小さな木の杖は何年もそこで楽しく暮らしましたが、長生きだったおばあさんも誰でもそうであるように旅立ちの時がきました。
親孝行だったきこりはたいそう悲しみましたが、それは仕方の無い事です。
「 かあさん、大事にしていた杖も持って行くと良いよ 」
きこりは小さな木で作った杖を母と一緒に燃やしました。
小さな木で作った杖の煙が、仲良しだったおばあさんと一緒に天高く昇ります。
その空を小さな木で育った鳥の沢山の子孫の群が飛んでいきました。
そして、その下には小さな木の実から育った小さな木の子供たちが沢山元気に育っていました。
小さな木はみんなの役にたって、幸せな一生だったなと思って微笑みながらおばあさんと空高く昇って行きました。
( 絵本 小さな木のものがたり 完 )
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10回に渡って書いてみました。
見ていただいてありがとうございました。
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[ なぞかけ研究会 練習お題コーナー ]
今日の練習お題は 「 ケーキ 」 で 宜しくお願いします。
子供の頃、クリスマスケーキと言うと角がきりっと立ったバラが乗ったバタークリームのケーキでした。
クリスマスの日に家族みんなで食べるのが楽しみで、待ちきれなくて食卓に乗っているケーキを時々あけて、目立たないところをちょっとだけ指で取って食べたり、分ける時、どれが大きいか、何が乗っているところかなどと妹と取りっこをしました。
あまり食べられない妹も同じ量を主張して、翌日まで残して食べていました。
朝、目覚めて枕元に置いてあるクリスマスのプレゼントは毎年すごく楽しみでした。
クリスマスの思い出を作ってくれた両親、そしておばあちゃんに感謝。