What A Wonderful World

毎日の暮らしの中で、心惹かれたことを語ります。

『MANSAIボレロ』 野村萬斎

2017年07月19日 09時58分04秒 | 日常
 弥栄。

『MANSAIボレロ』 野村萬斎 - 世田谷パブリックシアター開場20周年記念 MANSAI Bolero


2017/06/12 に公開

 1997年に開場した世田谷パブリックシアターは、2017年4月5日、開場20周年を迎えました。
これを記念して、開場記念日に世田谷区民と劇場友の会会員を招待して上演された、芸術監督 野村萬斎による『MANSAIボレロ』全編を公開いたします。

『MANSAIボレロ』は、萬斎が長年の構想を経て2011年に世田谷パブリックシアターで初演し、以降各所で好評を博しているプログラム。ラヴェルの傑作舞踊音楽「ボレロ」と、『三番叟』を軸とする狂言の発想と技法とが結晶し生まれた、珠玉の独舞です。

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お衣裳の美しいこと。日本の織物の美しさって、震えがくるような感覚がありますね。

能はど素人なのですが、ボレロに合わせて展開していく照明の幅や色が、広がっていく世界を表現しているのでしょうか。人間の作った限りある空間=シアターではあるけれども、そこで創られる表現世界は、無限の広さを持っているという舞いなのかなと思いました。


「ボレロ」は、単純なリズムの繰り返しであるがゆえに、壮大なイマジネーションを生むので、自分の身体が音楽と共に、どんなところにでも行けるような感覚を覚えます。

私の内では、星 新一さんの名作『午後の恐竜』がベスト妄想。地球が走馬灯を見始めるという痺れるような怖さと静けさが、脳内でこれ以上ないほどに「ボレロ」のリズムにぴったりと当てはまります。
コメント
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