市から歯科健診の案内状が届いた。
歯の隅々を検査してくれて、本来なら1万円かかるところを、
千円で済むと言う。
こういう機会でもないと歯医者なんて行かないからね。
5年ごとにこの案内は届くらしい。
そう言えば5年前に行ったなと思い出した。
私の家の周辺に歯医者は山ほどあるが、それは隣の市だ。。
住んでいる市内でしか健診は受けられない。
一番近いのは300mほど先の歯医者だ。
前回もそこだった。
あまりいい印象はないが、治療ではないのでそこで予約を取ることにした。
電話をかけると
「・・・・ですっ!!」
・・・が聞こえない。絶対に受話器を取った瞬間に喋っているだろ?
まあいい。
不安ではあったが予約をとった。
当日、時間通りに行くと待合室に4人患者がいた。
普通、歯科医が1人の歯科医院って待合には多くても2人くらいじゃね?
不審に思いながらも受付で名前を告げると、
「えっと予約されてないですよね?」と言われた。
がーーーん!!だ。
予約したわ!!
私は声を聞いた時に、電話に出た女性だってわかった。
受付の女性(仮にBさんとしよう)は、何度も予約表をめくっている。
「お時間かかりますけどいいですか?」
と言われたが引き下がるわけにはいかない。
結局、私は予約してなかったことになっているのか?
幸いと言うか当然と言うか、私が待合室にいる40分は誰も来なかった。
その間にPCの診療ソフトに不慣れなスタッフが院長を呼び出し、
二人でPCを必死で修正している。
診察室にいる患者はどうなっているのか?
さてBさんがレントゲン室に案内してくれた。
しかし椅子に座らされたまましばらく放置。
目の至近距離に顎を乗せる台があって、圧迫感ハンパない。
やがて先輩スタッフのCさんを連れて戻ってきた。
どうやらBさんは初めてレントゲンを撮るらしい。
Bさんが顎を乗せる台を力ずくで下げようとすると、
Cさんが「それは動かんよ。椅子が動くねん」
Bさん「え、天井に頭打たないですか?」
えっえーーーー!!どゆこと???
私は今どんな状況に置かれているのか?
Bさんがこわごわリモコンを操作すると
私の椅子が上昇した。
「おぉ・・・」と二人の感嘆の声。
どうやらCさんも操作に慣れてないらしい。
その後も二人が「あーでもないこーでもない」と
マニュアルを見ながら操作をしていく。
私は実験動物の気分になった。大量に被爆しないよね、とドキドキ。
やがてレントゲンから解放され、
奥の診察台に乗せられた。
その間も私は診察券(前回のときにもらったヤツ)を出したのに
「ここは初めてですよね?」と何度も聞かれた。
そして、私のカルテが見当たらないだの、
健診のマニュアルがないだのとスタッフがバタバタしている。
もうね・・・だんだん慣れてきた。
あーこう言うのがウリの歯科医院。こう言うキャラだ。アハハ・・・。
結局健診は10分もかからなかった。5分かも。
でも歯垢が残っているので次回また来てほしいとのこと。
私も歯垢は取ってほしいので「はい」と言ってしまった。
しかしこの内容で10000円の値打ちあるか?と思いながら、
受付にいるBさんに、予約を取ってもらう。
私は仕事の休憩時間内に予約を取りたかったので、
いつでもいいので空いている日の3時でお願いします。
と言ったのに、
「土曜の4時半はどうですか?」とか
「6時も空いてますよ」とかトンチンカンな時間を提案する。
「3時がいいんですけど・・・」
「再来週の土曜の4時ならいけますよ」
土曜日しかダメなのか?他の日も診療しているやろ?
「じゃあその日の4時でお願いします」と言ってしまった。
根負けした・・・。
っつーか、この手の人に無理くりに別の日の3時を予約しても、
「予約されてないですよね?」と言われるのがオチだ。
「先週の土曜日の予約になってますけど」と言われそうだ。
最新情報を上書きできない人は結構いるのだ。
歯医者を出ると日がどっぷり暮れていた。
2時間たっぷり居たようだ。
今度の診察で絶対最後にしてやる!
