竹心の魚族に乾杯

Have you ever seen mythos?
登場する団体名、河川名は実在のものとは一切関係ございません。

14/04/27 復帰戦

2014年04月27日 22時46分06秒 | 渓修行
春の柔らかい陽射し。休みなく吹く風。新緑。

全然釣る気はなかったのだけど、年券は買ってしまったし、せっかくの平日休みということで、早起きできなかったけど、まあいいかと偵察に。

身体が痛ぇ…。ところどころに残る残雪に目を遣りながらコンビニで買ったコーヒーをすすり、昼寝したら帰ってたまった洗濯物を片づけないと、などとぼんやり考えていると、そこに不思議な人物が現れました。

「釣りかい。釣れるんだぞここは。数年前、友人がルアーで尺物を揚げて、いいポイント教えてくれてありがとうって」。

そのバックパックを背負った紳士は先週ここで山菜取りの人と出会い、何か貰ったらしい。その人にお礼をするために、先週と同じルートで歩いて来たのだと言います。

彼は持ってきた日本酒を飲みながらしばらく休憩していたのですが、かつてはこの周辺も山女魚釣りの好ポイントで、大型がよく釣れたと話してくれました。彼自身引っ越してしまってからは竿を出していないようでした。

「そうそう、あの山菜取りの人が昔ここで化け物みたいのを揚げたって話してたなあ。80センチだってよ。もう山女魚じゃなくて鮭だよなあ。」

そして急に、
「竿持ってきてるのか?」
「はい。ベストも鮎タビも積んであります。」
「じゃあ、とにかく竿出してみな。そこのカーブの先にも降りられるところがあるよ。せっかく来たんだからとにかく釣らなきゃ!」
と、バス停に向かって歩いて行ってしまいました。


林道の駐車スペースに一人残された俺。時折、落石の音が谷底にこだまします。

「まったく、適当なことぬかしやがって。80cmの山女魚?そんなの居る訳ないじゃないか。これだから酔っ払いは困るな…

ま、いいか。今日は星煌峰で遊んでみるか」。

ベストには何年前のものか分からない古びた仕掛けが入っていましたのでそのまま使うことにしました。

ドライアンダーに足を通すのもかったるく、谷に降りるのもフラフラで難儀したのですが、ヒラタもわずかながら採れ、どうにか1尾釣りました。


1尾揚げてアドレナリンサージ!闘魂に着火!




午前中でツ抜け達成。自分でも信じられない?


昼飯食ってポイント移動後、日没までなんとなんと15尾追加。しかも全部天然物。まさにミラクル?


あのときもし紳士が背中を押してくれなかったら…と考えると、感謝せずにはいられません。
いつかお礼を言わなくちゃ、ね。



[日時]2014年4月27日 晴れ
[釣果]25尾(全リリース)
[道具]前半:がま渓流星煌峰5.3m、後半:がま渓流弧空硬中硬改5.15m
[餌]ヒラタ
[感想]実に久々となる渓流釣行。クーラーも積んでおらず、仕掛も間に合わせで済ませました。過労でふらふら…睡魔との戦いでした。

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