河瀬ビジネスサロン ライフワークを育てよう!

コーディネイター河瀬謙一@SOHO CITY みたかからの発信。
お金をかけない起業と経営で豊かな人生を!

実行へのヒント-198

2008年06月01日 | Weblog
事業計画書、作成のコツ-12

前回の事業計画のテーマが物販だったとしよう。
物販の仕組みは粗利50%に似ている。
メーカー出し価格40%、卸売り10-20%、小売で40%-50%の粗利である。

駅前商店街にしか物を売っていない次代には一般小売店でも売れたし儲かった。
ロードサイドの店舗や大型店舗が出てきたので売れなくなり(売上低下)、もともと40%と粗利率が低いので小売店は廃れたのである(数字だけを言うとそんなものだ)。

では、サービス業の場合はどうだろう。
出張の整体業ならばほとんどが粗利である。

少ない人を待って40%。
自分から出かけていって90%。

これが時代というものである。
(昔も肩こりはあったが整体などには行かなかった)
これが外部環境の変化。

良いテーマ設定とは時代に合った考え方のことだ。

こうしたとき、数値の内容は事業テーマの変更で一挙に変わる。
あなたの仮想年収は
・ 600万円(1年目)
で、前回の倍である。

こうして、事業内容(商品サービス)によって収入は大きく変わる。
「時代を見よ」
とはこういうことである。

しかし、ただ”儲かる”からといって、それだけで事業に手を出すのは早計である。
社長自身が楽しめる仕事内容であること。
これが実は大変大切なことである。

苦労をも楽しさに変えるのは、まさに社長お気に入りの事業だからだ。

実行へのヒント-197

2008年06月01日 | Weblog
事業計画書、作成のコツ-11

さて、次にもう一度”荒技”を使ってテーマを仮止めしてしまおう。

仮止めだから決定実行ではない。
一度下敷きになるものを書いてしまうためだ。

では、ここでは仮にA事業として、荒利率は50%。
その時の数字の組み立ては、ざっと画像(クリック!)のようになる。

ここで、
・ 売上は800万円(年)
・ 役員報酬はあなたの年収300万円
・ 給与手当てはなし(人を雇わない)
・ 賃料は格安ワンデスクオフィス
  SOHOプラザAなど
・ 通信費など年10万円
・ その他はいま不明なのでそのほかの経費へ50万円計上

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このときの、あなたの年収は300万円(1年目)だがこれで少ないというなら
・ 売上高を上げるか
・ 粗利率(現在50%)をあげる
どちらかが必要になる。

事業計画とはこうして、if=「仮止め」の塊から始まる。
これを改良してゆくのだ。

また、こんな風に荒いながらも数字を作って眺めてみると、経費の部分は大体だがまあこんなもんだろうか、となる(細かい数字は後から修正する)。

ザックリでも数字の見通しが立つのは大切だ。
そして事業内容、特に粗利をもっと上げて、売り上げを上げること、これは掛け算になるから仕事への意欲がわいてくるだろう。

ここでは
・ 50%以上の利益率があるものを社長が探すか。
・ 他の言葉で言えば、X%になるように社長自身で組み立てる。
となる。
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事業テーマについては好みもあるから一概には言えない。
ただ、時代の大きな流れで「サービス業」になることは確実である。

第1次産業でもない、ものづくりでもない、第3次産業、第4次産業のことで、ここにこの時代の利益のモトが詰まっている。

サービス業にもいろいろあるが、
・ 初期投資にお金がかからない
ことが大切だ。

あなたが楽しく出来て、サービス業で、粗利率の高いもの。

例えば、私が手がけている万華鏡なども”ものづくり”ではなくサービス業である。
顧客の「ああしてほしい」「こうしてほしい」をどんどん取り入れると、ものづくりはサービス業になってしまうのだ。

テーマも仮止めでよい。
あとから変わってゆく可能性がある、とは最初に述べたとおりである。