もう二度と行かない。
私:カッパさんが悪い
携帯があるのに持たない方が悪い。大人ならリスクを常に考えるべきだ。
持たないと携帯の基本料金が無駄やっちゅうねん。
カッパさん:フクちゃんが悪い
「ここで待ってる」と言った地点で待っていないフクちゃんが悪い。
フクママ:伯母ちゃんが悪い
予定していた店が、連休中は予約ができないと言うので、
早めに行って席を取っていたのに、伯母ちゃんが店に着くなり、
「膝が悪くて階段の昇り降りができない。店を変えてほしい」と言った。
最初からそう言ってほしかった。
変更した店が家から遠くなったため、私は歩いて帰れなくなった。
この話を聞いたフク姉:Yちゃんが悪い
友人を連れてくるなら、前もって許可を取るべき。
カッパさんも6人ってわかっていたら送迎の段取りを事前に考えることができた。
この話を聞いたフク姪(フク姉の長女):おばあちゃん(フクママ)が悪い
一人だけ車に乗られないのであれば、おばあちゃん(フクママ)が辞退するべき。
バスで帰る方法があったはず。
この話を聞いたフク姪(フク姉の次女):Yちゃんの友人が悪い
親族の食事会に誘われても普通は辞退するはず。
なぜ参加したのか神経を疑う。
と、まあ6人6様な意見が出た。
食事会に参加した6人全員が悪いと言う結論だ。
今回は色んな不運が重なって悲劇を招いたと思う。
なんかアガサ・クリスティの推理小説みたい。
ひとつ良いこともある。
これに懲りてカッパさんが携帯・財布・カギを持ち歩くようになったことだ。
めでたしめでたし、と言うことにしときましょうか・・・。
事件です。事件が起こりました。
先日の日曜のことです。
フクママが伯母さんと従妹のYちゃんとの食事会を
うちの近所の店で開くと言うので、
私とカッパさんも参加させてもらうことになりました。
そのときフクママが、帰りは伯母さんの暮らしているK町まで、
カッパさんの車で送ってあげてほしいとお願いされました。
しかし一口くらいはビールが飲みたいカッパさんです。
車で送ることだけは丁重にお断りして、
フクママも納得してくれました。
約束は6時でしたが、フクママから連絡があり
急きょお店が変更になったとのこと。
お店は家から5kmほど離れたところになりました。
さすがに徒歩や自転車では行けず、
カッパさんもしぶしぶ車を出すことにしました。
これでK町まで伯母さんたちを送ることができます。
ところが店に着くと、人数が増えています。
どうやらYちゃんが高校時代の友人を誘ったようです。
見知らぬ人がいる親族の集まり。
ま、これはこれでアリなのかも知れません。
さて食事が済み、配車が悩ましいとこです。
普通乗用車なので5人乗りです。
伯母さんたちは来た時と同じようにタクシーを呼ぶとのこと。
でも、連休中です。なかなか来ないでしょう。
おまけに食事代はYちゃんが支払ってくれました。
K町はお店から車で7、8分ほどです。
なので、私とフクママは残り、
伯母さん、Yちゃん、友人の3人を先に送ることにしました。
カッパさんは携帯を持っていないので心配でしたが、
私は「ここで待っとくから」と言って、車を見送りました。
そしてフクママと私は店にもどってコーヒーを飲んで待つことにしました。
30分、1時間待ってもカッパさんは戻ってきません。
もしかしたら行き違いになったか、と思い自宅へ電話するも、
人の気配なし。
なんどか店の外に出て、車を探しましたが、見当たりません。
2時間も待つと、店も閉店モードになり居づらくなりました。
仕方なくタクシーを呼んでもらい帰ることにしました。
タクシーは割と早く来て、乗り込んだところに私のスマホに着信。
カッパさんの母ちゃんからです。
もしもし・・・と出たとたんにカッパさんの怒号。
「今、どこやねん!」「何してんねん!」
どうやらカッパさんは私たちがお店の駐車場で待っていると、
思い込んでいた様子。
カッパさんにとって、『ここ』とはお店ではなく、
今立っているピンポイントの経度○○緯度××の場所なのです。
しかし携帯さえあればこんな悲劇は起こらなかったのです。
カッパさんは携帯どころか家の鍵も財布すらも持っていませんでした。
店の駐車場と自宅を何度か往復したカッパさんは、
最後の手段で、店から車で30分以上離れた実家まで行ったのです。
とんだ大冒険です。
さてこの事件で一番悪いのは誰でしょう?
