光と影の軌跡Ⅱ

つれづれなるおじさんの写真日記

木更津のレトロな田面通りを往く②

2020年12月23日 | 日記
 
 12/18(金)ツレと木更津駅の駅ピアノを見学した後、駅西口のレトロな町並みを撮影しました。有名な切られ与三郎の名を使用した与三郎通りから、久留里の町に続く田面通りを散策です。

 田面通り(たもどおり)と言う変わった名前は、以前は田んぼ道だった通りが、久留里との往来が増え沢山の商店が立ち並んだところから、名付けられたそうです。久留里屋商店から左に田面通りを進むと旧金田屋洋品店が見えてきます。昭和7年(1932年)の建築、旧安室薬局と並ぶ木更津を代表する看板建築です。現在はアンティークショップになっています。





 旧金田屋洋品店の近くには、室町時代に創建されたという選擇寺(せんちゃくじ)があります。ここには切られ与三郎の相棒・こうもり安のモデルになった人物の墓があります。そしてその並びに今時珍しい魚屋・魚きよ。店の中には魚を捌くのを待っている客の姿が見えます。子供の頃はこんな光景がよく見られましたが、今ではめったに出会えません。





 旧金田屋洋品店の反対側にもレトロな看板建築の店がありますが、貸店舗の札が下がり営業はしていませんでした。暫く田面通りを進むと木更津・岡埜栄泉堂です。有名な上野の岡埜栄泉からのれん分けした老舗の和菓子店、創業は大正7年(1918年)との由。





 岡埜栄泉堂の反対側は旧安室薬局。ここも現在は営業していません。木更津の看板建築の中では保存状態もよく代表的なレトロ建築物です。昭和4年(1929年)の建築で木造2階建ての店舗。外装部分に装飾を施した「看板建築」です。





 田面通りは最後に木更津港に突き当たります。この周辺も寂れています。蔦のからんだ古いアパートがありました。人はまだ住んでいるらしく、エアコンが動き玄関と思われる場所にはネコの餌が置かれています。大正・昭和の時代には賑わっていた田面通り、今は寂れて隔世の感がありました。



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