光と影の軌跡Ⅱ

つれづれなるおじさんの写真日記

暁の神事・木更津の梵天立て①300年続く新春の行事

2020年01月15日 | 日記
 
 2020年1月11日木更津市金田の中島海岸で行われた、厳寒の海の神事・梵天立てをツレと撮影して来ました。朝7時頃から開始されるのですが、余裕を持って6時半頃には開催場所の水天宮付近に入りました。寒さの為かそこではドラム缶に火が焚かれ、出羽三山の行人達が暖をとっています。甘酒も見物人に配られており、私達もご馳走になりました。



 海辺にはこれから冷たい海に入る若衆の為に赤いカーペットが敷かれた道が出来ています。まだ暗いのでアクアラインを走行する車もライトが点いており、その上には新春最初の満月が輝いていました。



 梵天立ては1/7の日の出とともに晒し木綿の褌、鉢巻、襷を身にまとった若衆が、厳寒の海に梵天を立てる民間行事。出羽三山の信仰が濃厚な千葉県における伝統的な催事で、国の無形民俗文化財に指定されています。(ただ昨年から参加者が少ないため、直近の休日に変更され今年は1/11土曜日に開催)



 午前7時を過ぎると梵天を立てる海域にプレスを乗せたボートが姿を見せます。そして人々が見守る中、赤い襷と鉢巻をした若衆が長さ5mの真竹の先端に御幣を付けた梵天を担いで、極寒の海に入りました。



 目測ですが岸から4~50mの海に梵天を立てもどってきます。梵天は6地区の若衆が最初の地点から海側に順番に立てて行くので、最初は岸に近い場所に梵天を立てるのです。



 

そして海から浜に上がると大勢の見物人から声援が上がります。「よく頑張った。」「おめでとう」
 拍手と共に迎えられ、誇らかに戻っていきました。






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