不思議と人によって誰が悪いのかが変わってきます。
その話はこの次に・・・。
先月、家の近所(とは言え自転車で20分ほど?)のレストランがテレビで紹介されていた。
ステーキと大正エビのフライ、あとサラダ、五穀米、フルーツなどがセットになっていて
1280円で提供している。おまけにご飯やパンはお代わり自由。
安い!!
もちろんランチタイムのみ。
私はカッパさんに次の休みに一緒に行こうと誘った。
するとどういう訳かカッパさんはカッパさんの両親にも声をかけたのだ。
まあーよけいなことをしやがって!!
女子受けしそうなおしゃれな店なので、
大衆食堂が好きな父ちゃんと母ちゃんには合わないだろう。
私は、あの店は無理じゃない?と進言したが、
カッパさんは「大丈夫だって」と太鼓判を押した。
カッパさんの大丈夫は絶対にアテにならない!
「そうだといいな」と希望のみで言っているのだ。
根拠もなくね。
だけど、私も「おごってもらえるから、いいか」と安易に納得してしまった。
それが大きな間違いだった。
テレビで紹介されていただけあって、
店の前には客が数組待っていた。
私たちは席のみ予約していたので、
(ステーキランチは数量限定のため予約は不可だった)
すんなり席に通してもらった。
夜はバーになるらしく、少し薄暗い雰囲気で、
低いテーブルに種類の違うソファーがしつらえてあった。
ところどころにアンティーク家具も置いてある。
他の客と間に距離もあるし観葉植物があるので、
密談には持ってこいだ。
ただ、ステーキランチは残り2皿しか残っていなかったので、
それを父ちゃんたちに譲って私とカッパさんはグリルチキンランチにした。
※本当は譲りたくなかった!
しかし、父ちゃんたちはこういう若者の店は気に入らない。
アラ探しばかりしては、空気を地獄に変えてしまう。
母ちゃんは普段は煎餅など脂っこいものを食べているくせに、
大正エビの衣をすべてこそぎ取っていた!エビフライの意味がない!
最後に二人は「この店、近いうちにつぶれるで」と捨て台詞を吐いた。
何をどうジャッジしたのかわからないが、聞いているこっちは気分が悪い。
ステーキランチは期間限定なので、
もう二度と食べられないかも知れないと言うのに!!
せっかくのチャンスを父ちゃんたちに譲ったのに、この言われよう!
家に帰ってもカッパさんはずっと両親の悪口を呪文のように唱えていた。
テメエが両親をランチに誘うからだろうが!!
おかげで私は本命のステーキを食べそこなったわ!!
あーーー悔しい!!
キー!!
どうやってこの雪辱をはらそうか?
カッパさんはもうグリルチキンで満足したようだ。
なので、一人でリベンジするしかない。
しかし、昼食は常にカッパさんと一緒なのだ。
私が一人で行くとなると、
仕事が終わってからカッパさんのエサも準備しなきゃだし、
そうなるとステーキランチは売れ切れている。
あーーもうどうすればいいのだ?
一番いいのはカッパさんと再訪すること。
そのためにカッパさんを説得しないとダメだと言うこと。
なんだかなー。
面倒くさいなーー。
あー腹立つ!!
と言う訳でずっとモヤモヤがおさまらない一週間だった。
そして、次のイザベラちゃんとの飲み会で、
この鬱憤を全力でぶつけようと心に決めた。
今年の夏は特に暑い。
おかげで体調の良い日はほとんどない。
もうしんどくてしんどくて、
仕事を休みたくても休めない。
これが自営業の性(さが)だ。
自営業って儲からんし、年金は少ないしでいいことなし。
でも選んでしまったんだもんね。しょーない。
もう50歳超えると無理がきかんね。
疲労もなかなか取れない。
このクソ暑い中、休みも少ないし、ヒーヒー言いながら働いていると、
毎日がパラダイスの高齢者が憎たらしくなる。
あんたらはいいよ。
年金も早よからたっぷり貰って生活しとる。
やることないから病院通い?
