◆血統傾向◆
三冠馬のディープインパクトが出たこともあり、クラシックへの登竜門として注目される若駒S。しかし、ここで3着以内に入った馬のうち、クラシックの栄冠に輝いたのは、ディープのほかには09年1着のアンライバルド(皐月賞)のみで、2着にまで広げても10年1着ヒルノダムール(皐月賞2着)、12年ワールドエース(皐月賞2着)の2頭しかいない。
過去10年で、父SS系が【8-6-7】と圧倒的勢力を誇る。このレースに限ったことではないし今更言うまでもないが、クラシックへの前哨戦は父SS系が中心なのは当たり前。SSのファーストクロップがデビューして、早20年。もはや、二代目SS系の血で血を争う時代に突入しているのである。若駒Sもまた例外ではない。
マンハッタンカフェ【2-1-0】
ディープインパクト【1-1-0】
ネオユニヴァース【1-1-0】
ダンスインザダーク【0-2-1】
フジキセキ【0-1-1】
スペシャルウィーク【0-0-2】
ステイゴールド【1-0-0】
ダイワメジャー【0-0-1】
父SS系以外でマークしておきたいのは、父キングカメハメハ【1-1-0】、グレイソブリン系(父、母父合計)【1-1-2】、母父ヴァイスリージェント系【0-2-0】、母父ウッドマン系【0-3-0】。
◆コース傾向◆
5レース中、父SS系が【5-4-4】と、まさに天井天下唯我独尊状態。父SS系非ずんば、京都芝2000mで馬券になる資格はなし、といったところか。複数回馬券になっているのは、今開催の「芝コース御三家」。ゼンノロブロイ【1-1-1】、ディープインパクト【1-0-2】、マンハッタンカフェ【0-2-1】。
4勝のうち2勝をあげているのが、SS系×サドラーズウェルズ系。あとは、父、母父合計で【0-2-1】のBT系。
◆人気◆
過去10年で1番人気は【5-3-1-1】で、馬券率90%を誇る。ただし、相手は絞るべき。過去10年の平均出走頭数が8.5頭のように、毎年少頭数で行なわれるので手を広げ過ぎると儲けは出ない。軸は鉄板だが、相手選びが難しい。
今年の一番人気は、おそらく「あの馬」のはず。ブラックタイド、ディープインパクトの全兄弟が勝っているのなら、半弟の「あの馬」が勝っても何ら不思議はないのだが…
◆1番人気の取捨◆
馬券率90%を誇る信頼の1番人気であるが、これを完全無欠の軸に変える方法がある。過去10年で馬券圏外に消えたのは、昨年のアドマイヤオウジャ1頭のみで、単勝オッズは2.5倍だった。馬券になった9頭はすべて単勝2.0倍以下。すなわち、「単勝2.0倍以下の1番人気」に限定すると、【5-3-1-0】と馬券率100%となるのだ。
果たして「あの馬」は2倍以下になるのだろうか?いくらアイドルが命名したからといって、その手のファンは競馬なんかやらないだろうし、ひょっとしたら違う馬が1番人気になるかもしれない。いずれにせよ、1番人気が単勝2.0倍以下なら全力買いということで。
といっても相手選びが難しい。サイコロでも転がして決めるとするか。