打ち上げられたゴンドウクジラ150匹!サイクロンの影響か?
熱帯サイクロンが接近中のオーストラリア南西部の海岸で23日、150匹近いゴンドウクジラが打ち上げられているのが見つかった。西オーストラリア州の環境保全省(DBCA)が発表した。
イルカの仲間のゴンドウクジラが見つかったのは、豪州南西部のハメリン湾。現地時間23日朝6時ごろ、地元の漁師が発見し、州政府の野生動物保護管理官に通報した。
同州環境保全省によると、打ち上げられたゴンドウクジラの数は150匹近く。100人以上のボランティアが協力して沖に戻そうと懸命の努力を続けたが、それもむなしくほとんどは死亡し、生存が確認できたのは7匹だけだった。
ハメリン湾の地形は岩場も多く、折から発達中の熱帯サイクロ「マーカス」の接近に伴って、海は波が高く、荒れ気味だったという。
大量のクジラの死骸をこのまま放置しておくと、サメがビーチに近づくおそれがあるため、早急に撤去の必要があるが、サイクロンは今週末にかけてパースに接近する見込みで、同省では再び別のクジラの群れが打ち上げられるおそれがあると危惧している。