え?
無駄に国の医療費を使うんじゃねーよ。
病院を「お稽古ごと」と思ってねーか?
で、病院で診察終わったら
「はい、これで今日のお仕事はおしまい」って!!!
仕事じゃねーし!
仕事と思ってんなら病院休めよ。
同居している娘夫婦の家事を手伝っても、感謝してくれないって愚痴る老婆。
どうやら洗濯を取り込んでたたんであげているらしい。
・・・たたむぐらい、してあげてもいいじゃん。
あんた暇なんだから。
娘夫婦は朝から晩まで働いているんだよ。
洗濯たたむくらい文句言わずにやってあげなよ・・・。
と、まあ罪のない高齢者をバッシングしてしまった。
今日はどうやら体調が悪い・・・。
実は昨日、出かけた先で私は倒れてしまった。
イザベラちゃんと心斎橋の東急ハンズに行ったときだ。
バーゲンで人がめっちゃ多くて、
「あ、なんかしんどいな」と思っていた。
それでも、なんだかんだと物色しているうちに、
みぞおちあたりが気になり、もう言葉にできないくらい気分が悪くなった。
「あ、あかん。立ってられへん。ちょっとしゃがもう」と思ったとたん、
足に力が入らなくて、床に倒れてしまった。
一瞬、気を失った。
イザベラちゃんが慌てて抱き起し、私を椅子まで連れて行ってくれて、
すぐにジュースを買いに行ってくれた。
でも、本当は「救急車呼んでもらおうかな」と思うくらいしんどかった。
頭がぼーっとしている。
椅子に座っている間、東急ハンズのスタッフの人がずっとついていてくれた。
イザベラちゃんが買ってくれたポカリを飲むと、
少しずつマシになってきた。
10分ほど休憩しただろうか?
ずっとここに居てもしかたない。なんせ売り場のド真ん中だ。
歩いて3分ほどの喫茶店にイザベラちゃんの手を借り、
なんとかヨボヨボたどり着いた。
まず手洗いで吐いた。
すると少し落ち着いた。
喫茶店にいるものの、ポカリを飲む。堂々と飲む。
全部飲む。
せっかくなので(?)ホットコーヒーを飲んだ。
後から思えば、もっと胃に優しい飲み物を頼むべきだった。
けど、1時間ほどゆっくりすると、ようやく回復してきた。
イザベラちゃんは、カッパさんに迎えに来てもらうよう提案をしたが、
私はそれは無理だときっぱり言った。
カッパさんがわざわざ迎えに来るわけがない。
ちょっと家から遠すぎる。
もしかしたら、カッパさんが父ちゃんに連絡して、
カッパさんの父ちゃんが迎えに来てくれるかもだ。
心斎橋に少し家から近いから。
しかし、それはおおごとだし父ちゃんや母ちゃんに悪い。
そうこうしているうちに自力で帰れるほど体調が戻ってきた。
今回はせっかくのランチだったのに、
イザベラちゃんとろくに話もできず、帰路につくことにした。
ほっんと、申し訳ない。
イザベラちゃんは自分が選んだ店のメキシカン料理が、
私の体に合わなかったのだと、非常に心配していた。
それは違う。
メキシカンもコロナビールも美味しかったし、
食べていて全く違和感がなかった。
思い当たることがある。
前日からやたら喉が渇いていた。
また、当日は出かけることもあり、
カッパさんのエサ、じゃなくて食事を昼・夕2食分用意したり、
洗濯物を取り込んでいったりと、めっちゃ忙しかった。
駅まで自転車を飛ばしたものの、
雲っていた空がいつのまにかカンカン照りになっていた。
もうね、滝の様に汗が出たよ。
電車も混んでいてちっとも涼しくない。おまけに座れない。
でもね、倒れる10分ほど前までは全然不調を感じなかった。
だんだんムカムカしてきて、目の前が真っ暗になっちゃったよ。
そばで友人が倒れると驚くよね。
イザベラちゃんを慌てさせてしまったわ。
私の責任なんだけども・・・。
夏を甘く見ていた。
そういう訳で、今日も仕事を休むわけにいかず、
能天気な高齢者を眺めて毒づいてしまったわけさ。
心の狭い私なんです。
先日、知り合いから葡萄をもらった。
箱に入った巨峰を4つも!!!
