まず清荒神に行ってみた。
私が子どもの頃、毎年のように親戚に連れて行ってもらった。
参道には色んな土産物屋などが並んでいて、
歩いていて退屈しなかった。
しかし時折、傷痍軍人が施しを受けるために茣蓙に座っていて、
とても恐かったのも覚えている。
ピーターパンに出てくるフック船長のような義手の人もいて、
私と言えばできるだけ無関心を装って通り過ぎた。
そして神社の近くにある明石焼きは必ず食べたものだ。
50年ぶりくらい?に行ってみると参道は整備され、
雰囲気もずいぶん変わったように思う。
傷痍軍人はいなかった。(そりゃあそうだろう)
早速お目当ての明石焼きを食べた。
これを食べるために清荒神に来たようなものだ。
これがめちゃめちゃ美味しい。
50年前と変わらぬ味に感動を覚えた。
そして毎回口の中をヤケドしていた記憶も蘇った。
今回も例にもれずヤケドした・・・。
「50年ぶりに食べたんですけど味が変わってませんね!
ほんと美味しい!タイムスリップしたようです」
と大将に言おうと思ったが、野暮だからやめた。
懐かしい感動を秘めつつ、ひっそりと去るのが粋と言うものだ。
帰りに白蛇がいるお店に寄ってみた。
思ったよりたくさんの白蛇がいて、なんか癒された。
と言うか運をもらったような気がした。
にもかかわらず何も買わず出てきた。すまない。
次回は何か買います。
そして阪急電車で2駅もどり中山寺に行った。
中山観音駅からは3分も歩かない。
なんか全てがキラキラしたお寺だ。
妊婦や家族連れが多い。
なんとエスカレーターもあって至れり尽くせりだ。(儲けとるな)
何かの行事があるらしく若いお坊さん達が調理道具を持って駆け回っていた。
こんな活気のある寺は珍しい。(単に慌てているだけか?)
境内に感じの良いカフェがあったので一息ついた。
ホットコーヒーが口のヤケドに沁みたよ。
その後とっとと帰路についた。
今回は電車に乗り遅れること4回。
もっと計画的に回ってもよかったなと反省。
いやこれこそが修行と言うものだ。
サクサク移動できてはお参りの意味がない。
しかし死ぬまでにもう一度清荒神の明石焼きは食べたい。
次回こそはヤケドせず、ふうふう冷ましながら味わうぞ。
そして白蛇の店で何かを買ってさらなるご利益を受けるのだ。