暑い日が続いていますね!みなさ~ん、しっかりカロテノイド・チャージしてますか~?
先日のTVでの漁師さんの言葉、「マグロ狙ってるんだから、カジキなんか釣ってもしょうがねえ!」。漁師さんにとって、クロマグロというのは特別な存在のようですね~。…??
さて、学校では、哺乳類や鳥類は恒温動物、は虫類や両生類、魚類は変温動物というふうに習います。恒温動物は、周囲の温度が低くなれば筋肉を揺さぶり、温度が高くなれば汗をかいて体温を一定に維持することができるわけです。
一方で魚は変温動物ですから、水温が上がっても、また下がってもすぐに元気がなくなります。
ところでヤマメという魚は、流れの速いところを好みます。わざわざ選んで流れの速いところを泳いでいるように見えます。これほど速い流れの中でずーっと泳いでいられるのは、ヤマメとアユだけです。そうなると、水の「温度」だけでなくて、「流れの速さ」というのも無視できなくなってくるわけですね~。
冬にバイクに乗るとメチャメチャ寒いです。スピードを出せば出すほど寒くなります。夏は、信号待ちで止まるとこんなに暑かったのかって。で、エンジンから猛烈な熱気が漂ってきて不快指数200%!!ってカンジですね~。
小型のバイクだと、ラジエーターを積んでないものもありますね。「空冷式」というやつです。走ってその風でエンジンを冷やそう!という発想です。
ですから、急流で泳いでいるヤマメやアユ達も、当然、ものすごく放熱してるんだと思われます。
ということは、体表から常に放熱している哺乳類と、見掛け上同じことになります(図1)。
哺乳類や鳥が他の動物と違うところは、神経系がものすごく発達しているということです。空を飛んだり、走ってる獲物をとらえたりするには、ものすごく高度な情報処理をしなくてはなりません。ちょうど電気を大量に使ってパソコンやテレビを動かすのと同じことで、神経系を常に理想的な状態に維持するために、大量にカロリーを消費しているわけですね。
それで、できるだけ速く放熱する仕組みが備わっているんだというふうにも考えられますね~。
ここで、話しを魚に戻すと、ヤマメという魚もとんでもなく頭がいいということなんです。あの急流の中で、タイミングを計って餌に飛びつくわけです。それも一瞬のうちにそれがどんな餌でどうやってそれを捉えるか判断してしまいます。
また、生まれた川の匂いを覚えていて、ほぼ正確に自分の川に帰ってくるそうです。コイのようにタフではありませんが、代わりに驚異的な能力を持っています。
ですからヤマメは、まさに鳥並みの知能を持っているとしか言い様がありません。これは学校で習う常識から考えるとかなり異常事態です。さ、魚が、鳥並みの知能ですよ!!
(こんなこと答案用紙に書かないでね。間違いなく×もらうよ~)
さてさて、そうすると、やはり神経系をフルに活動させるために流水による放熱効果を利用しているのではないかと想像できます。CPUをクロックアップするとファンを強化しなきゃいけなくなりますからね!
もしそうだとすると、ヤマメは変温動物だけれども放熱することはできる、“放熱動物(?)”ということになるかもしれません。
実際、桜マスなどは橋の上から見ていると、日中暖かくなってくると瀬の方にクルージングしに行ったりするのを見かけることがあります。夜、涼しい間は流れの緩いところにいます。
じゃあ、ヤマメは一体何のためにそんなCPUパワーを使ってるの?そんな努力なんかしなくたって餌なんて芋虫やら黄金虫やらがたくさん流れてきます。岩にはたくさんコエグリトビゲラがくっついてるし、他にももっと楽にとれる餌があるじゃないの?
それでも、ヤマメ、特に放流モノでない天然のヤマメはヒラタカゲロウばかり食べます。そして、ヒラタカゲロウが流れてこなくなると仕方なく、という感じで他の餌を食べるんです。
それが、これまでお話した「カロテノイド」です。カロテノイドを効率よく吸収するためにはヒラタカゲロウが一番なのでしょう。そして、蓄えたカロテノイドは飢餓状態に耐えたり、卵を太らせるために使われる…それが厳しい自然の中で、弱い魚が子孫を残していく、ということなんですね。
ところで、マグロ・カツオ、そしてサメ類はほとんど休まずに泳ぎ続ける習性を持っているそうですが、な、なんと、クロマグロという魚は海水温より体温が高いそうです!!
漁師さんが「マグロは賢い」って言ってたけど、ということは…!?