カッパさんと私二人では量が多いので、
カッパさんの実家に持って行くことにした。
ところが母ちゃんはいらない、と断ってきた。
なぜなら、義妹キヨちゃんの友達の“まっちゃん”が大阪に遊びに来ると言う。
その時にまっちゃんは葡萄を持って行くとほのめかしたらしい。
母ちゃんから
「今回、カッパとフクちゃんにも葡萄を持ってきてくれるから、
(本当は受け取ってないけど)受け取ったテイでまっちゃんにお礼言ってね」
と私は命じられた。
えーーー!!
なんでそんな小芝居する必要があるの?
わけわからーん!
でも言いつけは言いつけだ。
母ちゃんがまっちゃんの電話番号をこちらに連絡してきたので、
しぶしぶ電話してお礼を言うことにする。
宣言しておくが私は義妹の友人であるまっちゃんとは面識はない!!
向こうからしても私の存在すら頭にないだろう。
私は葡萄を貰ってないのに、葡萄のお礼を言わねばならない。
なんと理不尽なことか・・・。
「イヤです」
その一言が言えたらなぁ・・・。
さて腹をくくって電話をかけた。
そして相手が出た瞬間に気づいた。
私はまっちゃんの本名を知らない。
もしもし・・・と不審そうな相手の声。
そうだろうね、知らない番号だもの。
「あ、う・・・あの私、キヨの義姉のフクです。あの、まっちゃんさんの電話でしょうか?」
言っちゃったよ、まっちゃんさんって!
まっちゃんさんってね。
「あぁ・・・はい」
「この度はおいしい葡萄をわざわざ持ってきて頂いてありがとうございます」
「・・・」
「あの・・先ほどいただいのですが、すごく甘くておいしかったです」
「はあ・・」
「わざわざお気遣いいただき本当にありがとうございます」
「あぁ・・いいえ・・・」
「あの・・・それでは失礼します」
「はい・・失礼します」
こんな感じの、たまらなく苦痛でぎこちない会話が続いた。
相手も困惑しているのが息遣いでわかる。
電話を切ってから『やってもたっ!!』と後悔した。
今、自分はものすごく非常識なことをやらかした!
相手が自分だったら、どんなに迷惑だったろうに。
喜んでもらったと風の噂で聞くだけで十分ではないか?
しかし、義母が「やれ」と言うことを嫁はどうやってはねつければいいのか?
きっと「電話した?」って確認してくるに違いない。
電話したってウソをついてもすぐバレる。
この場合の正解は何だろう?
私はすぐにキヨちゃんに連絡して、自分の不作法を報告した。
キヨちゃんはすぐにまっちゃんに連絡してフォローしてくれたようだ。
やはり、最初にキヨちゃんに相談するべきだったのだ。
そうすれば、母ちゃんに
「知らない人からの電話は警戒すると思うので礼状を書きます」
と言えたかも知れない。
今回は義妹のキヨちゃんも気分を害したに違いない。
私も、誰かが自分を飛び越えて友人に直接連絡されるのは嫌悪感がある。
母ちゃんたちの時代の人たちは、
自分の身内がいかに礼儀正しいか、いかに自分の教育が行き届いているかを
周囲に誇示したがる。
しかし、当事者にとっては非常に迷惑千万なのだ。
人を言いなりに動かすのは、貴族のお遊びのようなものだ。
カッパさんに今回の件を涙ながらに報告すると、
「そやねん。うちの母親の言うこと聞くとろくなことが起らへん」
と、ヌケヌケとほざいた。
「ま、フクちゃんも今回の事でいい勉強したな」
とまるでタバコの煙を苦々しく吐出すように苦笑した。(タバコは吸ってないけどね)
そんな慰め、いらんし。
テメエの母ちゃんのおかげでとんだ恥かいたし。
もう二度と母ちゃんの口車には乗らない。
今度指図されたら
「今の時代、知らない人からの電話は警戒するようなので・・・」
と『今の時代』を強調して
もうあなたたちの時代のやり方は通用しないのよ、
と暗にほのめかそうと思う。
嫁と姑の間には深くて暗い河がある~
♪ローエンロー、ローエンロー。振り返るなローロー
↑歌える人はうたってね
ようやく右足首の捻挫も少し癒えてきたので、
ぼちぼちリハビリを始めている。
そんな私を見てカッパさんが
「マッサージしたろか?」と言ってきた。
じゃあお願いしよっかな・・・と言ったことを私はすぐに後悔することになる。
カッパのマッサージ、痛いのなんのって!
