あの頃のような情熱がないのではとあきらめてしまう人もいます。でも空手と離れていたことを後悔したり、残念だと思ったからこそ戻ってきた方たちです。ご自分に空手が必要だと思ってくれているからこそだと思います。その強い動機は私達にとっては何よりありがたいものです。空手と自分との丁度いい距離を見つけることができた人、自分の空手を大切にし続けることができる人、弱い自分ときちんと向き合って強くなろうと頑張り続ける人、道場はそんな人たちに支えられています。
 自分の稽古が本当に間違ってはいないのかいつも考え、悩んでいるセンセーにとってどんな状況であれ「稽古をしたい!」と来て下さることは何より嬉しいことだと思います。
 だから今日も道場で黙々と稽古をしながら待っています。一緒に強くなる為に。