参考:
ダーウィンが来た! 2020年2月23日 「さかなクンと解明!クロマグロ 噂(うわさ)の真相」
先日のTVでの漁師さんの言葉、「マグロ狙ってるんだから、カジキなんか釣ってもしょうがねえ!」。漁師さんにとって、クロマグロというのは特別な存在のようですね~。…??
さて、学校では、哺乳類や鳥類は恒温動物、は虫類や両生類、魚類は変温動物というふうに習います。恒温動物は、周囲の温度が低くなれば筋肉を揺さぶり、温度が高くなれば汗をかいて体温を一定に維持することができるわけです。
一方で魚は変温動物ですから、水温が上がっても、また下がってもすぐに元気がなくなります。
ところでヤマメという魚は、流れの速いところを好みます。わざわざ選んで流れの速いところを泳いでいるように見えます。これほど速い流れの中でずーっと泳いでいられるのは、ヤマメとアユだけです。そうなると、水の「温度」だけでなくて、「流れの速さ」というのも無視できなくなってくるわけですね~。
冬にバイクに乗るとメチャメチャ寒いです。スピードを出せば出すほど寒くなります。夏は、信号待ちで止まるとこんなに暑かったのかって。で、エンジンから猛烈な熱気が漂ってきて不快指数200%!!ってカンジですね~。
小型のバイクだと、ラジエーターを積んでないものもありますね。「空冷式」というやつです。走ってその風でエンジンを冷やそう!という発想です。
ですから、急流で泳いでいるヤマメやアユ達も、当然、ものすごく放熱してるんだと思われます。
ということは、体表から常に放熱している哺乳類と、見掛け上同じことになります(図1)。
哺乳類や鳥が他の動物と違うところは、神経系がものすごく発達しているということです。空を飛んだり、走ってる獲物をとらえたりするには、ものすごく高度な情報処理をしなくてはなりません。ちょうど電気を大量に使ってパソコンやテレビを動かすのと同じことで、神経系を常に理想的な状態に維持するために、大量にカロリーを消費しているわけですね。
それで、できるだけ速く放熱する仕組みが備わっているんだというふうにも考えられますね~。
ここで、話しを魚に戻すと、ヤマメという魚もとんでもなく頭がいいということなんです。あの急流の中で、タイミングを計って餌に飛びつくわけです。それも一瞬のうちにそれがどんな餌でどうやってそれを捉えるか判断してしまいます。
また、生まれた川の匂いを覚えていて、ほぼ正確に自分の川に帰ってくるそうです。コイのようにタフではありませんが、代わりに驚異的な能力を持っています。
ですからヤマメは、まさに鳥並みの知能を持っているとしか言い様がありません。これは学校で習う常識から考えるとかなり異常事態です。さ、魚が、鳥並みの知能ですよ!!
(こんなこと答案用紙に書かないでね。間違いなく×もらうよ~)
さてさて、そうすると、やはり神経系をフルに活動させるために流水による放熱効果を利用しているのではないかと想像できます。CPUをクロックアップするとファンを強化しなきゃいけなくなりますからね!
もしそうだとすると、ヤマメは変温動物だけれども放熱することはできる、“放熱動物(?)”ということになるかもしれません。
実際、桜マスなどは橋の上から見ていると、日中暖かくなってくると瀬の方にクルージングしに行ったりするのを見かけることがあります。夜、涼しい間は流れの緩いところにいます。
じゃあ、ヤマメは一体何のためにそんなCPUパワーを使ってるの?そんな努力なんかしなくたって餌なんて芋虫やら黄金虫やらがたくさん流れてきます。岩にはたくさんコエグリトビゲラがくっついてるし、他にももっと楽にとれる餌があるじゃないの?
それでも、ヤマメ、特に放流モノでない天然のヤマメはヒラタカゲロウばかり食べます。そして、ヒラタカゲロウが流れてこなくなると仕方なく、という感じで他の餌を食べるんです。
それが、これまでお話した「カロテノイド」です。カロテノイドを効率よく吸収するためにはヒラタカゲロウが一番なのでしょう。そして、蓄えたカロテノイドは飢餓状態に耐えたり、卵を太らせるために使われる…それが厳しい自然の中で、弱い魚が子孫を残していく、ということなんですね。
ところで、マグロ・カツオ、そしてサメ類はほとんど休まずに泳ぎ続ける習性を持っているそうですが、な、なんと、クロマグロという魚は海水温より体温が高いそうです!!
漁師さんが「マグロは賢い」って言ってたけど、ということは…!?
参考:
ダーウィンが来た! 2020年2月23日 「さかなクンと解明!クロマグロ 噂(うわさ)の真相」