廣島パイレーツ・チャンネル

広島の名も無き”田舎侍”が地元プロスポーツを中心に色々と書いて行く過激なスポーツコラムや、広島の市政や街づくりについても

痛快娯楽時代劇 新・筆殺仕立人 第九話・本

2010-07-04 23:23:23 | Weblog
 今日はマツダスタジアムにカープの応援に行く日だ。 いつも通りJRで広島駅まで行って下車、やはり駅の中はいかにも今から野球を見に行くらしい人が一杯である。 駅前広場では今日は特に何もやっていないが、出口付近でJRの楽団らしき人達がミニ演奏会みたいなのをやっていた。 私はそれを見た後でスタジアムに向かって歩き出した。 いつもならここでビックカメラベスト広島駅前店に行ってビールを買うのだが、ビックカメラには明日も別の用事で行く予定なので今回は前日にスーパーで1本買っておいたビールを持参する事にした。 このブログネタとして今日は売り子さんからも買う事にしているし...

                           

 マツダスタジアムの前に来た。 ここの入り口はいくつかあるが、私はやっぱりメインゲートの巨大スローブを上がるルートから球場入りするのにこだわっている。 今年からこのスローブに歴代名選手を描いたレリーフ『カープの星』が据え付けられているのでここを通る楽しみがより一層増えている。 ”御用”いや中国新聞が読者からファンの心に残る名選手はカープ歴代選手の中で誰かと募集して集まった中から選ばれた選手達だ。 写真は江夏豊投手ですが、他にも球団創生期から最近の選手まで色々あります。 誰のプレートがあるのかはスタジアムに来てその目でお確かめ下さい...

                           

 スタジアムに入るとちょうど両チーム先発メンバーが発表されるところだった。 私は正面ゲート付近でそれを見る事にした。 私の席はセンター付近だが、あの辺はスコアボードが見辛い角度なので。 このスタジアムは大リーグ仕様の素晴らしい”専用劇場”だが、一部見辛いとか場内案内が聞こえにくいとかビールが高いとか欠点もあります。 それでも欠点を補って余りある良さがありますけどね... 先発メンバーの発表が終わったところで私は自分の席に向かった。 途中、ビールを売っている売店があったけど貧乏で滅多に球場で買わないからやっぱり売り子さんから買うか。 席に着き、荷物を椅子の下などに置いて準備は出来た。 後は試合開始を待つだけか、それにしても暑い、こんな時に限ってビールの売り子さんが来ない...

                                     

メッシ5戦不発で終戦…因縁対決で屈辱の完敗(スポーツニッポン) - goo ニュース

 そう言えば昨夜見たアルゼンチンとドイツの試合、ちょっと期待外れの一方的な試合になって残念でした。 アルゼンチンの選手はもっと上手い人ばかりだと言うイメージがあったのですが、トラップと言うのかパスを受ける時に体勢が崩れて向き直る間にドイツの選手に囲まれて何も出来なくなる場面が目立ちました。 逆に言えばドイツが上手かったのでしょうけど。 メッシ選手はもっと見たかったですね、私も決勝戦をオランダとアルゼンチンだと予想していましたし。 言われている様に、所属するバルセロナと同じポジションでやらせていればいつもの超人的な活躍が出来たのか? 今となってはそれも分かりません...

                                     

 考え事をしている間に試合は始まった。 カープの先発は左腕・篠田投手で横浜の先発は清水投手です。 初回は両投手とも無失点で抑え、2回の裏にカープは岩本選手のホームランで1点先制しました。 岩本選手はこれが一軍での初ホームランです。 私はそれをこの目で見たのですね、感慨深いです。 地元・広島市出身の岩本選手の初ホームランがこのマツダスタジアムなのは何かの縁でしょうかね、岩本選手のホームランがレフト方向に多いと言うデータを基にレフトフェンスを低く再設計されたとも聞いていますし。 そう言えば今日球場に来る時にカープロードで岩本選手のパネルを見て来たところでした。 これも何かの縁かな...

 ところで、”鯉の海賊”廣瀬選手が打席に立った時に選手自身が選んでいるテーマ曲が流れるのだが、廣瀬選手のそれは『ルパン3世のテーマ』だった。 前に球場に来た時もこの曲だったか? 場内にざわつきが起こっていましたし。 廣瀬選手は”もみあげ”が印象的なのでファンには”チャーリー”と呼ばれているらしいですが、廣瀬選手は自分でルパン3世だと。 でも廣瀬選手は盗塁するタイプでも無いし”怪盗”ってイメージでも無いと思うので私は今まで通り右腕に隠した”レーザービーム”から”鯉の海賊”と呼ばせてもらいますし、ファンも今まで通り”チャーリー”って呼ぶのではないかと思います...

