竹心の魚族に乾杯

Have you ever seen mythos?
登場する団体名、河川名は実在のものとは一切関係ございません。

21/01/06 静ヘッドを試す

2021年01月07日 21時14分56秒 | 番外編「海」
明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。


一応先週の釣行で2020年秋場所は閉幕。そろそろ春の釣り物にシフトしてもいい頃なのですが、まだ引っ掛かっていたことがありまして…

それはといいますと…
先々週の喰い方

これって丸飲みなんですよね(たぶん)。頭から、言い換えますとジグヘッドの方から飲んでるんですよね。だから上向きのデコイSV-52のフックが下顎に掛かっております。

一般的にはタチウオって「噛みつき型」の魚として知られておりまして、吸い込み型の捕食は苦手だとされています。でも実際腹を割いてみるとイナダなどと同じくカタクチイワシがキレイに頭を下にした状態で出てくるわけです。じゃあ、どうやって飲んでるの?ってハナシです。

このデコイSV-52の鉛玉5gありますから、相当飲み込みにくいはずなんですよ。だからタチウオさんの方でもかなりの労力を費やして捕食するはずです(実際かなり大きなアタリが来ました)。

タチウオさんに頭から飲んでもらえれば針先が上だろうが下だろうが掛かる。強くしゃくる必要もなければ、早合わせする必要もない…と。

まあそんな都合のいい話があるかって感じもしなくもないんですけど、

でも可能性は0ぢゃない!あきらめちゃいけない!!

ということは少なくとも言える…

ただし最低限でも柔らかいロッドと細いリーダーを使う必要はありそうですね…


なぜ頭から丸飲みするかといえば、ようはグラスミノーをちゃんと「小魚」として認識しているってことです。せっかく飲み込んだ小魚に食道の方まで上がって来られては、お魚さんだって吐き気で食事どころじゃなくなりますからね。
エリアのトラウトがスプーンをテールから喰いに来るのとは全く違う…本物のイワシよりもずっと柔らかいワームなんですけどね。

逆に言えば、こういうパターンで釣り方を組み立てられれば、テール部分をかじられる心配をする必要はないってこと。


ところでこの時バイトしたカラーは#277チャートリュースシャイナーでグロウは入っていないんです。
発光力の強い#032ミッドナイトグロウよりもパールが入った#010パールグロウの方が喰わせ能力は高いみたいですから、タチウオさんに「カタクチ」を印象づけるほうがいいのかも知れません。


で、先週は物は試しとばかりにジグヘッドに直接フックを取り付けてみたんですけど、結果は玉砕

まあ、バイト数自体が少なかったんでまだ結論は出せないんですけど、もしかするとジグヘッドの形状が生み出す水流が微妙に影響しているってことも考えられるかなあと。

んで、その線で考えてみて白羽の矢に射止められたのがあの静ちゃん。静香ちゃんじゃないですよ、シーバス界では有名な砲弾型のジグヘッドなんですが、あれは水流を突き詰めた形状らしいですので。

ワタクシも過去に静ヘッドを使ったことはあったんですけど、個人的にはどちらかというとシャッドテールの動きを受けて引けば引くほどローリングしてくれるようなジグヘッドが好みで、マスが一箇所に集中してるようなどっしり形状は好きじゃなかったんですよ。んなわけで11月1日の釣行でもドリフトアックスを使ってました。ヘッドが軽くロールしてくれた方がなぜかテールだけかじられにくい=フッキング率が高い、そんな気がしていますんで。


最近常用しているのがデコイSV-52で、これはスローな釣りの場合ラウンドヘッドの方がバイトが多いということが分かりまして、とりあえずこれでやり込んでみようかなということです。ラウンドヘッドの方がフォール中にラインが張りやすく、食い上げなどの微妙な魚信が取れるというのもあるんでしょうね。また深夜の回遊では足元でのヒットが多く、ラインの角度が立ち気味になっても泳ぎが崩れにくいラウンド形状の方が向く、ということもひとつの要素になるでしょうか。

でもSV-52には10gがラインナップされてないんですよね。このところレンジが深い気がするんですよ。7gでもちょっと風が吹いたりすると軽いかなって感じがしてましたのでこれ以上レンジが深くなったら厳しいかなあと。


