みさなん、明けましておめでとうございます。年末の蕎麦打ちの疲れからか、年が明けるとぼんやり過ごしてしまい、ネタがないもんだから文章を書く気が萎えてしまって、最後の投稿から随分時がたってしまった。11月から年末まで、何かと忙しかったため、特に12月は通販の蕎麦の販売に忙殺され、ぼくはあまり山に出かける事がなかった。
例年の事だが、11月、12月辺りは仕事の量をグッと減らす事にしている。季節的に雪にはまだ早いし、山小屋も閉じてしまっている。低山に登れば紅葉も終わり、木の葉が落ちきってしまうと色味も乏しくて、なんとなく捉え所が無いのがこの時期の山だ。
だがそれは、はからずも体のメンテナンスには重要な季節になっている。僕らのようなガイドは、年がら年中山を歩いている。重いテントや鍋釜、ザイルなど、時にはその両方を背負い、膝をミシミシ言わせて山を歩いて居るのだが、ガイドといえどもそれは只の人間である。筋肉や体力は人一倍有っても、実は関節などは普通の人と大差がないのだから、関節の細かいパーツはいつしか磨り減り筋は伸びきったりして、のんびり暮らす人達よりもずっと消耗しているのだと思うのだ。
プロのスポーツ選手には必ずシーズンオフというのがある。それは過酷な練習や試合の連続から解放され体を修復する為の季節だ。プロ選手は怪我との戦いだ。それを、心底リラックスして元に戻す季節を持つのだ。ガイドもそれと似たり寄ったりの所があって、激しい運動を何もしない日々というのも絶対に必要になってくる。それが、11月、12月辺りなのだ。
2014年が明けた。今年最初のガイドはBSTBSの番組制作の為のロケハンで西穂高岳だった。西穂ロープウェイに乗って、正月後の沢山の登山者に踏みならされた雪道をトレースして西穂山荘に一泊し、ピラミッドピークまでを往復して下山したのだが・・・・・・・・・・・はっきり言って、結構疲れた。山靴の靴紐を絞めすぎて、両くるぶしを若干痛めたせいも有るのだが、体力的にも久しぶりの山というのは実にくたびれる。膝はミシミシという。この約三週間のブランクは大きかったのだ。プロ選手は当然自主トレから初めて、徐々に調子を上げていくのが全うなのだろうが、僕らはそんな軽い仕事から徐々になんて選べる訳でもなく、いきなり本格的冬の雪岩稜だ。体は休めたいし、でも休め過ぎたら筋肉なまるし・・・・・・・ああ、悩ましい。
さて、本日1月8日は、下北沢ラウンにてカツラマズルカとライブだ。では出かけるとしますか。
ではまた、元気にお会いしましょう。