なんでそんなに痛くするのか?
思わずカッパの手から足を引き抜こうとすると、
がしっと掴んで離してくれない。
でもってぐいぐい足の甲を押す。
涙と鼻水と汗が噴き出す。
「やーめーてーー」と言ってもやめてくれない。
私この痛さで死ぬよ。そして怨霊になるよ。
ほんと魂が離脱して怨霊になってもおかしくない。
ようやくカッパさんは
「これくらい我慢できへんかったら、良くなれへんど」とほざいた。
それは医学的に証明されていることなのか?
それから、私は自分だけの力で捻挫を克服してみせると誓った。
ケガした足で立って黒鳥オディールの32回転ぐらいやってやる。
バレエしたことないけど。
それから、風呂上りなど靭帯を伸ばすリハビリを始めた。
でも、これも力加減が難しい。
M(マゾ)っ気の強い人は頑張れるかも。
この痛みに耐えたら立派な変態だ。
なんくるないさー♪
などと思いつつも、やっぱ力を緩めちゃうんだよね。
ケガをして一ヶ月たつが、まだ寝ているとうずく。
完治してないんだな。
そして外反母趾になりはじめた。
くそっ!
まぁこれも全部自分が悪いのだ。自業自得さ。
そう思いながらも、この際「歩き方レッスン」に通おうか思案している私であった。
ネバー捻挫!
ネバー外反母趾!
先日のブログにも書いたのだが、
お気に入りのパン屋さん。
いっこうに営業を再開する気配がない・・・。(ネット調べ)
しびれを切らして電話で確認したところ、
やはりまだ未定だと言う。
その店の主催するパン教室もかなり回数を減らしているようだ。(ネット調べ)
店長が病気なのか?
それとも経営が失敗して廃業するのか?
再開を楽しみにしているのに残念だ。
なんとなく店のHPからパン教室のブログへ、
そしてスタッフのブログへとたどり着いた。
そこにはなんと!!
2号店のオープニング準備で超ハードな毎日であることを語っている。
2号店!!
それもこの辺よりずっと人口の多い都市でしかも駅前。
そうなのかーーー!ちくしょー!!
やっぱり美味しいもんねー。
おまけにすでに2号店は開店しているとのこと。
なんかくやしい・・・。
もう、ここでの営業は捨てるのかな?
せっかく散歩コースに設定したのに、
散歩の目的がなくなってしまった。
ハード系のパンってさ、
最初は「硬い!なにこれ?」とは思うけど、
噛み続けていると美味しいってわかるんだよね。
そして柔らかいパンはもう物足りなくなってくる。
でも、もう近所ではそんなハードパンを売っている店はない。
なんだかなーーー。
あー食べたい!!
話は変わる。
最近、私は災難に見舞われた。(やっと本題)
降りるとき階段を2段すっ飛ばし、足首の外側で着地してしまった。
痛かったっす。
骨が皮膚から出てるんじゃないかとパニクった。
当分、動けない。
じっとしていたら、ようやくカッパさんが声をかけてくれた。
(もっと、早く声かけろよ!近くにいたくせに!!)
もうね、足首がボーーンって腫れていて見るのも怖い。
こんな感じ。お目汚しすみません
幸い骨が出ていなかった。ホッ!!
