竹心の魚族に乾杯

Have you ever seen mythos?
登場する団体名、河川名は実在のものとは一切関係ございません。

08/06/08 う~ん痩せてる…

2008年06月08日 11時07分45秒 | 渓修行
今日は渓流です。途中で急に腹が痛くなってトイレに急行。大幅なロスタイム。「ボウズ」の3文字が脳裏をよぎる。やばいなあ…けど冷蔵庫にイワシの残りがだいぶあるな、と気を取り直す。

釣場に着いてみると意外にも駐車スペースが空いている。もうすでに明るい。懐中電灯もせっかく用意してきたのに。速攻で支度する。
4時半林道を歩き始める。降りてみるとなんとスゲー増水。辺りには真新しい砂地ができていて、にわか雨があった様子。濁りも若干ある。
渡渉できるかどうか足を入れてみるが、どうやら絶望的な模様。

仕方なくひたすら手前のヘチを流して行く。
今日は素肌の上にウェットスーツなので身体が冷える。立ち込んでるとガタガタ震えてしまう。

木が覆い被さったポイントで、岩魚でもと思い仕掛けをそっと降ろす。目印は全く見えず、うまく流せないので、完全に糸を送り込んで待つ。そっと聞いてみると掛かっている様子。竿を立てると木の枝にぶつかってしまうので、一か八か竿を緩めてしまい、下流に回り込んで、天の退いた所まで移動して竿を立ててみる。するとまだ掛かっている。
完全に岩魚の引きだ。ひたすらまっすぐ上流に向かって遡ろうとする。岩魚もこの急流で「流されてなるものか」と懸命に生きているのか。ひるんだところで水面に顔を出したので夢中でタモですくう。

その後チビ山女魚が着いている流れがあってついつい熱くなってしまう。

もう上がるかと時計を見ると、まだ7時を過ぎたばかり。

川からいったん上がると、見知らぬ黒い車が止まっている。何か気味が悪いので場所を変えて下流に移動することにする。
こちらは川幅も広く、水量もある。ドブ釣りの練習でもしようかと思ったが、ドブ釣りの仕掛けが入っていない。ルアーもあるが、味気ないのでやっぱり川虫でやることにする。

こちらもひどい増水で、よどみない流れは信州のT川を彷彿とさせる。ポイントらしいポイントがないのも似ている。
瀬の中の2つ並んだ岩に投点を定めると、着水と同時に竿を上手に持って行き、流れの速度に合わせて仕掛けを送り出す。針がわずかにえぐられた川床を通過すると、一瞬だが目印の流れるスピードが遅くなる。と、その時、目印がわずかに止まったような気がする。だが手応えは何もない。目印は白泡に紛れてはっきりとは見えない。神経を集中して再度流してみるが、やはり変化は見られない。

大オモリにミミズで石裏を攻めればそれなりに釣れたかもしれないが、こんな日にあえて急流を攻略するのは格別な難しさ・楽しさがある。
いったん別なポイントを偵察してきて、また先ほどのポイントを攻めてみる。集中して流すと、やはりさっきと同じ位置で目印がわずかにぶつかったような動きを見せる。間髪入れずに早アワセ。掛かった。魚はやはり小さい様子。バラしたくないので間を置かずに即座に抜く。015が切れた。魚は15cmクラスだったが、流れが急なだけに意外なくらいあっさりと切れてしまう。

ふと見ると上流から巨大な茶色い物体が!!
よく見りゃ鹿だ。怪我してるのかな~と見ていると、鹿は手慣れた様子で浅瀬まで来てスッと着地。すくっと立ち上がって斜面を登って行く。この増水でよく無事に泳いでこられたなあと関心。人間ならアザだらけだよ。
角はなかったけど堂々とした風格のオスの鹿で、さぞ角は立派だったろうと。

この一件でポイントが潰れてしまったので移動。
付近の小場所を探ってみるがことごとく無反応。

そして最後にヘチ寄りのタルミを流してみる。ここは天然物はいそうにない。いかにも外道が好みそうな流れだ。どっちみちラストなので、仕掛けロストを恐れず流す。やっぱり来た。まあ、ちょっと遊んでやるか、とじっくりためる。すぐ下は激流になっていて魚が下れば間違いなく切られる。ところが魚が上流に遡るのを待つがいつまで経っても上ってこない。
しばらくして観念したのか、対岸の巻き返しの中に入って行こうとする。そこでテンションを掛けると姿を見せた。本命だ。型は小さいが今日はバラすわけには行かない。竿が先調子なので、近づけるだけ近付いてためる。アクティブサスが効く角度に入ったので竿を信じて魚が弱るのを待つ。
魚がくたびれて再度巻き返しの方に入っていこうとしたので、再度テンションを掛けると、今度は急転回して流心の方に戻り、一気に水面を突き破って急流を転げ落ちる。ダメか?と思ったがまだ糸は切れない。竿を前に突き出してショックを和らげる。魚は流心から外れてザラ瀬上に落ち、水面でバシャンと跳ねる。そのリバウンドで一か八か抜く。切れたか? 魚はタモの中だ。糸は?見ると、切れてない!ツケ糸効果か?いやーそれにしてもあぶなかった!!満足して納竿。

帰りに常連さんと話をして、「この分だと今シーズン全滅だ」、「毎年年券買ってるけど、今年は失敗だった」ってことで意見が一致。
どうも最近マナーの悪い人が増えてるけど、他の川が釣れてないからこっちに来てるのかなあ。


[前半]5時~7時半
釣果:岩魚22cm♀
竿:ヘラ竿4.2m、道糸:アクアキング0.3号、水中糸・ハリス:ライカ川釣り0.15号、針:ヘラ針(寒ベラ用、茶)1号、オモリ:ガン玉7号、エサ:ヒラタ(ベタ虫)。水温11度。
[後半]8時~10時
釣果:山女魚18m♀
竿:星煌峰5.3m、空中糸・水中糸:将鱗あゆ競技用0.15号、ハリス:ライカ川釣り0.2号、針:カッパ2-3号、オモリ:ガン玉6号2個。水温12度。

岩魚は砂利で腹がパンパンだった。ヒラタが少ないので痩せてて味がイマイチ。山女魚はエサ不足で小さすぎ。来週は海だな

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