☆史上最強の法則-海外支局☆

☆The Unrivaled Principle in History☆

春天の法則3

2011-04-28 00:31:16 | 長距離血統の法則
『春天を勝つ馬こそが最強馬』を合言葉に、サラブレッド生産を続けてきた名門・メジロ牧場が解散とは、なんとも寂しい限り。
ライアン、ブライトの血も途絶え、マックの血も…と思ったが、そういえば冠はメジロではないが、マックの血を引き継ぐ者がいる。その名は白い逃亡者ホクトスルタンである。が、今年の春天には登録すらしていないし、近況が全く伝わってこない。なんとしてでも、G1を勝って種牡馬になってほしいものである。

メジロ牧場の解散ということで、早速、今年の春天登録馬の中にメジロの血が入っている馬はいないか?と探してみたが、残念ながら見当たらなかった。が、アサマ~ティターン~マックイーンと親子三代制覇を達成した源であるパーソロンの血を持つ馬が一頭いた。

☆ナムラクレセント…ヤマニンセラフィム×サクラショウリ
母父サクラショウリは、パーソロンの直仔で、マックの祖父アサマもまたパーソロンの直仔である。本馬が勝てば、物語として一番盛り上がるのだが。

■重賞実績から探る穴馬■
過去23年で3着以内に入った馬、延べ69頭のうち格を問わずに重賞勝利実績があったのは60頭。G1に出てくる以上、獲得賞金が上位でなければ出てこれないので、これは当然といえば当然のこと。
注目すべきは、残り9頭の方。9頭のうち8頭には重賞で2着の実績があり、重賞連対実績がなかったのは、昨年3着のメイショウドンタク1頭のみである。


<重賞実績が最高2着の馬>
89年3着:ミスターシクレノン(16人気)…89年京都金杯、京都記念
91年2着:ミスターアダムス(7人気)…90年ステイヤーズS
98年2着:ステイゴールド(4人気)…98年ダイヤモンドS
00年2着:ラスカルスズカ(3人気)…00年阪神大賞典
05年3着:アイポッパー(4人気)…05阪神大賞典
06年2着:ストラタジェム(8人気)…06年日経賞
07年2着:エリモエクスパイア(11人気)…07年ダイヤモンドS
09年1着:マイネルキッツ(12人気)…09年日経賞

マイネルキッツを除けば、さすがに重賞勝利実績がないまま『最強』の証である『春天馬』の称号は名乗れないが、ご覧のとおり、該当馬は結構人気薄で馬券対象圏内に突っ込み、波乱の立役者となっているケースが多い。

☆ジャミール…ステイゴールド×サドラーズウェルズ
重賞実績は、10年阪神大賞典、函館記念2着、アルゼンチン共和国杯、ステイヤーズSでいずれも2着で、重賞実績【0-4-0-4】と、なかなか勝ち切れない。
血統的には、父は目下、勢いに乗るステイゴールド。母父のサドラーズウェルズは、00年、01年連覇のテイエムオペラオー、07年優勝、08年2着のメイショウサムソンの父、そして08年3着に入ったストラタジェムの母父(血統構成は本馬と同じSS(系)×サドラー系)と、ここ10年の春天と相性が非常に好い。
昨年は、1600万を卒業後、上がり馬の勢いでいきなりG2の阪神大賞典で2着に入り、本番では3番人気に推されるも7着敗退。今年は、大阪-ハンブルクカップを叩いてからの参戦。同レースでは8着に敗退しており、今年はそれほど人気にならないはず。叩き2戦目のここは、絶好の穴馬である。



春天の法則2

2011-04-28 00:00:00 | 長距離血統の法則
■春天外国馬診断■
春天に6年ぶりに外国馬が、放射線を恐れずに参戦する。しかも、原発先進国のおフランスから。まさか、原発事故の対策で協力して貰った御礼に、虎の子の円を渡したりはするまい。

★ ジェントゥー(Gentoo)セン馬・7歳…Loup Solitaire×ベーリング
<主な戦績>
2010年ロワイヤルオーク賞(G1・ロンシャン競馬場・芝3100m)
2010年カフォラン賞(G1・ロンシャン競馬場・芝4000m)

<血統>
父ループソリティア(読み方は自信がないが、これであっていると思う。たぶん。)は、ロベルト系リアファンの仔。リアファンの名前は、日本でも聞いたことがあるが、活躍した馬となると思い浮かばない。
母父ベーリングは、ネイティヴダンサー系。父と母父からは、芝4000mをこなせるようなイメージが沸かないが、母方の血統を辿るとベーリングの母父がリファールで、ジェントゥー自身の母母父がレインボークエスト。おそらく、この二系統が本馬にスタミナを与えていると推測できる。
しかし、4000mのG1を勝つとは、3200mでは足りないくらいのマラソン馬である。どうせなら、障害競争に出てみれば面白いのに。中山グランドジャンプの距離は4100mである。そういえば、昔、ジャンプ重賞を勝ちまくって、春天に出走したポレールってのがいたなあ。
それはさておき、血統ウンヌンではなく、その実績からは淀の3200mをこなせるスタミナは備えていることは誰の目にも明白。問題は、その実績が芝の深いロンシャン競馬場でのものということ。春天はスタミナだけで勝てるものではない。