大学生のころ恋人もなく下宿屋で日々学問に専念していました。愛読書の一つにシェークスピアのロミオとジュリエットがありました。芝居、映画では名場面になっているひとこま、ロミオが早とちりして先に死んでいる姿をジュリエットが先祖代代の墓場で見ます。ロミオの毒盃には一滴も残っていないのを哀しみながら、毒が唇にまだ残っているのを期待しつつ恋の最後のくちづけをしますが、死に切れません。しかし、ロミオの手に残っていた短剣に気付き歓喜してその剣を取り自殺していくジュリエットの愛に感動したことがあります。その頃の私の青春時代の心の安定剤の一つは、この場面を想うことでした。美しいと思う場面を回想するだけで十分人間の心の安定剤になりえた経験はその後の心理療法に大きな影響を与えています。:<ねぐら:227-4>:
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