西尾治子 のブログ Blog Haruko Nishio:ジョルジュ・サンド George Sand

日本G・サンド研究会・仏文学/女性文学/ジェンダー研究
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講演「19世紀に女性が小説を書くということ」

2014年04月23日 | 女性文学・女性
日仏女性資料センター(日仏女性研究学会)からのお知らせです。

マルティーヌ・リード氏(リール第三大学)講演会

5月23日(金)18:30から20:30まで  東京恵比寿・日仏会館ホール

2014年5月23日(金)18:30から20:30まで 東京恵比寿・日仏会館ホール
司会・西尾治子(本会会員・跡見学園女子大学)
【主催】日仏女性研究学会

【共催】日仏会館フランス事務所、日本ジョルジュ・サンド学会
【企画】「女性作家を読む」会
逐次通訳・吉川佳英子(本会会員・京都造形芸術大学)
参加登録を必ずフランス事務所のサイトから行ってください。これをクリックし、赤い「申し込み」マークをさらにクリック、表示されるフォームに必要事項を入力すると受付完了のメールが届きます。

*企画の趣旨
1789年の大革命から第一次大戦にかけ、「ものを書く女性たち」は多くの問題に直面した。女性作家は明らかに数の面では増えたと思われるにもかかわらず、彼女たちにはあらゆる困難が待ち構えていた。とりわけ波瀾万丈の人生を送ったジャンリス夫人、スタール夫人、ジョルジュ・サ ンドにこの傾向が顕著で あったが、このほか当時の男性中心の出版界との関わりの中で葛藤し苦難を克服し書物を著した女性として、オルテンス・アラール、デルフィーヌ・ド・ジラル ダン、マリー・ダグー、フローラ・トリスタンが、またその後に登場したラシルド、アンドレ・レオ、セヴリーヌ、マリー・デレムなどの女性作家たちを挙げる ことができるだろう。彼女たちのフェミニスト運動への参加の多様性、政治的に異なる様々な立場、メデイアや出版界との関わり、教育や宗教との相関性の問題 など、文学分野の女性たちを通してみえてくる時代の諸問題と女性が書くことの連関性を解き明かす。

*講演者のプロフィール
リール第三大学教授。19世紀フランス文学研究者で、『文学における女性たち』(2010)、『ジョルジュ・サンド』(伝記/エルネスト・モンチエス賞受 賞/2013)など女性作家に関する多数の著作がある。スタンダール、バルザック、サンド、ドーデ、ミストラルに関しガリマール社(クワルト、フォリ オ)、アシェット社、アクト・シュッド出版社から刊行した文学批評書は30册を超える。さらに「女性作家フォリオ2ユーロシリーズ」(ガリマール社)の出 版を監修し、マルグリット・ヴァロワ、マダム・カンパンの手記(マリー・アントワネットの女官)、フローラ・トリスタン、ボーヴォワールなど20冊の刊行 も手がけている。現在は2016年に刊行予定の共著『文学における女性史』に着手しているところである。


http://cdfjfemmes.blogspot.jp/

Un grand merci à Madame Junko Yamaguchi!
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『恋をする、とはどういうことか?―ジェンダーから考える ことばと文学』

2014年04月23日 | 女性文学・女性

きっと、現代人皆が読みたくなるのではないかと思われる題名の本が出版されました。

『恋をする、とはどういうことか?―ジェンダーから考える ことばと文学』

内容紹介
「恋」をキーワードに、ジェンダーの概念を用いて、文学作品やことばのあり方を考察する方法を示す。第一部は、ジェンダーに関する基礎概念を詳説した6章で構成されている。第二部では、西洋の神話・伝承物語から、近現代の恋愛・ロマンス小説、また、日本の短歌や中国の恋愛映画まで、「恋とジェンダー」をテーマに、各国文化と文学の読み方を提案している。ジェンダーの基礎のみならず、文学の新しい切り口にふれたい読者にとって有益な1冊。
登録情報
単行本(ソフトカバー)
出版社: ひつじ書房 (2014/4/25)
言語: 日本語
ISBN-10: 4894766949
ISBN-13: 978-4894766945
発売日: 2014/4/25

高岡先生、ご上梓、誠におめでとうございます!
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