で今回用意してみた静ヘッドは10g。

静ヘッド10gは飛距離もソコソコ稼げますので、まず最初にこれを投げてタナを探るのと同時に、沖に居る魚を手前に引っ張ってくる作戦で行こうじゃないかと。装着するワームはもちろん#032ミッドナイトグロウ。魚を掛ける目的ではないのでアシストフックは付けません。
そうすると竿は別にソリッドティップでなくてもいいのかなと考えまして、チューブラーのエギングロッドを起用してみました。




さて今夜の現着は20時。実釣開始は21時。


やや風がありますが穏やかな方。

気温は低いです。

さっそく上述したようなリグを投入すると表層でチクチクと生命反応があります。

時折小さなライズも見えることからウミタナゴでしょうか。もし太刀魚の回遊があれば表層近くまで上がってくる筈だろうと表層〜中層を重点的に探ります。
キャストは圧倒的にチューブラーティップの方がラクですね。スイングにあんまり気を使わなくていいのでかなり着込んでても大丈夫です。


21時40分、やはり表層付近でワームに違和感を感じます。

今日おろしたてホヤホヤの#032ミッドナイトグロウ。ワームに歯形はなく、太刀魚かどうかは判然とせず。


ウキ釣りで狙っている人の話を聞くとだいたいウキ下1.5〜2mの人が多いんですけど、コレってこの表層に浮いた魚を狙ってる太刀魚だと思うんですよね。
そうなると浮力を稼ぐためにリーダーは3.5号ぐらいの太めのナイロンでなるべく長め、ロッドも柔らかめにして反応を見た方がよさそうですが、太めのナイロンリーダーを用意しておらず…今日のタックル選定は失敗でしたね。
リーダーも竿一杯とるとガイドもなるべく大きい方がいいんですよね。


そこで固めのエギングロッドにテンヤというセッティングでしばらくやってみます。水深2mラインでロッドを横に寝かしてシャクリ、太刀魚を引っかけるイメージでしょうか。

今日持ってきた中国製のテンヤは8gで、しばらくやってみた感じでは軽過ぎてうまく引けない印象でした。もうちょっと重めでダウンフォースの稼げるヘッド形状のものの方がマッチする印象でしょうか。ワームはとりあえずエコギアパワーダートミノー105の#010パールグロウを使いました。


で、結局この中華テンヤを使ったなんちゃってFlap釣法は打ち切り。春になったら本物のFlapセットを買ってみましょうかね。


というわけで再び静ヘッド10gにグラスミノーLのセットに戻り、今度は横方向にランガン。

しばらく暗いエリアでやってたんですがあまりにも反応が得られないため常夜灯の近くでやってみることに。
23時30分。何やら違和感。

同じく#032ミッドナイトグロウ。歯形無し。
とりあえずカウント10秒以内をていねいに攻めてみます…


23時50分。今度は思い切って常夜灯の切れ目に移動。
すると1投目の足元付近で突然グッグッとバイト!

油断してたので完全にやられました。とりあえずシェイクを入れてみますがこれまでと同様追い食い無し。そこで#010パールグロウをセットしてあった喰わせ竿ソリッドチェイサーに持ち替えて同じ方向に投げ込みます…が残念、フォローはありませんでした。警戒されたかな…


その後、常夜灯周辺で静ヘッド10g+#032ミッドナイトグロウの組み合わせで探ってみましたが、ノーバイト。しかもあとで歯形のチェックをしようと思っていたミッドナイトグロウをまさかの根掛かりでロスト!これは痛い!

午前2時、空の色が変わってきたこともあり撤収。今日は初釣りでしたが撃沈という結果に終わりました。


せめてもの収穫は、静ヘッドはわりとアタリも減らないし、レンジキープもしやすい、って判明したことでしょうか。
ルアーもタックルもまずは使うフィールドに合わせて、が基本ですからね。





[日時]2021年01月06日(水)
[天候]曇り、やや風あり
[水温]不明、ごく薄い濁り
[時間]21時〜2時
[釣果]0
[バイト]1
[ルアーロスト]1
Rod: TIFA Swell’s Squidride SQR86MH
Reel: SHIMANO 2006 Sephia 2500S
Line: Fireline Original 4lb 0.6号
Leader: 東レ トヨフロンスーパーL EX 2号1m
Jig: Owner Shizuka Head 10g
Worm: Ecogear Glass Minnow L 3'' #032 Midnight Glow
[小遣い]千円(カレー他)
[感想]初釣りもやっぱりボウズでしたとさ。
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