とうとう意を決して、
家にある不移動在庫のブランド品を売ることにした。
TVのワイドショーで某買取店がボロボロのシャネルのバッグを
高値で買い取っているのを観たからだ。
私はブランド品には無縁だと思っていたが、
探してみると意外にある。
シャネルのマトラッセとか言う、
若気の至りで海外で購入したチェーンショルダー。
グッチのバッグもフィレンツェで購入していた。
頂き物でシャネルのイヤリングやエルメスのスカーフも
バーバリーのマフラーもあった。
カナダで買ったメイプルリーフ金貨もあった
グッチの腕時計もあった。これはフクママにもらったやつだ。
おいおい、結構持ってるじゃねーか!
で、これらは某買取店の査定で□□1000円になった。
(□は適当な数字を入れてね)
ほぼ予想通りの金額だったので、店員が提示した金額を
すんなりと受け入れてしまった。
封筒に札束を入れてもらって満足したが、
ふと気づいた。
端数の1000円って・・・
もしかしてもっとふっかけてもいいサインだったのでは?
例えば
「1000円って中途半端やね。いっそ5000円にしてくれへん?」
それか
「1000円ってキリ悪いな。いっそ10000円に繰り上げてよ!」
と言ってもよかったのではないか?
店員は値上げ交渉の余地を残して、端数に1000円をつけたのではないか?
「キリよく5000円までは値上げできますよ」と言う風に・・・。
もしそうであれば、私は4000円、下手したら9000円損したことになる。
そんなこんなを考えフラフラと店の出口に向かった。
そしてまた気づいた。
隅にウォーターサーバーが置いてあった!
実は入店してから1時間、ずっと喉がカラカラだったのだ。
店員が査定している間に
外の自販機にドリンクを買いに行こうかと思ったぐらいだ。
でも我慢していたのだ。
面倒くさいからね。
ウォーターサーバーを見逃していたのは痛恨のミス!
しかし、今さら「ちょいとお水いただくよ」(←江戸っ子風)なんて言えない。
札束を胸に抱えて店を出る。
外は真夏の日差しだ。
実は買取店までカッパさんが車で送ってくれたのだ。
そのため私はうっかり日傘を持って来るのを忘れた。バカだね。
炎天の中をバス停まで歩く。ひたすら歩くよ。
バスにはすぐに乗れたが、ここでまた試練だ。
どの座席に座るか?
バスには西日がめちゃめちゃ射しこんでいる。
どこもハズレでは?
それでもやや影になった場所に座った。
しかしバスは発車後向きを変えて、
私はずっと西日を浴び続けた。うん、わかってた。
乗客の犠牲になってやったのさ。
善行だわ。
帰宅してカッパさんから
「いくらになった?」と聞かれた。
値上げ交渉しなかったことを、責められくないので
キリのいい値段を言ってやった。
どうせブランドの値打ちなんぞわからんカッパだ。
案の定、喜んでいた。
自分のお金でもないのに・・・。
とは言え、なし崩しに家計に算入されることは言うまでもない。
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