カッパさんは先日の一人旅で、
三重県は桑名にある「六華苑」に行ったらしい。
その見事な洋風建築に心を奪われたようだ。
「僕、洋館とかすごい好きみたい~」
カッパさんはプリンセスを心に住まわせているらしく、
前は「お花畑に行きたい~」と身体をくねらせていた。
オッサンのくせに!!
昨日も
「いい気候やから洋館でも見に行こか~」
と空を見上げて提案してきた。
私は家でいろいろとやりたいことがあったのだが、
ここんとこずっとカッパさんの誘いをスルーしてきたので、
たまには機嫌をとっておこうと思った。
でも、もうお昼だ・・・。
「うーん、神戸の異人館なら洋館いっぱいあるけど・・・」
と私が言うと、
「僕、異人館行ったことないねんーーーうわーー行きたいー!!」
と大はしゃぎ。
あたしゃ、今年の3月に行ったばかりだ。
連休は人も多かろう。
私は乗り気でなかったので、
「そう言えば台風21号の影響でかなり被災してるみたい」
と適当なこと(=うそ)を言ったら、カッパさんはすごく残念がった。
お昼から出発して夕方に帰って来れる洋館(?)のある場所・・・うーん、
北浜ならどうだろうか・・・
洋館と言うよりレトロ建築なのだけどね。
カッパさんは、お城みたいな洋館がいいねんけどなぁ・・・
とぶつぶつ言っていたが、結局、北浜へ繰り出すことにした。
実は私は北浜が大好きで、
一人でぶらぶらしに行くことも多い。
カッパさんはレトロビル初心者なので、
特に有名なビルを私は案内した。
全部、徒歩圏内なので助かる。
途中、オサレなカフェで休憩も取った。
こんなビジネス街にカッパがいることが不思議だ。
レトロビルの多くは大正時代に建築されているので、
風化や天災による損傷が激しい。
部分的に補修したり、あるいはまるっぽ補修したりして
なんとか美観(?)を保っている。
補修の少ない古びたビルをカッパさんは気に入ったようで、
細かい装飾に職人の手のぬくもりが感じられるね、と感心していた。
レトロビルは元は銀行と言うのが多くて、
金庫室をカフェバーとして利用している店もある。
と言うのは北浜と言うエリアは「なにわのウォール街」と呼ばれている。
江戸時代には世界に先駆けて色んな取引が行われてきた街なのだ。
なので金融関係の企業が数多く集まっている。
私のおすすめは三井住友銀行の大阪中央支店。
外観もびっくりだけど、中もびっくり。
ぜひぜひ、銀行の中まで何気に入ってほしい。
美術館のような建物の中で、銀行として普通に稼働しているよ。
※今回は休日のため入れなかったっす。
カッパさんは洋館だけでなく、レトロ建築も気に入ったようで、
中之島公会堂の売店で「関西レトロ建築めぐり」の本を買った。
「次こそは異人館やな!!」と鼻息も荒い。
異人館はレトロと言うよりは、パビリオン的な感じで、
あまり歴史の重みを感じないが、まあいいか・・・。
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