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毎日の暮らしの中で、心惹かれたことを語ります。

「情熱大陸 900回記念 羽生結弦」 在ろうと苦しむ小さなこころ

2016年04月11日 13時05分26秒 | スポーツ
 昨夜放送された『情熱大陸 900回記念放送 羽生結弦』を観ました。うっかり忘れそうになるけれども、この人はまだたったの21歳にしかなっていなんだよなぁと、ため息がでました。充実した濃厚な日々を過ごしていると言えばそうなんだけれども、あまり若い子がきゅうきゅうと自分を追い込んでいるのを見ると、壊れてしまわないかな、大丈夫かなと心配になります。


最近、泣くほど悔しいと思った事ありますか?(毎日だよっ!という方はすみません)

私も50歳近くになって、自分が傷つかないように、疲れないように、二重三重に自分の周りにクッションを置くのが上手くなったぶん、なりふりかまわずひとつの物事に深く関わるということから遠ざかってしまいました。

寝る間も惜しんでとか、いろんなことを犠牲にしてとか、自分をそれだけに注ぎ込んで、何時間も何週間も費やして成し遂げるためには、すごく強い感情が必要ですよね。

先日ボストンで開催された、フィギュアスケートの世界選手権をTVで観たんですね。残念ながら不本意な演技となった、羽生選手と宇野選手のフリー演技を観て、結果を待つあいだ、ぼたぼたとあふれる涙を必死で我慢している宇野選手の表情があまりにも健気で、あぁ、泣くほど悔しいくらい、そこまでただひたすら練習に打ち込んできたんだろうなと、改めて彼らへの尊敬の気持ちが強くなりました。
(あ、羽生選手は私が見たかぎり、報道されている映像では泣いてはいません。けれども、独りになった時は泣きながら悔しがっているだろうなと、勝手に思っているだけです)

二人とも、その後のインタビューなどでは、笑顔を見せて答えている場面もありましたが、あの点数が発表された時の、あの悔しさに潰れそうになっていた表情は、これから先も、ずっと忘れられないと思います。


いまから30年くらい前に、ひと夏しか練習しなかった、合唱曲「みずのいのち」の歌詞を、いまも忘れられずにくちづさむ時があります。

「水のいのち」より 水たまり


うつした空の青さのように 澄もうと苦しむ小さなこころ

うつした空の高さのままに 在ろうと苦しむ小さなこころ


自分がなりたいと願った理想に向けて懸命に努力する人は、誰だって応援したくなります。いろんな葛藤があるとは思うんですが、どうぞ身体大事に練習に励んで下さい。

コメント
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