                        

 4回にも岩本選手がタイムリーヒットを放ち1点追加して、今日はいい流れかと思ったら5回に篠田投手が吉村選手に2ランホームランを浴びて同点に追い付かれてしまった。 吉村選手にはよく打たれているイメージがあるが、今日も嫌な場面で打たれてしまった。 今日もまた負けるのかと思い始めた6回にヒットで出た”鯉の狩人”赤松選手が三塁に進んで廣瀬選手がタイムリーヒットを放って勝ち越し、更に岩本選手もヒットで繋いで石井(琢)選手がタイムリーヒットで大きな追加点を挙げ、これで4-2となり7回から継投策に出て岸本投手、大島投手、新ストッパー代行の上野投手が何とか締めてカープが勝ちました。

 そう言えば赤松選手はシーズン中に突然打撃が開花したのか、前に球場で見た時と明らかにバッティングが変わり、センター中心に逆方向に打ち返す様になって打席でも粘り強くなっていますね。 一体赤松選手に何が起こったのやら。 何気に緒方コーチが代走屋からレギュラーになった頃の事を思い出してしまいましたが、赤松選手も若き日の緒方コーチみたいにしぶとい打撃を身に付けてレギュラーを奪い、武器である俊足と守備力を活かしてもらいたいところです...

                        

 私は今季のカープ生観戦での初勝利を宿敵の横浜相手に挙げて感無量ですね。 負けた時はレフト側から急いで退場し、ビジターチームのバスを見送っていましたが、今日はその逆に一塁側からメインゲートを通って球場を出る。 帰る途中、ライト側パフォーマンスシートのカープファンが気勢を上げていました。 さて、久しぶりにカープが勝ちましたし私ももう一仕事ですね...



「よぉ、お侍さん。」

                                      

「へ? 俺ですか?」

「もちろん。 貴方たちは”侍ジャパン”の一員だったんでしょう?」
 
「た...確かにそうだけど。」

「サッカー日本代表は侍ジャパンじゃ無くて”サムライブルー”ですよね、間違えんさんなよ。」

「あの、意味不明な独り言を言ってないで通してくれます?」

「いいえ、悪いけどこの刀のサビになってもらいます。」

                          
                                 
                                 

「......峰打ちでござんす。」



「一年前、WBCで日本中を湧かせた二人が今、横浜を引っ張らなくてどうするのですか! チームで存在感を発揮していないからこそ有名なのにオールスターの票だって集まらないのでしょう。 FAの事は置いておいてもう一度自分の名前を輝かせないとダメです。」


 ...とにかくプロ野球でもJリーグでも国内のチームに勝ったのは今季初めてです。 元締めにも参加してもらった験担ぎの”ご利益”があったのかな? とにかく元締めに連絡をしよう。

「元締め、仕立完了しました。 これより撤収します。」

                                 

 そう言えば石井(琢)選手は今日のヒットでドラゴンズ監督の落合さんを抜いて2372安打、更に6回に打ったタイムリーヒットで2373安打になり、ヒーローインタビューのお立ち台にも立っていました。 本当におめでとうございます。 古巣の横浜戦で達成されたのも何かの縁だと思いますよ。 今日の試合を最後にマツダでは(ナイターしか無い)夏場になり、土日ナイターは都合の悪い私はプロ野球とJリーグの生観戦からしばらく離れますが、今日は良い勝ち試合を見せてもらえました...



 仕立屋... 和服作りを請け負う専門の職人を江戸時代、こう呼んだ。 しかし、ここで言う”仕立人”とは資金力による格差が満ちるプロスポーツ界に法で晴らせぬ恨みを代わって晴らし、熱き戦いを巻き起こす闇の仕掛人の事である。




                                  続く





                 キャスト



駿河守/ナレーター     管理人さん



港星の先発投手       清水直行(横浜投手)

鯉の先発投手         篠田純平(カープ投手)



ハマの斬り込み隊長    下園陽介(横浜外野手)

港星の遊撃手        石川雄洋(横浜内野手)

港星の列車砲        ターメル・スレッジ(横浜外野手)

ハマのしぇからしか砲    吉村祐基(横浜内野手)

ハマの流星          内川聖一(横浜外野手)

男・村田            村田修一(横浜内野手)



鯉の遊撃手          梵英心(カープ内野手)

鯉の狩人            赤松真人(カープ外野手)

鯉の海賊            廣瀬純(カープ外野手)

元祖・赤ゴジラ         嶋重宣(カープ外野手)

鯉女房A            石原慶幸(カープ捕手)

鯉の超新星           岩本貴裕(カープ内野手)

鯉の斬り込み隊長       東出輝裕(カープ内野手)

鯉の大ベテラン         石井琢朗(カープ内野手)

スライリー            ????(カープ公式マスコット)



横浜ファンの皆さん

カープファンの皆さん



元締め・おまき         ????(女優)





                  スタッフ



製作               管理人さん

脚本               管理人さん

演出               管理人さん

殺陣               管理人さん

美術               管理人さん

音楽協力            YouTube
                  ニコニコ動画

撮影協力            広島市
                  広島市民球場(マツダスタジアム)
                  広島カープ球団
                  横浜ベイスターズ球団
                  広島東照宮

監督               尾花高夫(横浜)
                  野村謙二郎(カープ)



 この物語は一部フィクションであり、実在する人物、団体、地域とは関係無い...ところが含まれております。



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