竹心の魚族に乾杯

Have you ever seen mythos?
登場する団体名、河川名は実在のものとは一切関係ございません。

11/07/02 遅い開幕

2011年07月02日 22時03分53秒 | 渓修行
寝坊して6時到着。着いて見ると増水。慌てず騒がず秘蔵のポイントで川虫を確保して、カーブのポイントを攻める。
1段目のポイント。即ヒット。色からしてイワナだ。抜いてみるか。そこに潜ったイワナを強引に水面まで浮かせて竿を起こす。と、バレた。竿はフジロイヤルブルーム改5.4m、針はV長良LTR 7.0号、少々強引過ぎたようだ。
どっちにしても、この水量では抜かないことには話にならない。釣り下って2段目のポイント。初っぱなから気配はあるが、なかなか食い込んでくれない。どうもイワナの食い方だ。小さいベタ虫がなくなって大きめのナデ虫を付けてやる。食った。瞬間、ついつい手が動いてしまい、フッキングさせてしまう。今度は慎重にやり取りするが、魚は元気いっぱい。右往左往した後、流心に入ってしまう。すぐ下流がほぼ滝状態なので、下竿で下流からテンションを掛けたいが、こちらもいかんせん立ち込んでいるため魚の動きについていけない。やむを得ず上竿で斜め45度に持っていくが、そこで針が伸びてフックアウト。2連続バラシに少々落ち込む。
上流には遡行できないため、一旦上がって別な下降点を降りていくがここは釣り不可能。さらに別な下降点を目指す。
1箇所超優良ポイントがあるが水量が多過ぎて竿が出せない。そのすぐ下にどうにかギリギリで届くポイントが見える。ハリスは交換せず、針すらもさっきバラしたそのまんまで行く。ひたすらしぶとく行きます。
ところがこのポイントは気配すら見せず、それでも粘ったためエサだけが消費されて終了。仕方なく竿を出せそうなポイントを探しながら上流を目指す。荒瀬帯があり、その上にヤマメが出そうな開けたポイントがあるが、ここも気配なし。


そして以前よく釣れた、両側から岩盤に挟まれた淵に出る。どう見ても釣れそうには見えないが、それでも竿を出してみると、払い出しの流心と合流するところで仕掛けが一瞬ゆっくりになり、いくぶん引き込まれる。魚からすればエサを捕食しやすい申し分ないポイントということになるか。何投目かでイワナ特有の反応がある。やっぱりいる。しかしなかなか食い込まない。やはり払い出しで食わせるしかないのか。でもそれではアタリが出にくいし、道糸が流心の流れに触れる抵抗が気になる。ドラグドリフトして早めに食わせる作戦に出る。
やはりダメか。そう思った瞬間、目印が上流に向かって動き始めた。ここで合わせてはダメだ。目印が完全に止まってから強く1回合わせをくれる。暴れまくるイワナ。すぐ下は滝状態。どうせ獲れる確率など知れている、と引きを楽しむことにする。何度か大暴れした後、ゆっくりと泳ぎはじめた。しかし水面には姿を現さない。と、困ったことに今度は流心に入ってしまった。そのまま竿を立てていると、なんと、すんなりと流心を泳ぎ越して足下に来てしまった。ヤマメならとっくに水面を転げ回って針を外していただろう。滑る岩肌に気をつけながら岩盤を降り、股をくぐられないように目印の動きを見ながら浮かせに掛かる。これが一苦労。右往左往していたイワナが、ようやく疲れたのか岩盤のくぼみに張り付いて動かなくなった。すかさず頭を上げさせ、その状態をキープしてタモで掬いに行く。キャッチ成功。奇跡だね。針を見ると口の横に掛かっている。26cm。


10時。ここで着替えてコーヒータイム。

11時。さらに別なポイントへ。
今度は竿をPro Forceテンカラ4.3mに持ち替える。毛鉤も振ってみるが風もあって流れ方がどうも良くないので、荒瀬帯でエサをかき集めてエサ釣りで。増水しているため釣り下りスタイルになるが、最初の何箇所かはまったくの無反応。意外と苦戦している。針はイワナの身切れのしやすさを考え、最初KAPPAマタギ3号で行くが、木に引っ掛かってしまい、いろいろ悩んだ末、結局川虫の生存率の高い長良LTRにする。
日陰になった対岸のタルミでようやくヒットするが一気に下流に走られる。岩を乗り越えながら伸されないように着いて行くが、激しく抵抗を続けている。ヤマメと違ってなかなか水面に顔を出さないので空気を吸わせられない。イワナ18cm。


すぐ下のポイントでもやはり反応があり、大きめのナデ虫に替えて流しているとヒットしたが、今度も下流に走られ、流心の急流の中でフックアウト。立ち位置の関係でどうしても下竿にすることができない。
ここで川虫がなくなり、下流方面を探し回る。この時エサ箱の紐が切れる。何故だか分からないけど、こういうふうに何か突発的に壊れる時はむしろ思わぬ釣果に恵まれることが多い。もしかしてと思い先ほどバラしたポイントを攻めてみる。やはりイワナらしくもう一度チェイスの反応が出るがビクッと警戒しているようなアタリのあと餌を離してしまい、もう食ってくることはなかった。
それで最後の有望そうなポイントを駄目元で攻めることに。ガン玉がハリスに巻き付いているが、それもご愛嬌。なんせ流心の流速が加わって魚の引きが倍加されるのだから、もし流心に入られれば間違いなくここから切れる。抜く以外にない。
荒瀬の中の大岩の石裏で、流心がもう滝状態。なかなか食ってこないが、やはりいた。目印が上流に向かってゆっくりと動き、目印が動かなくなってから合わせ。さすがにイワナの方も身動きが取れず、同じ場所で行ったり来たりしている。一瞬緩んだ時にスッと魚体が浮き、水面に横たわった。一旦スーッと水面を滑らせてから、強引にともかく飛ばす。飛んでくるイワナの方向を目で追い、足下にポチャンと落ちたところをタモでガバッとすくった。キャッチ成功。糸は切れていない。イワナ19cm。もはや竿を出せるポイントもなく、終了。




時間:6時~14時。
釣果:イワナ26cm、19cm、18cm。バラシ3回。
竿:フジロイヤル・ブルーム改5.4m、インストラクターPro Forceテンカラ4.3m、道糸:0.3号、ハリス:0.25号、針:カツイチV長良LTR 7.0号、ガン玉:竿5.4mの時=6号+8号、4.3mの時=7号。
水温:14度。

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