光と影の軌跡Ⅱ

つれづれなるおじさんの写真日記

友人と巡る西日射す町・木更津①-切られ与三郎の墓や舞鶴の松

2021年10月25日 | 日記
 
1年ぶりに千葉の友人が木更津に来たので、木更津市内をツレと3人で散策してきました。友人が木更津駅に着いたのは午前10時17分。駅通路を西口方面に進むと、派手にデザインされた駅ピアノが目につきます。友人に千葉県にはまだ3か所しかない駅ピアノと説明しましたが、この時は誰も弾いていませんでした。友人には静な駅にそぐわない派手なピアノが、強く印象に残った様でした。

     

 駅舎のエレベータを降り、メインストリートの富士見通りを港に向けて歩きはじめました。シャッターの閉まった商店街を100m程進むと、切られ与三郎の墓のある光明寺です。ここは日蓮宗の寺院で、建武2年(1335年)池上本門寺の三世日輪上人によって開山された古刹。

 入り口に樹齢400年と言われる黒松があります。見事な枝ぶりに友人も見とれて写真を撮影していました。樹高は5m幹回り1.5m、その姿が舞鶴の様に見える事から「舞鶴の松」と呼ばれています。木更津市の銘木百選の第一号にも指定されています。



 寺の墓地の入り口近くに歌舞伎「与話情浮名横櫛」(よはなさけうきなのよこぐし)の主人公「与三郎」の墓があります。以前には歌舞伎俳優片岡仁左衛門と坂東玉三郎が立てた追善の塔婆が在ったようです。そして江戸時代の俳人小林一茶も文化5年に参詣に来たと記録が残っています。





 次に向かったのは木更津総鎮守・八剱八幡神社。社殿横の大きなソテツが印象的です。説明板によると、源頼朝がお手植えしたソテツとの由。





 神社の鳥居の先は木更津港。切られ与三郎とお富さんが逢瀬をかさねた、見染の松がある鳥居崎公園です。現在はこの公園は再開発中で立ちり禁止になっているようです。また神社の側の街路灯には木更津銀座と言う表示があり、現在は閑散としていますが昔は栄えていました。





 八剱八幡神社から鳥居崎通りを50m位進むと弁財天厳島神社。池にカメが沢山泳いでいます。そのせいか手水舎(てみずや)も金属のカメから水が出ていました。