asahi.com(朝日新聞社):グラスはワインの“大きさ”に合わせて選ぶ - 「神の雫」作者のノムリエ日記 - 食と料理より引用
そして「シャンパーニュをフルートグラスで飲む人は多いが、あのグラスがベストではない」という話を始めた。細長いシャンパン用フルートグラスは、泡が立ち上るのを眺めるには最高だが、スケールの大きいワインをこれに入れると“細長い型”に納まってしまうのだそうだ。だから、ドン・ペリニヨンのオリジナルグラスは、ボウルが丸く大きめで、ワインがたっぷり入る。このグラスで飲んだ02年は、しなやかでしっかりとした骨格が手にとるようにわかり、緻密さ、複雑さも際立って感じられた。細長いフルートグラスでは、確かにこの卓越したシャンパーニュの全貌は、見えてこない気がする。本間氏が指摘したように、重厚で奥深いイタリアワインが小振りなキャンティグラスには収まり切れないのと、よく似ている。
人間も、既成サイズの洋服が合う人と、合わない人がいる。自分の体に合った服を着れば生き生きと快活になるように、ワインもポテンシャルやスケールに合ったグラスに注いでやると、その本領を発揮することがあるようだ。ボルドーはボルドーグラスで、と定番にこだわらず、ワインの「サイズ」を見定めてグラスを選んでみると、思いも寄らぬ美味しさを発見できるかもしれない。
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先月の31日に掲載されたのを読んでから、頭の中でときどき反芻していた言葉なんですが、やっぱり名言だと思います。
そして「シャンパーニュをフルートグラスで飲む人は多いが、あのグラスがベストではない」という話を始めた。細長いシャンパン用フルートグラスは、泡が立ち上るのを眺めるには最高だが、スケールの大きいワインをこれに入れると“細長い型”に納まってしまうのだそうだ。だから、ドン・ペリニヨンのオリジナルグラスは、ボウルが丸く大きめで、ワインがたっぷり入る。このグラスで飲んだ02年は、しなやかでしっかりとした骨格が手にとるようにわかり、緻密さ、複雑さも際立って感じられた。細長いフルートグラスでは、確かにこの卓越したシャンパーニュの全貌は、見えてこない気がする。本間氏が指摘したように、重厚で奥深いイタリアワインが小振りなキャンティグラスには収まり切れないのと、よく似ている。
人間も、既成サイズの洋服が合う人と、合わない人がいる。自分の体に合った服を着れば生き生きと快活になるように、ワインもポテンシャルやスケールに合ったグラスに注いでやると、その本領を発揮することがあるようだ。ボルドーはボルドーグラスで、と定番にこだわらず、ワインの「サイズ」を見定めてグラスを選んでみると、思いも寄らぬ美味しさを発見できるかもしれない。
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先月の31日に掲載されたのを読んでから、頭の中でときどき反芻していた言葉なんですが、やっぱり名言だと思います。