すっごくジンジンしているが骨も折れてないようだ。
私は2度ほど骨を折ったことがあるので、
体の反応で大体わかる。
でも「やってもうたーーー」と心の中で何度も絶叫した。
それでも顔を引きつらせながら仕事した。
昼間にご飯の材料を買いに行かなければいけない。
なんとかなるやろ・・・と
歩きだしたもの、尋常じゃない痛さだ。
100m先のスーパーまでわざわざ自転車で行った。
スーパーに着いてカートを押しながら歩くものの、
一歩ずつ休憩する始末。
なんとか買い物を終え、家でパパッと夕食の準備をして、
それからはずっと足首を冷やした。
2時間くらい冷やしたかな。
それで湿布して、その日は9時に寝た。
翌日はなんとか普通に歩けるようになった。
よかった。
病院に行かなくてもよさそうだ。
この季節、ボーッとしてしまうせいか、
結構、ケガが多い。
気を付けようね。
9月末にひどい風邪を引いた。
何年振りかの風邪。
対処の仕方をすっかり忘れて、
病院にも行かず放置していたら、
ますますひどくなってしまった。
慌てて葛根湯を飲むも手遅れ。
まぁ1週間もすればよくなるかな・・・
なんて甘く見ていたけど、
治る気配が全くみえない。
ちょっと小康状態が続いて、
「あ、トンネルの出口が見えたぞ」
と小躍りしたのも束の間。
また違う症状が現れてもうがっかり。
今回の風邪はどこまでも私をいたぶる気だ。
どこの家庭でもそうだが、
主婦が風邪を引いても家族は労わってくれない。
ののしるのみだ。
また自営業だと仕事を休むわけにはいかない。
治りかけたときに、客の風邪をもらっている気がする。
風邪リレーだ。
体の中で次々とウィルスがバトンをつないで行く。
今回の私の敗因を振り返ってみた。
肩を凝るようなことを集中した続けたのに、
運動をしなかった。
週に2度ほど3~4kmの散歩をしていたが、
靴擦れを起こして中断していた。
風邪の引き初めに片頭痛が重なり、
胃が水分を受け付けてくれなかった。
ほとんど食事ができない状態。
風邪の引き初めに外国人の多いアウトレットモールに行った。
色々原因はあるねーー。
もう風邪を引くべくして引いたって感じしかしない。
あと引いたあとの対応もまずかった。
以前、カッパさんに大きなハゲができて、
今もハゲは治ってないんだけど、
一度、漢方医に診てもらったのね。
そのとき処方してもらった漢方薬をカッパさんはほとんど飲まずに、
ほったらかしていたのよ。
お湯に溶かして飲むタイプの漢方薬で、
インドのチャイに味が似てなくもなくて、
まあ私の好きな味だったわけよ。
それをたまに疲れたときとかに飲んでいたんだけど、
風邪のときもその漢方を体によさそうだから飲み続けていたんだ。
風邪、一向に良くならない。
ふと気づいた。
ハゲって、
毛根を敵とみなして攻撃する免疫の異常で起こる場合があるらしい。
カッパさんのハゲがそうだと診断されていたら、
この漢方薬は免疫力を低下させるものじゃないか?
なら風邪のときに絶対飲んではいけない薬じゃないか?
私は愕然としたね。
良かれと思ってやっていたことが逆効果だったかも知れない。
だから風邪が長引いたのか・・・。
なんか知らんが、少し悲しくなってやけ酒を飲んでしまった。
と言っても今の私は日本酒をコップに少しだけどね。
あーホットワインも飲んだな。
あとビール・・・。
カルーアミルクをホットミルクで割った。
ま、可愛いもんさ。
おかげでまたぶり返したけどね。
今ようやく治り始めた。
呼吸がずいぶんと楽になった。
風邪は大丈夫だろうけど、
頭痛がそろそろやってきそうだ・・・。
こんなとき、健康って大事だなってつくづく思うよ。
今回はいい教訓になりました。
先日、赤目四十八滝に行ったことはご承知のことと思う。
(知らない人は前のブログ読んでね)
早めに家を出たので、途中マクドで朝食を取った。
その時に私の手首に、新しい腕時計がはまっているのを、
カッパさんは目ざとく見つけた。
やっぱ、バレたか!
