光と影の軌跡Ⅱ

つれづれなるおじさんの写真日記

房総捕鯨発祥の地・安房勝山の小さな旅④-日本一の鯨塚

2021年10月07日 | 日記
 
 岩井袋隧道を過ぎ5分程歩き山麓の方に入ると、鯨塚と書かれた木製の看板が目につきます。矢印の方に進むと鯨塚です。ここは江戸時代に房総捕鯨の祖と言われる醍醐新平衛が組織したクジラ捕鯨の船団が建てた供養塔を納めた場所。船団の中で鯨を解体する出羽組3組12人が1年1基の小さな供養塔を供えました。






  古い石段を上がり、石の鳥居を潜ると弁財天の境内です。燈籠が2基置かれていました。そして中央左手の壁に旗本酒井家の殿様(3000石)が築いた弁財天が鎮座しています。弁財天は水神であり、財産を司る福神と言う事からこの地が鯨塚に選ばれたようです。



  弁財天の前には石の狛犬が置かれ、壁ぎわに小さな供養塔が並んでいました。120基程あるそうですが風化したため、70基程埋められ今では52基だそうです。しかし現在残っている鯨塚の中では日本で最大との由。





 ただ鯨塚は、くじらの墓ではありません。供養碑・祈願碑であり、その碑の大きさにより1年間のクジラの捕鯨数が分かるそうです。



 30分程撮影し、弁財天にお参りして鯨塚を後にしました。