What A Wonderful World

毎日の暮らしの中で、心惹かれたことを語ります。

東日本大震災から五年がたちます。

2016年03月10日 13時01分50秒 | 日常
 明日で、東日本大震災から五年がたちます。被災地に、たくさんの支援と励ましを、ありがとうございます。

もう五年なのか、まだ五年なのかは、人それぞれ違うと思いますが、私は五年でここまで立ち直ったと、人のちからの凄さを誇りに思っています。地震と津波で町が燃えて、ガレキが積まれて山になっていた場所が、コツコツと片付けられて更地にされて、震災復興祈念公園なるべく、工事が始まろうとしています。亡くなられた方の仮の土葬の場となった土地は、子どもたちが元気に駆け回るフットサル場になりました。11日が近付いてきて、復興の遅れや、先の見えない暮らしへの不平不満ばかりが強調された報道をご覧になった方もおいでだと思いますが、それも真実であり、これもまた真実です。

自然災害は、情け容赦など微塵も無くて、人間がまったく及ばない強大なちからを持っていますが、全国から人が集まって、五年の年月をかけて、ここまで日々の暮らしが戻った事を、被災地の甚大な被害と共に、忘れないで欲しいと願います。同じように、私は名前も顔も知らない皆さんから、無償で受けたたくさんの恩義をけっして忘れません。


 先日、主人の再検査の日程を主治医の先生と決める時に、

先生 「CTとか内視鏡検査とか、一日がかりになっちゃうね。仕事をお休みできる日はありますか?」
主人 「11日なら大丈夫です」
先生 「では、その日にみんなやってしまいましょう」

というやりとりが、先生と主人のあいだでありました。

その瞬間、先生は他のどの日と変わらず、患者さんを救う一日を過ごされる。主人は、病気に負けないための戦いをして過ごす。そういう過ごし方だって、震災の弔いには違いないと、強く思いました。

亡くなられた方や残された方が、少しでも穏やかな心になられるよう心の内で祈って、私は病院の待合室で一日を過ごそうと思います。






庭のチューリップたちは、冷たい風にも負けず、ちょっとづつ大きくなってきました。


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