「それどうしたん?」
「あ、うん。安いから買ってん。ス、スペアにね。」
「ふーん・・・」と言いながら
カッパさんはすっごく不審そうに私を見ている。
こいつ僕に内緒で色々買いやがって。
いくらしたんや?その時計・・・。
と、カッパさんの心の中の声がビンビン聞こえてきたけど、
私は何食わぬ顔でハンバーガーにかぶりついていた。
こういう時に流れる沈黙は、なんとも居心地が悪いもんだね。
さて、その後赤目でハイキングを楽しんだ。
もうカッパさんは時計のことなど忘れたようで、
バカでよかった、と私は胸をなでおろしたものだ。
ハイキングが終わって温泉旅館で温泉につかり疲れをとった。
その後、ホームで電車を待っている間に
カッパさんが重大なことに気づいた。
なんとカッパさんが腕時計を温泉の脱衣場に忘れてきたらしい。
カッパさんの時計はカシオの廉価品。
そんなに高くない。
ただソーラー電池なので便利ではある。
めったに腕時計をはめないのだが、この日は張り切ってはめたらしい。
それが裏目に出たね。
私が慌ててスマホで温泉旅館の電話番号を調べて電話をかけた。
するとタイミングの悪いことに電車が入ってきた。
戻るなら今だ!
しかしカッパさんは「あきらめる」と言う。
迷っている暇はなかった。
でも温泉に腕時計があれば送ってもらうことは可能だと思い、
とりあえず電車に乗った。
電話がつながったが会話を続けることができず、
先方に1時間後にかけるので調べておいてください、
と頼んでから切った。
さて電車を降りて、温泉旅館にかけてみた。
さっきと違うおじいさんっぽい従業員が応対した。
「あの~さっき電話をかけた者ですが、
脱衣場に腕時計ありましたか?」と聞くと、
「ちょっとお待ちください」と間があってから、
「ないですねぇ」と返事してきた。
どうしても否定的な返事を聞くと
「ほんまにちゃんと探したんか?あ~ん?」と
心の声が恫喝してしまう。
現実は「あ、そうですか、わかりました」と言って
ちゃっちゃと電話を切った。
隣で不安そうなカッパさんが目をうるうるさせている。
「ないってさ!」と言うと
「脱衣場の2段目の一番左の籠やねんけど、
まだ残ってるんちゃうかなぁ」と私に訴えてくる。
「じゃあ、家に着いてからカッパさんが温泉に聞いてみ」と私は言った。
しかし私は内心しめしめと思っていたのだ。
カッパさんが腕時計を失くしたのなら、
私も先日スパ銭で愛用の腕時計を失くしたことをカミングアウトできる。
いつまでも隠し通すことはできないな・・・と
私もハラハラしていたからだ。
「あきらめ。新しいの買ってやるよ」と
傷心のカッパさんの背中をポンと叩いた。
家に着いて、荷物を降ろすと私はその足で
スーパーへ買い物に行った。
再び家に戻ると、
「さっき僕はフクちゃんのためにリカーマウンテンで
ビール買うの付き合ってあげたよね~」
と猫なで声ですり寄ってきた。
ああそうさ、帰り道にリカマンに寄ってもらった。それがどうした?
「僕、いいことしたんだよね~」
まだ悦に入っている。
カッパさんの様子が気持ち悪いので問いただすと
どうやら腕時計がリュックの中から出てきたらしい。
なんと!!
カッパさんの勘違いかー。
そっかー。
私に2度も温泉旅館に電話をかけさせ、
あげく無駄骨だったことに罪悪感を感じたのか、カッパさん。
そして、それを知った私がキレて暴れないよう、
「僕はフクちゃんのためにリカマンに寄ってあげたよ」と、
先手を打ったと言う訳か。
相変わらずこずるい奴め。
私は少し落ち込んでいた。
結局、時計を失くしたことは墓場まで持って行くしか
なさそうなのだ。
残念!