闘え!文庫魂

空手を愛する熱い仲間たち
金沢文庫木元道場生におくるメッセージ

道場が何だか・・・にぎやか

2010年05月17日 | 道場日記
 ゴールデンウィーク明けから道場がなんだかにぎやかです。一般部に高校受験を終えた子達やそれぞれ色々な事情があってしばらく稽古に来れないでいた方達が戻ってきたりしているからです。

 私達の時代の頃とは受験もだいぶ変わっていて、子ども達もそれぞれ受験という現実をつきつけられ、色々悩んだり、苦しんだりしたと思います。多感な年齢ですし・・・親御さんも大変だったと思います。道場で久々に再会し、大きくなったお互いの姿に驚き「お~!」と喚声をあげていた子達もいたそうです。ほんとみんなおっきくなったもんね・・・。

 またご家族のことがひと段落ついて、やっと自分の空手をと戻ってきてくれた方々もいます。道場ももうすぐ丸9年。子ども達が大きくなると同時に大人達も年をとり、ご自身のお仕事の大変さに加え、パートナー、子どもさんの問題、親御さんの介護の問題までその環境や悩みも移り変わっています。みんな色々な悩みを抱えながら空手を続けて下さっています。

 それだけ、みなさんとのお付き合いも長くなっていると言うことですね。
文庫道場のことを「文庫ファミリー」だと言って下さる方がいますが、みなさんが色々な出来事や悩みを打ち明けて下さることで、家族のようには何かをしてあげることができなくてもときに心配したり、悩んだり、喜んだり、涙したりすることで、こちらが勉強になり、学ばせていただいているなと感じています。逆に励まされたり、元気付けられたり、頑張らなくちゃな~と思わされたりします。一人では味わいきれないような人生を知ることができていると思います。

 私の好きなタレントのYOUさんが先日深夜番組で話していたことで、「お子さんを育ててるってどうですか?」と聞かれ、「神様はその人が守っていかなければならない人との出会いを与えてるだけのような気がする」と答えていました。「それが子どもの人もいれば、ペットの人もいれば・・・大切な何かだったり、それぞれだ」と。
 私は不妊生活がすごく長かったので、その言葉はとても同感だと思いました。子どもさんを持ちたくても持てない方の中にも立派な方もいましたし、逆にお子さんを持っても自分の所有物のようにあつかい、思い通りにしようとしたり、虐待したり、殺めてしまう人すらいます。子どもを持っているから全て偉いという考えは違っているとずっと思っていました。

 一時期、子どもを持つことが絶望的だと告げられ、そのことをセンセーに伝えると・・・。
「俺には空手のみんながいる(当時横須賀の稽古生の方々のこと)。親は子どもに何かを返して欲しい為に育てたりするものじゃない。俺には伝えたい空手があって、自分が少しでも良くなって伝えたい人がいる。だから子どもを持てなくても大丈夫だよ。」と言いました。
 幸いにもその後、奇跡的に子どもを授かることができましたが、私の中にはずっとその言葉が残っていました。だからこそ、自分が今道場にいるのではないかと思ったりします。

 昨日が締切だった6月6日の審査ですが、久々に白帯の一般部の方が何人か挑戦します。なんだか道場に新鮮な空気が流れています。
 審査を受けてみて、自分が頑張り、苦労をすることにより、自分の先をいく先輩達に尊敬の念を持てると思います。そうじゃないなら自分がその程度しか頑張っていないからではないでしょうか。先輩達は審査の前だけでなく、自己が向上する為に日々の稽古をこつこつ頑張ってきたからこそ今があるのです。
 また高い帯を締めている先輩達には、先輩として強くてかっこいいところだけではなく、空手や道場や先生への思い、その帯を付けている大変さや苦労を含めて後輩達に伝える為に道場へ来ていただけたらと思います。

 「自分はまだまだで、日々思い通りにいかないことばかり、それは人生も空手も一緒だろ。」

 センセーはいつもそう私に言います。
実はみんなを励ましながら、ここ数ヶ月私自身色々あって稽古についてどうしたらいいのか悩んでいました。腹をくくって自分自身を信じることが必要だとわかっていました。
でもどうしても気持ちが折れてしまいとても元気な気持ちにはなれませんでした。ずいぶん悩んだのでまたできることを探しながらひとつひとつ頑張っていこうと思います。
 空手を始めた頃のできないことだらけだった自分のあの純粋で一生懸命な気持ちを取り戻してみようかと思います。

 悩んで、悩んで、悩んだら・・・もう動き出すしかない。ですよね?!
ときどき、めげたって、凹んだって、いいですよね?!
また一緒に歩みを始めてくださった皆さん、一緒に頑張りましょう。
新しい人も古い人もみんな稽古待っていま~す!(笑)